コソの出来事

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2006SS Prada
2005.10.22 Saturday
ミウッチャ・プラダをトレンド・セッターなどと評するのは、最早正確な表現ではないだろう。このモードの世界で、2シーズンを先取りできるデザイナーがいるとすれば、それは予言者と呼ばれるべきなように思う今日この頃。というわけで、ミラノの最後はプラダ

前シーズンのエレガンスから一転して、シンプルでモダンな今回のコレクション。パーツごとに色や素材を切り替えたりするのは、後日発表されたミュウ ミュウでも見られたデザイン。未来的な印象のIラインのワンピースやコート、ドレスなど、肩からすとんと落ちていく直線的なシルエットも今回の大きな特徴の一つ。ただし、ウェストをほとんど強調しない大きめのシルエットのワンピースなどもいくつか見られました。

素材はリネンやシルクなど、自然な素材が中心。くしゃっとした感じに加工されているところもポイント。トレンドカラーの白はもちろん、カーキやブラウンがかったグレー、黄褐色、ヌーディなピンクといった春の草原を思い起こすような柔らかいカラー・パレット。クリスピーな水色や褐色のプリントも興味深い。

クラフトなテイストのノスタルジーとシャープで無機質なラインが同居している、テーブルクロスのリメイクドレスは、今季のプラダの気分を表した代表てきな作品といえるかも。

少ししぼんだ感じのパフ・スリーブ、キルトのプリーツなど少女らしいムードのディテールも。ハイスクールの制服っぽい膝丈までの黒のストッキングも、ガーリーなアイテム。木製ビーズやアンティークな刺繍などで飾られたかわいらしいイブニング・ドレスもプラダらしい。

アクセサリーやバッグはポップなものがたくさん。キャリーバッグを引いて歩くモデルたちは未来からの訪問者?そして足元は、ゴールドやクロコとあわせた美しくゴージャスなウェッジ・ソールやエナメルのパンプスが飾ります。エナメル素材といえば、ブラックのサンバイザーがフューチャリスティックな今回の雰囲気を強調しています。

懐かしく新しい未来という、それ自体がすでに使い回された概念の再構築。ミウッチャ・プラダのモードの未来への冒険は、まだまだ終わることはなさそうです。


























| 2006 SS Womens | 16:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
2006SS Versace
2005.10.18 Tuesday
不思議なもので、抑制すれば抑制するほど優雅で美しいコレクションになるのは、このメゾンとその主であるドナテッラ・ヴェルサーチ自身が、生まれながらにして持つゴージャス過ぎるオーラがもたらす、逆説的な結果なのだろうか。

そんなことを感じさせる今シーズンのヴェルサーチ。たぶんこのブログで取り上げるのは、初めてですね。

パームスプリングでの一時にインスパイアされたという今回のメッセージは、"to the heart of the desert, to the edges of passion, towards the centre of glamour"。

キャラメルやサンドベージュといったヌーディーなカラーのシンプルなトップスに、くるぶし丈の細身のクロップト・パンツや、タイトなレザーのバイカー・ジャケットを合わせて。クリーンで少しリラックスしているけれど、ボディラインもしっかり見せるスタイリングが今シーズンのヴェルサーチの特徴。リリー・ドナルドソンの着ているオーストリッチのコートも素晴らしい出来。

そんな中にもサボテンやパームなどトロピカルなモチーフのプリントを用いたワンピースやドレスも豊富。ジェシカ・スタムのブロンズ色に輝くスパンコールのドレスも素敵。

デミ・ムーアをADに起用したサングラスも注目のアイテム。

そして終盤に登場したギリシャ女神風のシフォンのドレスは、やはりドナテッラの真骨頂。素直にゴージャスで美しいと思えるコレクションです。

ショーの最後に登場したドナテッラは、すっかり体型もスリムになって健康そう。一時期はドラッグのリハビリ施設に入っていた人とは思えない。ようやくジャンニの死から始まった、長いトンネルにも光が見えそうな雰囲気を感じたヴェルサーチでした。

















| 2006 SS Womens | 01:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
2006SS Paris
2005.10.18 Tuesday
WWDジャパンがパリコレ特集をする前に書き始めたかったのだけれど、間に合わなかったー。もうロシャス、ディオール、ジバンシィ、ランバン、ヴィクター&ロルフ、YSL、そして素敵過ぎるバレンシアガ(ニコラ・ゲスキエールはあんまり好きじゃないけど、今回は本当にすごい)。

今シーズンのパリはFantastic!早く書きたくてしょうがないんだけど、いかんせん平日は時間がない。ちょっとお待ちくださいねー。

あんまりミラノはおもしろくないので、あとはプラダとヴェルサーチあたりを書いて切り上げようかと。ボッテガ・ヴェネタはアクセサリーとバッグが売れそうな感じだったけどね。本当はロンドンで1組取り上げたいデザイナー・デュオがいるのだけれど、それもおいおいということで。
| 2006 SS Womens | 01:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
2006SS DSQUARED2
2005.10.17 Monday
干草の散らばった納屋をイメージしたような会場で行われた、ディーン&ダン・カーティンによるディースクエアード

なんだかシーズンを追うごとに西へ西へとフロンティアを開拓している彼ら。カウボーイ・ハットやネッカチーフ、スエードのフリンジといったウェスタンど真ん中のモチーフを完璧なテーラリングと融合させ、セクシーなコレクションに昇華させるいつもの手法にも、さらに磨きかかっています。

今回は、レザーのエプロン(マリアカルラのエプロンドレスもすごい)、オーバーオール風のデザインを取り入れたスカートなど、一つ一つの作品も本当に凝ったつくりになっている様子。

デニムやレザーのジャケットやベストといったトップスはタイトで丈も短め。そこにロングスカートやサスペンデッドなスカートなど、オーバーサイズなボトムを合わせるスタイルが新鮮。

ディテールでも、ワンピースやスカート、ジャケットなど様々なアイテムにロデオ・シャツ風の刺繍や装飾が施されてカントリーなテイストを強調しています。

花柄のブラウスやシフォンのワンピースで、フェミニンさもぬかりなく。

ピンヒールサンダルも良いけれど、ブーツが豊富。今シーズンもシューズが色々あって楽しいですねー。ハイウェストを強調するレザーコルセット風や、超ビッグなバックルつきのベルト、終盤に登場したボウタイなども気になるアイテム。

よく見れば取り入れられそうなアイテムやスタイリングが満載。なんだか白いカウボーイ・ハットがまぶしい(笑)。カルトな人気に加え、ビジネス的にもさらに伸びそうな勢いを感じたディースクエアードでした。





















| 2006 SS Womens | 00:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
2006SS Gucci
2005.10.16 Sunday
わずか2シーズンで降板したアレッサンドラ・ファッキネッティに代わり、2005-06クルーズから、アクセサリー及びバッグに加えてレディスのデザインも統括するフリーダ・ジャネニーニによるコレクションの初ランウェイとなったグッチ。磨き上げたローズウッドが印象的な会場です。

自らの役割を「シャープなグッチウーマンを若く、強くより自由なグッチガールに変えること」と語った通りのコレクション。

太めのストライプのカシミアのラガーシャツ、いずれも細身のパフショルダーの黒のピンストライプのジャケットに、モッズなパンツ。コレクションのスタートを飾ったのは、rockishな雰囲気のラインです。サイドゴアのクロコのショートブーツはメンズでも欲しいな。

優しい花柄のブラウスや膝丈のドレスで柔らかいテイストも。リリー・ドナルドソンのグリーンのレザー・ジャケットとのスタイリングが素敵。胸元には大胆にスラッシュを入れて、花柄のフェミニンさとのコンストラストを強調。足元に合わせるのは、パテントやスエードのプラットフォーム・サンダル。ほんと今シーズンは多いですね。アンクル・ストラップ付きで少しセクシーにしているあたりは、やはりグッチ。

グリーンやピンクのショートパンツも、デイウェアとして気になるアイテム。

「ホステス・ガウン」と名付けられたベアバックのドレスも興味深い。ただし終盤に並んだドレスのシルエットが微妙にオリビエ・ティスケンスのロシャスっぽいんだよな。。。

そしてなにより、アクセサリーやバッグ、シューズなど魅力的な小物がたっぷり。クロコダイルのクラッチバッグやチェーン・アクセサリー、大ぶりのカラーストーンなど。

シャツやスーツのカッティングでは、トム・フォードのような切れ味を残しつつ、プリントやリボン、パゴタスリーブなどのディテールで柔らかさを表現。そこにさらに加えて、「ウーマン」であろうが「ガール」であろうが、グッチと名の付く以上はどうしても必要となる「強さ」というイメージと、「フローラ」で見せたアーカイブを巧く融合させるバランス感覚が、フリーダの最も優れた才能なのかも。そして一番重要なのはウェアラブルなリアルクローズであること(≒売れるアイテムを作れるということ)。これは最後に登場したジャンニーニの服を見てもわかります。自分に自信を持っていて自立した、でもどこか可愛らしい女性。たぶんグッチガールのミューズがいるとしたら、それはジャンニーニ自身のことなのでしょう。

ジャンニーニのコレクションをこうして見ると、前任のアレッサンドラ・ファッキネッティは、あくまでTom's Childrenだったことがよくわかります。適度に甘さも取り入れようとしている姿勢は嫌いではなかったけれどね。

ジャンニーニとともに、名実共に生まれかわりそうな予感のしたグッチでした。























| 2006 SS Womens | 01:47 | comments(2) | trackbacks(0) |
2006SS MIU MIU
2005.10.15 Saturday
ポップなスター柄のレモンイエローのワンピースのジェシカ・スタムで幕を開けた、ミウッチャ・プラダによるミュウ ミュウ

全体のムードは明るくクリーンな60's。冒頭のスターのプリントをはじめ、四角いフレームの大きめのサングラスなど、spacyなムード。シルエットは少し大きめでゆったりした
感じ。ここでもウェストから少し広がるAラインのワンピースやミニドレスな多く見られ、かわいらしい要素も満載。ただし、襟を黒でトリミングしたり、パーツ毎に色も切り替えしたりと、スポーティな味付けで甘さを締めているところはさすが。

カラーパレットは、大トレンドの白をメインに、ヌーディなベージュやピンク、ペールブルー、グレーといった淡い色が中心。

目を引いたのは、ジェイサが着ているブラックのショルダーストラップで吊るしたような構造のトップスや、ジェマのバストの少し下でクロスするサスペンダータイプのショートパンツ。ストライプのシャツ地のコート、シワ加工プリーツのショートドレスやケープレットのスタイリングなども興味深い。終盤に並んだアイレットを施した60年代風のミニドレスは、今シーズンのトレンドにぴったりはまります。

そして今回の隠れた主役は、服と同じプリント柄やラメで飾られたプラットフォーム・サンダル。キュート&ゴージャスな雰囲気が素敵。

今季もトレンドセッターとして素晴らしいコレクションを見せてくれたミュウ ミュウでした。バイヤーやエディターの評価もかなり高いようで。























| 2006 SS Womens | 23:46 | comments(2) | trackbacks(0) |
2006SS Burberry Prorsum
2005.10.10 Monday
ローズマリー・ブラヴォーCEOの退任も発表されたバーバリー・プローサム。デザイナーのクリストファー・ベイリーは就任以来、イギリスのファッション界の最大のアイコンである、バーバリーの数々の意匠を自在に操り、タイムリーなコレクションを創り続けることで、このブランドに新しい命を与えてきたわけです。

今回は少し上品に方向転換。トレンドもあるけれど、そろそろ一種の「格」が必要との判断でしょう。マーケティング的には、的確な判断。前シーズンまで見せていたミリタリーなどのストリートテイストやロックな雰囲気は影を潜め、60年代風のGood Girlが前面に押し出されています。

カラーはベージュ、明るめのブラウン、グリーン、イエロー、アンティークなゴールドなどイギリスの古き良き田園風景を思い起こさせるものが中心。

ハイウェストをベルトやリボンでマークしたAラインのワンピースやミニドレスが今回の基調。特にリボンは、シャツやコートではウェストを、ニットではバストの少し下をマークしたりと色々な使われ方がされています。丸い金ボタンやなどのディテール、中頃が少しふくらんだ丸みのあるタフタのスカートなどを合わせたスタイリングでお嬢様風の雰囲気を演出。ただ、最後にニット帽を加えることで、カジュアルにまとめているところはさすが。

ハウスのシグニチャーであるトレンチも、マリアカルラの着たゴールドや、スリーブにケープが付いたタイプ、イグアナを用いたゴージャスなスタイルなどバリエーションが豊富。終盤に登場したジェマのグリーンのスパンコールのトップスも素敵。

パテントのプラットフォームシューズやバーバリーチェックをの小物も気になるところです。

貴族的な上品さとストリートのアナーキズム、そして豊かな田園。こういったイギリス特有の要素を巧みに融合して昇華かさせた今季のバーバリー・プローサムでした。
























さて、少し政治的なお話を。

ショーには来年7月で退任するローズマリー・ブラヴォーCEOと並んで、つい最近までADに出演していたステラ・テナントの姿も。ドラッグの件で契約更新がNGになったケイト・モスの代役として再登板という噂。

わずか8年でバーバリーを再生し、2001年からはプローサムのデザイナーとしてロベルト・メニケッティに換わって現在のクリストファー・ベイリーを招き、モードのトップブランドへと押し上げたブラヴォーの退任は惜しまれるところ。親会社であるGUSもバーバリーの全株式を放出するというし(約250万株=約21億円はブラヴォーが所有)、ベイリーもどうするんだろーね。マネジメントはCOOを務める元グッチのブライアン・ブレイクが引き継ぐという話ですが。
| 2006 SS Womens | 23:02 | comments(0) | trackbacks(1) |
2006SS Emilio Pucci
2005.10.09 Sunday
さて、相当ビハインドしてしまっていますが、ミラノも。ロンドンでどうしてもとりあげたいデザイナーが出てきたので、それも途中どこかで載せると思いますが。

まずはクリスチャン・ラクロワによる最後のエミリオ・プッチ

レースの刺繍が施されたwhite on whiteのシフトドレスでスタートした今回。カプリ島などのリゾートが大きなテーマになっています。白のトレンチコートや、ゆったりとしたパラッツオ・パンツ。ビキニの上に羽織るのにぴったりのシルクのシャツ。イメージ・ディレクターであるラウドミア・プッチの"Pretty is the right word for it"というコメントがぴったりなコレクションです。

メインのカラーパレットはブルーやパープル、アズール、淡いピンクなどの爽やかなアクアカラー。刺繍やプリントやプリーツ、ドレープといったディテールでギリシア風の雰囲気を取り入れ、エレガントなリゾートテイストを強調しています。シャツの裏地などに使われているストライプもマリン・リゾートな気分を盛り上げあるのに効果的。サンダルやバッグも含め、随所で使われているカラフルなビーズも美しい。

60年代風のプリントのシャツやシフォンのラッフルをのせたストラップドレス。宝石をまぶした剣闘士風のサンダル、メタリック・ゴールドのトレンチコートやボンバージャケットといった、ラクロワ自身のグラマラスなデザインの片鱗を見せたアイテムも魅力的。ポニーテールのヘアスタイルを仕上げるバンダナも、もちろんプッチ柄。

ラストに並んだドレスたちは、もうタメイキもの。ラクロワの本領発揮といった感じです。

ラクロワは、彼自身のsigniture lineと比較して、プッチにおいては就任以来メゾンのアーカイブを最大限に活用しつつ、モダンでシンプルなコレクションを発表してきたように思います。既報の通り、来季からはマシュー・ウィリアムソンがアーティスティック・ディレクターとしてデザインを担当します。少し残念だけど、新しいデザイナーにも期待、ということで。





















| 2006 SS Womens | 23:44 | comments(0) | trackbacks(1) |
2006SS Calvin Klein Collection
2005.10.03 Monday
会場となったMilk Studiosのあまりの暑さに耐え切れず(冷房が壊れていたとか)、VOGUEのアナ・ウィンター御大やフェアチャイルド会長らがショーを待たずに帰ってしまうという事態の中、行われたフランシスコ・コスタによるカルバン・クライン・コレクション

コレクションはというと、NY Fashion Weekのハイライトとも言える素晴らしい出来。ブルーミングデールスやサックスなど多くのバイヤーの絶賛も。確かに売れると思います。白のシンプルだがボトムにかけてふんわりとさせたシルエットのワンピースやドレス、そしてそこに施される同色の刺繍やクロシェ編み。素材はあくまで最高級のコットンボイルやオーガンザ、シルクシフォンを軽やかに。今季のNYトレンドと、クリーンでミニマルなカルバン・クラインが本来もつ遺伝子が、完璧なケミストリーを起こしています。

2005-06AWで片鱗を見せた、幾何学的なディテールが前面に出ていて、個人的に好感。小さなドットやブロックなどがシルク・スクリーンでプリントされています。

終盤にGemmaとNatalia(いつまで専属を続けるのだろう・・・)はカルバン・クラインの頃のコレクションを思い出させるような作品。ボトムの広がりと控えめに揺れるドレープが美しい。

デビュー当初は厳しい意見もありましたが、6シーズン目にしてついにコスタ流のカルバン・クラインが確立されたように思います。やはりオーセンティックなNYを主導するのは、彼とラルフ・ローレン、なのかな?










| 2006 SS Womens | 00:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
2006SS Derek Lam
2005.10.02 Sunday
今年のCFDA/Vogue Fashion Fundのファイナリストで優勝最右翼のデレク・ラム。昨年はプロエンザ・スクーラーがウィナーに選ばれ、賞金20万ドルを獲得しました。

ふんわりとしてリラックスしたフェミニンなドレスやワンピースが充実。シルエットはシンプルなAライン。トップは体のラインを美しく見せながら、ボトムでボリュームを持たせています。それでもニートで清潔感があふれているのは、コットンやリネンを多く用いているからでしょうか。スカートはニーハイでとても軽やか。

Inguna Butane(予想通りブレイク!いま一番好きなモデルです)の草花柄で彩られた赤いベルベットのワンピースが素晴らしい。アイテムも少し大柄なプリントのスカーフやシンプルなラウンド・トゥの靴や今季多く見られる花モチーフのネックレスなど色々。

すぐにでも欲しくなりそうなアイテムが満載のデレク・ラムでした。















| 2006 SS Womens | 04:01 | comments(0) | trackbacks(0) |