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2011.02.28 Monday

The Oscar Goes to...

いよいよ明日に迫った第83回アカデミー賞の授賞式。

今年の司会はAnne HathawayとJames Francoの2人。昨年のStebe MartinとAlec Baldwinに比べても当然ですが、アカデミー賞の授賞式の司会としては思い切った若手の起用。個人的には2人体制が今後も定着するのかという方に関心がありますが。巷では(というか一部の日本のメディアでは)意味不明に「ソーシャル・ネットワーク」を本命に仕立てて「英国王のスピーチ」のこれまでの賞レースでの実績やオスカーでのノミネート数を意外視する向きがあったりするのがほんと勘弁してほしいのですが。まあ盛り上げるためにわざとやってるにせよ。ただ例の北アフリカ&中東情勢が微妙に影響したりするかも、というのが若干悩ましいところ。大勢には影響でなくとも、微妙に竸ってるところかねぇ。今回も例年通り内輪投票の票読みと超個人的な好き嫌いを適度にミックスさせつつ予想をしてみましょうということで。

では早速どうぞ。詳細なノミニーリストはこちらへ。今年は相当に凡庸な内容になっており申し訳ございません。


1. Best Picture: The King's Speech
 「ソーシャル・ネットワーク」だけは勘弁してくださいという思いが先立つわけですが、アカデミーのイギリスコンプレックスの完璧な受け皿として、もちろん「英国王のスピーチ」。ところで10作品ノミネートって続ける気なんですかね。。。
 
2. Directing: Tom Hooper, The King's Speech
 一番下馬評的にも割れていそうなのがこの監督賞。なんとなく「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー優勢な雰囲気がするのだけれど、同情票というか作品賞とのバランスとってる感じもしなくもない。でも監督組合賞は「英国王のスピーチ」のトム・フーパーが獲得しているし、冷静に考えると「ソーシャル・ネットワーク」に脚色賞と音楽賞以外あげる理由はないということで。ちなみに「インセプション」でクリストファー・ノーランがノミニーされなかったのがちょっと不満。
 
3. Original Screenplay: David Seidler, The King's Speech
 「インセプション」でクリストファー・ノーランにあげたいのだけれど、こちらも普通に「英国王のスピーチ」で。

4. Adapted Screenplay: The Social Network, Aaron Sorkin
 これはもう「ソーシャル・ネットワーク」でアーロン・ソーキン。

5. Actor in a Leading Role: Colin Firth, The King's Speech
 これは固すぎる。「英国王のスピーチ」のコリン・ファース。

6. Actress in a Leading Role: Natalie Portman, Black Swan
 アネット・ベニングにという声もあるでしょうが、さすがに「ブラック・スワン」でナタリー・ポートマンに。

7. Actor in a Supporting Role: Christian Bale, The Fighter
 対抗は「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュですが、ここも手堅くクリスチャン・ベイルに。

8. Actress in a Supporting Role: Melissa Leo, The Fighter
 メリッサ・レオがクリスチャン・ベイルとダブルで助演を固めるだろうと。個人的には「トゥルー・グリット」のヘイリー・スタインフェルドに期待ではありますが。


以下は例年どおり個別コメントなしで。とりあえずTrend ReznorとColleen Atwoodが獲ればうれしい。SongはRandy NewmanがいたらRandy Newmanでもういいやと最近思っている。


9. Animated Fearture: Toy Story 3

10. Foreign Language Film: In a Better World

11. Music (Score):The Social Network, Trent Reznor & Atticus Ross

12. Music (Song): "We Belong Together" from Toy Story 3, Music and Lyric by Randy Newman

13. Costume Design: Alice in Wonderland, Colleen Atwood
2011.02.13 Sunday

2011-12AW Doo.Ri

Doo-Ri ChungによるDoo.Riの2011-12年の秋冬コレクション。

ここでも何度も書いていますがNYで一番好きなブランドがDoo.Ri。

今回のコレクションはアーティストのBeverly Semmesによるドレスのスタディから生まれたフロアレングスのロングなスタイルが中心に。

いつもよりボトムに重点の置かれた大振りなシルエット。ミニマルに流れるドレープと繊細な刺繍で豊かに表情を演出するいつもの手法を用いつつ、足元のサイハイなレングスのレースのブーツでアクセントをつけるというこれまでにないスタイリングが印象的。特にグレーのフェルトのコートやジップアップのジャケットといったタイトなアウターではストロングなイメージが強調されていたり。

個人的には終盤に並んだドレスがやはり好きですねー。

コレクション毎に少しずつ新しい側面を見せてくれるDoo.Ri。今回も素敵なコレクションで大変満足でございました。













2011.02.13 Sunday

2011-12AW Jason Wu

Jason Wuによる2011−12年の秋冬コレクション。

NYFWで最も注目を集めるデザイナーのひとりにまでの人気となったJason Wu。もちろんデビューの頃からコレクションはチェックしているわけですが、間違いなくキャリアの中でもベスト。彼のこれまでのコレクションの中で初めて私が手放しで絶賛という感じでございます。

今季については、“Baroque American sportswear”というデザイナー本人のコメント以上に的確な表現はおそらくないのですが、Robert Polidoriの撮った25年にわたるヴェエルサイユ宮殿の修復の写真に影響を受けているとのこと。会場に置かれた鏡やランウェイのフレームや足元のヒールにも見られたゴールド使いもルイ14世へのオマージュといったところでしょうか。

引き続きテイラードに重点を置きつつ15種類の異なるものを用意したというレースや石を乗せて装飾的に。シグニチャーになりつつあるオストリッチのフェザーのドレスも変わらず素敵ですね。

まあリアルクローズ過ぎるであるとかセクシーな要素に欠けるという評価は引き続き当てはまる部分でもありますが、ここまで高度にバランスの取れた美しいコレクションであれば今回は目をつぶってもよいかなーと思ったりはします。これからの課題ではあるものの、しばらくはこの感じでも。

端的にファンタジーとストーリーが足りないということなのだよね。例えばJason Wuのキャンペーンとか考えた場合に素敵な絵が思い浮かびにくいかも。など。

"Miss Wu"の名前を見せたフットウェアやハンドバッグなどでアクセサリーの本格展開の準備も余念なく。

これからの展開にさらに期待したいJason Wuの2011−12年の秋冬コレクションでした。














2011.02.13 Sunday

2011-12AW Rag & Bone

David NevilleとMarcus WainwrightによるRag & Boneの2011−12年の秋冬コレクション。

昨シーズンの春夏で突然遅れてきたフューチャリスティックなコレクションで、個人的にはかなり評価下がっていたのですが、よりグラフィカルな要素をうまく抽出してトライバルに転換し、スキーウェア的なアスレチックな要素と組み合わせることで、これまでのRag & Boneらしいロックでシックでどこか温かい雰囲気とも巧く同居させることに成功しています。簡単にいってしまえばフューチャリスティックなトムボーイ風というか。あれ。

Style.comのNicole Phelpsの評にもあるとおりBalenciaga的なものを感じないわけではないのですが、そこはここ10年くらいは避け難いところでしょうなあ。。。











2011.02.13 Sunday

2011-12AW Threeasfour

Threeasfourの2011−12年の秋冬コレクション。

Threeasfourならこれくらいやってくれた方がよいよねぇ。というだけのピックアップ。








2011.02.13 Sunday

2011-12AW Nicole Miller

Nicole Millerの2011-12年の秋冬コレクション。

もしかしたらNYFWで最大のサプライズのひとつかもしれません。Style.comのMeenal Mistryの指摘にもあるとおり、Pre-Fallの時点でこれは・・・という部分もあったのですが、ここまでグラフィカルでフューチャリスティックなコレクションに仕上げてくるとは。ジオメトリックな柄を大胆に取り入れてくることは最近でもあったような気はしますけれど。

映画「ガタカ」のUma Thurmanといった例を引き合いに出したりもされていますが、SF的な静謐さが強めにでているところですかねー。個人的にはグラデーションの具合とかにちょっとPaul Kleeの抽象画も思い起こしたりもしました。肩をはじめシルエットがストロングで色もグレーやブラックに乗せているのでNicole Millerにしては強さが前面に出過ぎているのが気になるところではありますが。

個人的には結構好きではあります。











2011.02.13 Sunday

2011-12AW NAHM

Nary MonivongによるNAHMの2011−12年の春夏コレクション。

こちらも基本ルックのピックアップだけで。初のプレゼンテーションのようでAlly Hilfigerも関わっているとか。NAHMという名前もNary MonivongとAlly Hilfigerのイニシャルのアナグラムの組み合わせということのようです。

シャツドレス中心のコレクションとなっていますが、足元やボトム、あるいはアウターとのスタイリング次第で様々な表情を見せてくれそうなアイテムがずらり。これは普通に売れるのではないですか。と。








2011.02.13 Sunday

2011-12AW Willow

Kit WillowによるWillowの2011−12年の秋冬コレクション。

ルックだけピックアップ。ボディコンシャスな昨シーズンに比べると少し緩めのシルエットになりバイカーなテイストの強いコレクションに。前半の格子模様の展開がおもしろい。後半のメタリックなアイテムが個人的には好み。










2011.02.13 Sunday

2011-12AW Z Spoke

Zac PozenによるZ Spokeの2011−12年の秋冬コレクション。

昨シーズンの春夏はお披露目ということでランウェイショーでしたが2回目となる今回はプレゼンテーションで。完全にメインのZac PozenのPre-Fallからの流れになりますね。見せ方も含めて。

ブラックや濃いブルーといったカラーパレットに、カシミヤやウールなやジャージーのぴったりとフィットしたセクシーなシルエット。Zac Pozenらしいスタイルをよりシンプルに手の届くお値段で。

Pre-Fallからの流れでParisでのメインのコレクションがどういったテイストになるのかいまから楽しみなところ。










2011.02.12 Saturday

2011-12AW Wayne

Wayne LeeによるWayneの2011-12年の秋冬コレクション。

レザーやスエードにアシンメトリーなジップアップなどでこれまでになくタフな雰囲気の今回。"Renaissance"をテーマに15世紀後半にブルッへで活動した画家のHans Memlingの作品に着想を得たようです。

ジャージー素材のドレープ感や細長いシルエットにざらっと質感、またアンドロジナスなテイストもHans Memlingの宗教画などの表現と通じる部分と言えるかもしれません。特にジャケットやコートはRick Owens直系な印象もありますがそうした雰囲気をコンテンポラリーに表現するには適したスタイルではありそうです。ブルカ風のフードのついたアイテムも多く中東のエスニックな要素もアクセントに。

個人的にはこれまでのWayneの作風をそのまま拡張したような印象の流れるような白いマキシレングスのルックが好きだったりはします。

全般にRick Owens過ぎるなーというところはあるものの、新しい側面を見せてくれたコレクションとはいえるのではないかと。以前から気になっているデザイナーなので引き続き注目していきたいと思う次第でございます。










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