2010.04.26 Monday
The 82nd Annual Academy Awards
この時期になって突然どうしたのかと思われそうですが、第82回アカデミー賞の結果報告を。
Twitterで完全中継していたために、こちらでご報告するのを完全に忘れておりました。。。
結果はこちらでも参照していただくとして(なんでMTVJAPANのニュース)、まずは授賞式前日にpostした予想との比較でございます。
○1. Best Picture: The Hurt Locker
○2. Directing: Kathryn Bigelow, The Hurt Locker
○3. Original Screenplay: Mark Boal, The Hurt Locker
×4. Adapted Screenplay: Jason Reitman and Sheldon Turne, Up in the Air
○5. Actor in a Leading Role: Jeff Bridges, Crazy Heart
○6. Actress in a Leading Role: Sandra Bullock, The Blind Side
○7. Actor in a Supporting Role: Christoph Waltz, Inglourious Basterds
○8. Actress in a Supporting Role: Mo'Nique, Precious: Based on the Novel 'Push' by Sapphire
主要部門は蓋を開けてみれば「プレシャス」が獲得した脚色賞以外は正解。ただしこれはあまり外したことがない部門だったので、個人的には若干ショックでございましたが。
○9. Animated Fearture: Up
×10. Foreign Language Film: The White Ribbon (Das Weisse Band)
×11. Music (Score): Avatar, James Horner
×12. Music (Song): "Take It All" from Nine
×13. Costume Design: Nine, Colleen Atwood
その他の部門は例によって鳴かず飛ばず。これもうちょっとまじめに予想した方が良いのかしら。次回以降。。。
Red CarpetとAfter Partyですが、例年のように受賞者とかノミニーとか全部ピックアップするのもそろそろ私のお仕事ではないかと思ってきたので、Twitterにもpostしたこちらの3名再掲+αということでお許しくださいませ。
左は個人的なベストのCarey Mulligan。PradaにFred Leighton。右はChanelで揃えたDiane Kruger。ドレスはクチュール。
左のZoe SaldanaはGivenchyのクチュールで。右のRachel McAdamsはElie Saab。こちらもクチュール。
これも素敵。Maggie GyllenhaalはDries Van NotenにFred Leightonを合わせて。Cameron DiazはOscar de la RentaにCartier。
Twitterで完全中継していたために、こちらでご報告するのを完全に忘れておりました。。。
結果はこちらでも参照していただくとして(なんでMTVJAPANのニュース)、まずは授賞式前日にpostした予想との比較でございます。
○1. Best Picture: The Hurt Locker
○2. Directing: Kathryn Bigelow, The Hurt Locker
○3. Original Screenplay: Mark Boal, The Hurt Locker
×4. Adapted Screenplay: Jason Reitman and Sheldon Turne, Up in the Air
○5. Actor in a Leading Role: Jeff Bridges, Crazy Heart
○6. Actress in a Leading Role: Sandra Bullock, The Blind Side
○7. Actor in a Supporting Role: Christoph Waltz, Inglourious Basterds
○8. Actress in a Supporting Role: Mo'Nique, Precious: Based on the Novel 'Push' by Sapphire
主要部門は蓋を開けてみれば「プレシャス」が獲得した脚色賞以外は正解。ただしこれはあまり外したことがない部門だったので、個人的には若干ショックでございましたが。
○9. Animated Fearture: Up
×10. Foreign Language Film: The White Ribbon (Das Weisse Band)
×11. Music (Score): Avatar, James Horner
×12. Music (Song): "Take It All" from Nine
×13. Costume Design: Nine, Colleen Atwood
その他の部門は例によって鳴かず飛ばず。これもうちょっとまじめに予想した方が良いのかしら。次回以降。。。
Red CarpetとAfter Partyですが、例年のように受賞者とかノミニーとか全部ピックアップするのもそろそろ私のお仕事ではないかと思ってきたので、Twitterにもpostしたこちらの3名再掲+αということでお許しくださいませ。
左は個人的なベストのCarey Mulligan。PradaにFred Leighton。右はChanelで揃えたDiane Kruger。ドレスはクチュール。
左のZoe SaldanaはGivenchyのクチュールで。右のRachel McAdamsはElie Saab。こちらもクチュール。
これも素敵。Maggie GyllenhaalはDries Van NotenにFred Leightonを合わせて。Cameron DiazはOscar de la RentaにCartier。
2010.04.21 Wednesday
Book: ヤフー・トピックスの作り方
またまたひさしぶりのブログ更新ですが、しかもめずらしく読後感想という。
今回ご紹介するのは、「ヤフー・トピックスの作り方」。
著書は読売新聞の記者を経て、1998年から10年以上に渡ってヤフー・トピックスの編集に携わり、現在はメディア編集部長となっている奥村倫弘氏です。
私個人はユーザとしてはまったくYahoo!は使わないので、当然トピックスから情報を得ることもないのですが、新聞やテレビといったメディアの報道機関としての在り方が、インターネットメディアがより身近な日常として浸透している状況で問われる中で、独自の取材機能を持たない「日本最大のまとめサイト」とも言えるヤフー・トピックスがどのように運営されているのか、ちょっと気になったわけです。
本書の中で著者が、トピックスを「ニュースを軸としたリンク集」と表現しているとおり、3500本の配信記事から60本を選んでトピックスとするその作業は、ある意味私が毎日RSSリーダに入ってくる1000件以上のエントリから選んでDeliciousに登録したり、Twitterに書いてみたりしていることの相似形。
ただしそれがヤフーという日本最大のインターネットサイトを器とすると、また事情が変わってくるわけですよね。サイトの規模が拡大し、数千万というユーザがアクセスするようになり、誰から求められたわけではない「公共性」という見えない足枷を自らに課すようになるわけです。といってもここでいう「公共性」とは、突き詰めてしまうと新聞的社会的使命感と誰も不快にさせないような、最大公約数的な編集方針のことを指しているわけで。そこにYahoo! JAPANが抱えている問題の縮図のようなものが少し見え隠れするような気がするのですよね。
いやもちろん現状でのビジネスとしての判断は正しいのだと思うのだけれど。少し飛躍しますがニュースのパーソナライズの件もそういったことなのかなーと思ったり。それがまた、人力登録のディレクトリサイトというYahoo!のルーツを最も色濃く残すヤフー・トピックスから感じられるというのも、なかなかに感慨深いものでございます。
いずれにしても、メディアや編集に関わる方は、さらっと目を通されると良いのではないかと思いますです。読み物としても丁寧に書かれているし。
そういえば、期を同じくして出版された、市ヶ谷経済新聞の編集長である菅野夕霧の「ヤフートピックスを狙え―史上最強メディアの活用法」も併せて読むと、より面白いかも。ただこちらはヤフー・トピックスの詳細な事例集と特にヤフー・トピックスにこだわらず、パブリシティのネタ探しの超基本が書いてあるだけなので、知っているひとからすると特に新しいことはないと思いますが。
今回ご紹介するのは、「ヤフー・トピックスの作り方」。
著書は読売新聞の記者を経て、1998年から10年以上に渡ってヤフー・トピックスの編集に携わり、現在はメディア編集部長となっている奥村倫弘氏です。
私個人はユーザとしてはまったくYahoo!は使わないので、当然トピックスから情報を得ることもないのですが、新聞やテレビといったメディアの報道機関としての在り方が、インターネットメディアがより身近な日常として浸透している状況で問われる中で、独自の取材機能を持たない「日本最大のまとめサイト」とも言えるヤフー・トピックスがどのように運営されているのか、ちょっと気になったわけです。
本書の中で著者が、トピックスを「ニュースを軸としたリンク集」と表現しているとおり、3500本の配信記事から60本を選んでトピックスとするその作業は、ある意味私が毎日RSSリーダに入ってくる1000件以上のエントリから選んでDeliciousに登録したり、Twitterに書いてみたりしていることの相似形。
ただしそれがヤフーという日本最大のインターネットサイトを器とすると、また事情が変わってくるわけですよね。サイトの規模が拡大し、数千万というユーザがアクセスするようになり、誰から求められたわけではない「公共性」という見えない足枷を自らに課すようになるわけです。といってもここでいう「公共性」とは、突き詰めてしまうと新聞的社会的使命感と誰も不快にさせないような、最大公約数的な編集方針のことを指しているわけで。そこにYahoo! JAPANが抱えている問題の縮図のようなものが少し見え隠れするような気がするのですよね。
いやもちろん現状でのビジネスとしての判断は正しいのだと思うのだけれど。少し飛躍しますがニュースのパーソナライズの件もそういったことなのかなーと思ったり。それがまた、人力登録のディレクトリサイトというYahoo!のルーツを最も色濃く残すヤフー・トピックスから感じられるというのも、なかなかに感慨深いものでございます。
いずれにしても、メディアや編集に関わる方は、さらっと目を通されると良いのではないかと思いますです。読み物としても丁寧に書かれているし。
そういえば、期を同じくして出版された、市ヶ谷経済新聞の編集長である菅野夕霧の「ヤフートピックスを狙え―史上最強メディアの活用法」も併せて読むと、より面白いかも。ただこちらはヤフー・トピックスの詳細な事例集と特にヤフー・トピックスにこだわらず、パブリシティのネタ探しの超基本が書いてあるだけなので、知っているひとからすると特に新しいことはないと思いますが。
2010.04.05 Monday
フセイン・チャラヤン - ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅 (前篇)
東京都現代美術館で開催されている「フセイン・チャラヤン - ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」に行ってきましたよ。
これは昨年LondonのDesign Museumで行われた"Hussein Chalayan ― From Fashion and Back"の巡回展という位置づけ。Londonでの様子はこちらやこちらをご参考いただくのがよいのではないかと。展示の内容はというと、コレクションピースやショーで用いたセット、ランウェイの映像を軸に、インスタレーション映像などのアートプロジェクト関連の作品を織り交ぜた構成。私の場合、最初期のコレクションを除けばほぼリアルタイムで追っていたので、ある意味復習に近い感じになるのですが、非常にバランスの取れた優れた構成になっていると思います。Hussein Chalayanというデザイナーをよく知っているひとも、初めてのひとも純粋に楽しめるし、色々感じることのできる内容ではないかと感じました。
以下ざーっとさらってみましょうか。
■1994 "The Tangent Flows"
冒頭を飾るのは1994年のCentral Saint Martinsの卒業制作コレクション"The Tangent Flows"から。シルクのドレスを数カ月間からの家の裏庭に埋めてから掘り起こしたという作品。写真はデビューコレクションとなる1994-95AW "CARTESIA"に登場したおそらく同様の手法で制作されたピース。
■2009SS "INERTIA"
展示されていたのはショーの終盤で登場した流線型を強調したルックのうちこの3つのピース。素材はラテックスのはずなので手触りや着心地は見た目の硬質な印象とは全然違うのかも。
■1999 "Airmail Dress"
その名のとおり、Airmailの封筒でつくられたドレス。コレクションピースではなくアートプロジェクト的なものなのではないかと思われます。
■1998-99AW "Panoramics"
黒いペンキを塗るマネキンのインスタレーション形式での展示。細かいことをいうと出品作品リストでの表記が最後の"s"が抜けてますです。
■1999-2000AW "Echoform"
こちらはコレクションのメインとなるピースをフィーチャーしたビデオインスタレーションでした。クレジットはこちらにも色々と。細かいことをいうと出品作品リストが"2003"と誤表記になっていますです。
■2005 "Compassion Fatigue"
これもビデオインスタレーションのアートプロジェクト。
■2000-01AW "After Words"
Hussein Charayanのショーの中でも最も印象的だったコレクション。「ファッション通信」でもほぼ全編流していたような記憶が。変形する家具のセットが展示されていて感動でございます。このショーは必見です。
■2004-05AW "Temporal Meditations"
ビデオインスタレーションとコレクションピースをセットで。
■2002-03 "Ambimorphous"
写真展示のみ。エスニックなテイストが全面に出た少し珍しいコレクションだったような。
■2005 "Absent Presence"
Tilda Swintonをフィーチャーしたビデオインスタレーション。詳細な描写の繰り返しと迫力の演技。独白と抗議。
■2008SS "Readings"
たしかNick Knightが絡んでいたような。個人的にはこれを生で観れたのが今回の展示で一番嬉しかったかも。
■2000-SS "Before Minus Now"
■2000-01AW "After Words"
2000SSと2000-01AWから1点ずつ。まあ自然なセレクト。
■2003SS "Manifest Destiny"
このルックだったかどうか自信はないのだけれど。
■1999SS "Geotropics"
Airmail Dressからの着想も感じられる超軽量でシアーなピース。
■2006 "Repose"
こちらはインスタレーションとコレクションピース2点のセット。Mariacarlaがベリーショートでブロンドだった頃だ。
■2003 "Place to Passage"
SF的なモチーフのビデオインスタレーション。映像内の服は1999SSの作品。
■2005-06AW "Genometrics"
個人的にはあまり印象に残っていないコレクションではあったのですが。
ちょっと多くなってきたのでとりあえず展示の前半終了。後半はまた追加しますです。
これは昨年LondonのDesign Museumで行われた"Hussein Chalayan ― From Fashion and Back"の巡回展という位置づけ。Londonでの様子はこちらやこちらをご参考いただくのがよいのではないかと。展示の内容はというと、コレクションピースやショーで用いたセット、ランウェイの映像を軸に、インスタレーション映像などのアートプロジェクト関連の作品を織り交ぜた構成。私の場合、最初期のコレクションを除けばほぼリアルタイムで追っていたので、ある意味復習に近い感じになるのですが、非常にバランスの取れた優れた構成になっていると思います。Hussein Chalayanというデザイナーをよく知っているひとも、初めてのひとも純粋に楽しめるし、色々感じることのできる内容ではないかと感じました。
以下ざーっとさらってみましょうか。
■1994 "The Tangent Flows"
冒頭を飾るのは1994年のCentral Saint Martinsの卒業制作コレクション"The Tangent Flows"から。シルクのドレスを数カ月間からの家の裏庭に埋めてから掘り起こしたという作品。写真はデビューコレクションとなる1994-95AW "CARTESIA"に登場したおそらく同様の手法で制作されたピース。
■2009SS "INERTIA"
展示されていたのはショーの終盤で登場した流線型を強調したルックのうちこの3つのピース。素材はラテックスのはずなので手触りや着心地は見た目の硬質な印象とは全然違うのかも。
■1999 "Airmail Dress"
その名のとおり、Airmailの封筒でつくられたドレス。コレクションピースではなくアートプロジェクト的なものなのではないかと思われます。
■1998-99AW "Panoramics"
黒いペンキを塗るマネキンのインスタレーション形式での展示。細かいことをいうと出品作品リストでの表記が最後の"s"が抜けてますです。
■1999-2000AW "Echoform"
こちらはコレクションのメインとなるピースをフィーチャーしたビデオインスタレーションでした。クレジットはこちらにも色々と。細かいことをいうと出品作品リストが"2003"と誤表記になっていますです。
■2005 "Compassion Fatigue"
これもビデオインスタレーションのアートプロジェクト。
■2000-01AW "After Words"
Hussein Charayanのショーの中でも最も印象的だったコレクション。「ファッション通信」でもほぼ全編流していたような記憶が。変形する家具のセットが展示されていて感動でございます。このショーは必見です。
■2004-05AW "Temporal Meditations"
ビデオインスタレーションとコレクションピースをセットで。
■2002-03 "Ambimorphous"
写真展示のみ。エスニックなテイストが全面に出た少し珍しいコレクションだったような。
■2005 "Absent Presence"
Tilda Swintonをフィーチャーしたビデオインスタレーション。詳細な描写の繰り返しと迫力の演技。独白と抗議。
■2008SS "Readings"
たしかNick Knightが絡んでいたような。個人的にはこれを生で観れたのが今回の展示で一番嬉しかったかも。
■2000-SS "Before Minus Now"
■2000-01AW "After Words"
2000SSと2000-01AWから1点ずつ。まあ自然なセレクト。
■2003SS "Manifest Destiny"
このルックだったかどうか自信はないのだけれど。
■1999SS "Geotropics"
Airmail Dressからの着想も感じられる超軽量でシアーなピース。
■2006 "Repose"
こちらはインスタレーションとコレクションピース2点のセット。Mariacarlaがベリーショートでブロンドだった頃だ。
■2003 "Place to Passage"
SF的なモチーフのビデオインスタレーション。映像内の服は1999SSの作品。
■2005-06AW "Genometrics"
個人的にはあまり印象に残っていないコレクションではあったのですが。
ちょっと多くなってきたのでとりあえず展示の前半終了。後半はまた追加しますです。