2008.11.10 Monday
Magazine Patrol: GQ JAPAN November & December 2008
遅くなってしまいましたが、新装刊第1弾&第2弾のGQ JAPANをご紹介。
■November 2008
まずは先月号になってしまいますが、11月号から。テーマは新装刊にふさわしく「紳士」。GQはもともと"Gentlemen's Quarterly"だったわけですからねー。「21世紀の紳士を探せ!」と題した特集でフィーチャーされたのは、Kanye West。いわゆる紳士というのとは、ちょっと違うかもしれないけれど、やはり新しいスタイルの紳士といえばそうなのかも。知性や品性の表象も時代や分野によって当然変わっていくわけで。でもやっぱり僕も好きなわけで、やはりそういうことなのかも。
佐藤可士和や箭内道彦はそれぞれ好き勝手に定義を定めちゃってておもしろかったですが、やはりうなずけるのは、くらたまさんの紳士論かもなー(笑)。
終盤でハルロド・ニコルソンの「外交」などを紹介しつつ外交官の心得から紳士の条件を導き出す構成は、やはり◎。
個人的には、「情念戦争」や「怪帝ナポレオン3世」でお馴染みの鹿島茂氏のコラムが一番好きかも。単に鹿島氏が好きなだけという説もありますが。
ファッション関連では、Georgio Armani、Burberry Prorsum、Gucci、Dolce & Gabbana、Dior Homme、Hugo、Louis Vuitton、Bally、Z Zegnaから、それぞれのデザイナーたちの選ぶフェイバリットピースをフィーチャー。Louis VuittonのPaul Helbersとか、BallyのBrian Atwoodとか、Z ZegnaのAlessandro Sartoriのショットもわりと珍しい感じなのでおもしろいです。あとはNeil Barrett(P.190-193)はやっぱり良いですなーとか。Salvatore Ferragamoのベルベット(!!)のブーツ(P.53)とか、ジュリアーノフジワラのカフリンクス(P.47)とかも気になりましたが。別冊の「Department Store Open」は物欲を刺激され過ぎるので(特に小物!)、改めてあまり書きません。でもButteroのスエードのショルダーとか、Raf by Raf Simonsのブラックのレザースニーカーとか、Aniaryのバッグとかは欲しいなー。
シーズンも終わってしまいましたが、別冊のF1特集もオススメ。Bernie Ecclestoneの記事はマストです。私の白シャツ好きはこの人にも遠因があるので(笑)。
■December 2008
続いては、いきなりユアン・マクレガーが表紙でびっくりな12月号をご紹介。メインの特集は「名著再読。」というわけで、読書の秋です。はい。iPhoneのアプリで青空文庫とか色々読めてしまう便利なアプリがリリースされていることもあり、古典を読み尽くしたい欲がふつふつと湧いていたところなので、ベストなタイミング。調子に乗って、「カラマーゾフの兄弟」も新訳5冊買ってしまおうかなーとか。
著名人の推薦本とか思い出本は取りあえず置いといて(失礼)、各地の図書館の写真と共に語られるウンベルト・エーコによる図書館論は、真新しいものではない議論ではないものの、永遠の課題。仮にGoogleか(その意志を継ぐ誰かが)すべてをデジタルでアーカイヴ化したときの図書館の意義って何なのだろうとか。ふと「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」の最後の1シーンを思い起こしてみたり。いずれにしても、ダブリンのトリニティ・カレッジの図書館のバルク感は最高。
ロングインタビューは、ウォン・ビン。11月号の金城武に続く感じですが、もともと全然人柄を知らなかっただけに、なかなか興味深かったです。たぶん、すごく普通の感覚を持ち続けようと相当な努力をしているのだろうと思われます。
ちょうど今日で終了してしまいましたが、チベットのダライ・ラマ14世を支援する「ミッシング・ピース 東京展」の紹介も。これは見に行きたかったなー。ほんとは。ヴェネチア・ビエンナーレ建築展も新聞各紙でも既に取り上げられていますが、改めて。
ファッション関連では、チェックジャケット特集が良かったです。ジャケットというより、シャツのところですが。ピンクとイエローのシャツは買いたそうかなーと。「Winter Resort」の中で取り上げられていたTommy Hilfigerのチェックのパンツ(P.158)とかもちょっと気になります。あと忘れてはならないのが、リニューアルしたParisのColetteに欧州初のBAPE STOREがオープンした、というお話。Goyardのトランクは素敵ですねー。NIGOとSarahの微妙に噛み合ってない対談も必見。
そしてPresident-ElectなBarack Obamaの末弟で、現在もケニアのスラムに住んでいるGeorgeへのインタビューもぜひ。こうして見ると、Barack Obamaって典型的なアメリカ人ではないということが改めて実感できますね。
ところで冒頭のEditor's Letter(編集後記じゃないのもおもしろいね)って毎号テーマに合わせてデザインも変える感じなのですねー。それはそれで素敵かも。
■November 2008
まずは先月号になってしまいますが、11月号から。テーマは新装刊にふさわしく「紳士」。GQはもともと"Gentlemen's Quarterly"だったわけですからねー。「21世紀の紳士を探せ!」と題した特集でフィーチャーされたのは、Kanye West。いわゆる紳士というのとは、ちょっと違うかもしれないけれど、やはり新しいスタイルの紳士といえばそうなのかも。知性や品性の表象も時代や分野によって当然変わっていくわけで。でもやっぱり僕も好きなわけで、やはりそういうことなのかも。
佐藤可士和や箭内道彦はそれぞれ好き勝手に定義を定めちゃってておもしろかったですが、やはりうなずけるのは、くらたまさんの紳士論かもなー(笑)。
終盤でハルロド・ニコルソンの「外交」などを紹介しつつ外交官の心得から紳士の条件を導き出す構成は、やはり◎。
個人的には、「情念戦争」や「怪帝ナポレオン3世」でお馴染みの鹿島茂氏のコラムが一番好きかも。単に鹿島氏が好きなだけという説もありますが。
ファッション関連では、Georgio Armani、Burberry Prorsum、Gucci、Dolce & Gabbana、Dior Homme、Hugo、Louis Vuitton、Bally、Z Zegnaから、それぞれのデザイナーたちの選ぶフェイバリットピースをフィーチャー。Louis VuittonのPaul Helbersとか、BallyのBrian Atwoodとか、Z ZegnaのAlessandro Sartoriのショットもわりと珍しい感じなのでおもしろいです。あとはNeil Barrett(P.190-193)はやっぱり良いですなーとか。Salvatore Ferragamoのベルベット(!!)のブーツ(P.53)とか、ジュリアーノフジワラのカフリンクス(P.47)とかも気になりましたが。別冊の「Department Store Open」は物欲を刺激され過ぎるので(特に小物!)、改めてあまり書きません。でもButteroのスエードのショルダーとか、Raf by Raf Simonsのブラックのレザースニーカーとか、Aniaryのバッグとかは欲しいなー。
シーズンも終わってしまいましたが、別冊のF1特集もオススメ。Bernie Ecclestoneの記事はマストです。私の白シャツ好きはこの人にも遠因があるので(笑)。
■December 2008
続いては、いきなりユアン・マクレガーが表紙でびっくりな12月号をご紹介。メインの特集は「名著再読。」というわけで、読書の秋です。はい。iPhoneのアプリで青空文庫とか色々読めてしまう便利なアプリがリリースされていることもあり、古典を読み尽くしたい欲がふつふつと湧いていたところなので、ベストなタイミング。調子に乗って、「カラマーゾフの兄弟」も新訳5冊買ってしまおうかなーとか。
著名人の推薦本とか思い出本は取りあえず置いといて(失礼)、各地の図書館の写真と共に語られるウンベルト・エーコによる図書館論は、真新しいものではない議論ではないものの、永遠の課題。仮にGoogleか(その意志を継ぐ誰かが)すべてをデジタルでアーカイヴ化したときの図書館の意義って何なのだろうとか。ふと「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」の最後の1シーンを思い起こしてみたり。いずれにしても、ダブリンのトリニティ・カレッジの図書館のバルク感は最高。
ロングインタビューは、ウォン・ビン。11月号の金城武に続く感じですが、もともと全然人柄を知らなかっただけに、なかなか興味深かったです。たぶん、すごく普通の感覚を持ち続けようと相当な努力をしているのだろうと思われます。
ちょうど今日で終了してしまいましたが、チベットのダライ・ラマ14世を支援する「ミッシング・ピース 東京展」の紹介も。これは見に行きたかったなー。ほんとは。ヴェネチア・ビエンナーレ建築展も新聞各紙でも既に取り上げられていますが、改めて。
ファッション関連では、チェックジャケット特集が良かったです。ジャケットというより、シャツのところですが。ピンクとイエローのシャツは買いたそうかなーと。「Winter Resort」の中で取り上げられていたTommy Hilfigerのチェックのパンツ(P.158)とかもちょっと気になります。あと忘れてはならないのが、リニューアルしたParisのColetteに欧州初のBAPE STOREがオープンした、というお話。Goyardのトランクは素敵ですねー。NIGOとSarahの微妙に噛み合ってない対談も必見。
そしてPresident-ElectなBarack Obamaの末弟で、現在もケニアのスラムに住んでいるGeorgeへのインタビューもぜひ。こうして見ると、Barack Obamaって典型的なアメリカ人ではないということが改めて実感できますね。
ところで冒頭のEditor's Letter(編集後記じゃないのもおもしろいね)って毎号テーマに合わせてデザインも変える感じなのですねー。それはそれで素敵かも。
2008.11.04 Tuesday
Gibo Taps Marco Zanini for Rochas
久しぶりにBreaking Newsでございます(そういうニュースは、最近も色々あったけれど、タイミングよくお伝えできていなかったということで)。
再復活するRochasのcreative directorに、噂どおりMarco Zaniniが指名されています。Rochasのブランドを保有するProcter & Gamble Co.とライセンス契約を結んだGibo Co. SpAのPresidentであるFranco Penèが明言。デビューコレクションは、2009年3月の2009-10AWのParis Fashion Week。
Marco Zaniniは、Versaceからこちらも鳴り物入りでリバイバルしたHalstonのcreative directorに抜擢されたものの、今年2月に僅か2シーズン(9月に発表された2009SSも含め)でブランドを去ったばかり。Halstonでの仕事の評価も高かっただけに、去就が注目されていたデザイナーの一人でした。
現在Nina RicciでOlivier Theyskensが創り出した、静謐でアーティスティックな作品とはまた別の雰囲気にはなりそうですが、いまからとても楽しみです。
再復活するRochasのcreative directorに、噂どおりMarco Zaniniが指名されています。Rochasのブランドを保有するProcter & Gamble Co.とライセンス契約を結んだGibo Co. SpAのPresidentであるFranco Penèが明言。デビューコレクションは、2009年3月の2009-10AWのParis Fashion Week。
Marco Zaniniは、Versaceからこちらも鳴り物入りでリバイバルしたHalstonのcreative directorに抜擢されたものの、今年2月に僅か2シーズン(9月に発表された2009SSも含め)でブランドを去ったばかり。Halstonでの仕事の評価も高かっただけに、去就が注目されていたデザイナーの一人でした。
現在Nina RicciでOlivier Theyskensが創り出した、静謐でアーティスティックな作品とはまた別の雰囲気にはなりそうですが、いまからとても楽しみです。