2007.03.30 Friday
Kris Van Assche Replaces Hedi Slimance at Dior Homme
噂が出始めてからこの1年間、私が最も恐れていたニュースを実際にお伝えしなければならないことに。
WWDによると、Dior Hommeの現デザイナーであるHedi SlimaneとLVMHとの間での契約更新の交渉が決裂した模様。そして後任は、Hedi SlimaneのYves Saint Laurent Rive GaucheとDior Homme時代の双方を通じて彼のアシスタントとして活躍し、現在はシグニチャーのコレクションが好調なKris Van Assche。正式発表が数日内に行われるようです。
交渉決裂の原因としては、Dior Homme及びHedi Slimane自身が熱望しているwomensも含めたシグニチャーのローンチに関して、自身のコントロール権をLVMH側に要求し過ぎたことがある模様。
詳細はまた追って週末このエントリ内で更新する予定。
最近はKris Van Asscheばかり買っている私なので、非常に複雑な心境でございます。
ひとまずDior Hommeのブラックのパンツを買いに走ろうかと検討中。。。
WWDによると、Dior Hommeの現デザイナーであるHedi SlimaneとLVMHとの間での契約更新の交渉が決裂した模様。そして後任は、Hedi SlimaneのYves Saint Laurent Rive GaucheとDior Homme時代の双方を通じて彼のアシスタントとして活躍し、現在はシグニチャーのコレクションが好調なKris Van Assche。正式発表が数日内に行われるようです。
交渉決裂の原因としては、Dior Homme及びHedi Slimane自身が熱望しているwomensも含めたシグニチャーのローンチに関して、自身のコントロール権をLVMH側に要求し過ぎたことがある模様。
詳細はまた追って週末このエントリ内で更新する予定。
最近はKris Van Asscheばかり買っている私なので、非常に複雑な心境でございます。
ひとまずDior Hommeのブラックのパンツを買いに走ろうかと検討中。。。
2007.03.26 Monday
2007-08AW Alexandre Herchcovitch
ブラジル人デザイナーのアレキサンドレ・ヘルコビッチ(なんか日本語表記が安定していないような)。
帽子をはじめとして、エスニックなテイストが印象的。デザイナーは「ブラジルの田舎のサトウキビ畑などで働く人から発想を得た」とコメントしているけれど、ちょっとベトナムとか東南アジアの雰囲気もするよね。
鮮やかな色使いとトレンドのブラックとのコントラストが魅力的。プリントのサックドレスやジャンプスーツなども注目のアイテムですね。
帽子をはじめとして、エスニックなテイストが印象的。デザイナーは「ブラジルの田舎のサトウキビ畑などで働く人から発想を得た」とコメントしているけれど、ちょっとベトナムとか東南アジアの雰囲気もするよね。
鮮やかな色使いとトレンドのブラックとのコントラストが魅力的。プリントのサックドレスやジャンプスーツなども注目のアイテムですね。
2007.03.26 Monday
2007-08AW Malandrino
キャサリン・マランドリーノによるマランドリーノ。
50年代のヨーロッパをカルメンで魅了したフランスのプリマ・バレリーナのジジ・ジャンメール(Zizi Jeanmaire)へのオマージュという今季ですが、これが異様に可愛い。
日本でかなり売れるんじゃないだろうか。今年でも一部行けたかもしれないけど。
50年代のヨーロッパをカルメンで魅了したフランスのプリマ・バレリーナのジジ・ジャンメール(Zizi Jeanmaire)へのオマージュという今季ですが、これが異様に可愛い。
日本でかなり売れるんじゃないだろうか。今年でも一部行けたかもしれないけど。
2007.03.26 Monday
2007-08AW PHI
ここからはまたいくつかショートに。
ますはアンドレアス・メルボスタッドによるフィー。
いつものようにロック・シックな雰囲気ですが、ちょっとバレンシアガを意識し過ぎなシルエットのような気がしますね。
嫌いじゃないですけど。
ますはアンドレアス・メルボスタッドによるフィー。
いつものようにロック・シックな雰囲気ですが、ちょっとバレンシアガを意識し過ぎなシルエットのような気がしますね。
嫌いじゃないですけど。
2007.03.26 Monday
2007-08AW Derek Lam
トッズとのコラボレーションも本格化するなど、ビジネス面も順調に進んでいるデレク・ラム。
これまで、アメリカンなスポーツウェアというNYのモードの底流にあるインスピレーションから大きく離れることのなかったデレク・ラムですが、今回はトレンドと同様によりセクシーなテイストに転向。
しかし、彼もまた2007SSのバレンシアガのフューチャリズムに影響を受け過ぎたデザイナーの一人のようです。
ナロー&リーンなシルエットの長めの丈のジャケット、襟を複雑に構築したコートやレギンズとのスタイリング、ワンピースやコートドレスのデコルデの造形、ジップアップ使いなど随所にその傾向が見られます。
それでも、イヴニングウェアではいつもの彼らしい作品を見せてくれています。布を交差させたワンショルダーのミニドレスやゴールドのラメのカクテルドレス、そして最後を飾った3点のストレートなロングドレスは、いずれも素晴らしい出来。
アイデンティティの確立というが明らかになったものの、バランス感覚やイヴニングウェアの確かさも再確認できた今季のデレク・ラムでした。
これまで、アメリカンなスポーツウェアというNYのモードの底流にあるインスピレーションから大きく離れることのなかったデレク・ラムですが、今回はトレンドと同様によりセクシーなテイストに転向。
しかし、彼もまた2007SSのバレンシアガのフューチャリズムに影響を受け過ぎたデザイナーの一人のようです。
ナロー&リーンなシルエットの長めの丈のジャケット、襟を複雑に構築したコートやレギンズとのスタイリング、ワンピースやコートドレスのデコルデの造形、ジップアップ使いなど随所にその傾向が見られます。
それでも、イヴニングウェアではいつもの彼らしい作品を見せてくれています。布を交差させたワンショルダーのミニドレスやゴールドのラメのカクテルドレス、そして最後を飾った3点のストレートなロングドレスは、いずれも素晴らしい出来。
アイデンティティの確立というが明らかになったものの、バランス感覚やイヴニングウェアの確かさも再確認できた今季のデレク・ラムでした。
2007.03.26 Monday
2007-08AW Donna Karan
実はここで採り上げるのは初めてかもしれないダナ・キャラン。
今季のNYで特に強く見受けられる傾向ではありますが、2007SSに一大トレンドとなったフューチャリズムが、よりミニマルかつインダストリアルで記号的なテイストで表現され、ストイックな雰囲気を強調しています。
具体的なディテールとしては、ブラックのスリックなキャップでまとめたヘアスタイルや、扇子のようなボックスプリーツのビスチェ、マットやシャイニーなブラックと合わせるネオン・カラーなど。
全体のファルムは、身体のラインを強調しアワーグラスなシルエットを象るボディスーツをベースにした、ワンピースやジャケット、ペンシル・スカートを中心に構成されています。
斜めにドレープが身体に沿って流れ落ちるワンショルダーのドレスが素晴らしいですね。
徹底的にブラックで魅せる会心のコレクションを見せたダナ・キャランでした。
今季のNYで特に強く見受けられる傾向ではありますが、2007SSに一大トレンドとなったフューチャリズムが、よりミニマルかつインダストリアルで記号的なテイストで表現され、ストイックな雰囲気を強調しています。
具体的なディテールとしては、ブラックのスリックなキャップでまとめたヘアスタイルや、扇子のようなボックスプリーツのビスチェ、マットやシャイニーなブラックと合わせるネオン・カラーなど。
全体のファルムは、身体のラインを強調しアワーグラスなシルエットを象るボディスーツをベースにした、ワンピースやジャケット、ペンシル・スカートを中心に構成されています。
斜めにドレープが身体に沿って流れ落ちるワンショルダーのドレスが素晴らしいですね。
徹底的にブラックで魅せる会心のコレクションを見せたダナ・キャランでした。
2007.03.26 Monday
2007-08AW Zac Posen
デビューして5年半となる26歳のザック・ポーゼン。
今回は1940年代にインスパイアされた、これまでになくグラマラスなコレクションになっています。
キーとなるのは、精緻なテイラードのジャケットと身体にぴったりと沿うペンシルなワンピース。そしてボトムにラッフルを多様してアワーグラスなシルエットを強調する、グラマーでエレガントなスカート。
基調となるカラーパレットはマットな質感のブラック。グリーンやプラムのアイテムも個人的には好きな感じです。
もう一つのポイントは、ウェアラブルなデイリーウェアがジャケットやコートを中心に多く見られたこと。ツイードのドレスやチュニックなども、そうした傾向を象徴するアイテム。
終盤に並んだドレスは、やはり圧巻。いまイヴニングウェアのクリエイションという点で、NYで彼の右に出るものはいないんじゃないだろうか。本当にタメイキもの。
昨シーズンはどこかスコープが逸れたしまったような微妙な内容でしたが、今回は完璧。マーク・ジェイコブスもプロエンザ・スクーラーもそうですが、"grown-up"な作品を見せてくれたザック・ポーゼンでした。
今回は1940年代にインスパイアされた、これまでになくグラマラスなコレクションになっています。
キーとなるのは、精緻なテイラードのジャケットと身体にぴったりと沿うペンシルなワンピース。そしてボトムにラッフルを多様してアワーグラスなシルエットを強調する、グラマーでエレガントなスカート。
基調となるカラーパレットはマットな質感のブラック。グリーンやプラムのアイテムも個人的には好きな感じです。
もう一つのポイントは、ウェアラブルなデイリーウェアがジャケットやコートを中心に多く見られたこと。ツイードのドレスやチュニックなども、そうした傾向を象徴するアイテム。
終盤に並んだドレスは、やはり圧巻。いまイヴニングウェアのクリエイションという点で、NYで彼の右に出るものはいないんじゃないだろうか。本当にタメイキもの。
昨シーズンはどこかスコープが逸れたしまったような微妙な内容でしたが、今回は完璧。マーク・ジェイコブスもプロエンザ・スクーラーもそうですが、"grown-up"な作品を見せてくれたザック・ポーゼンでした。
2007.03.25 Sunday
2007-08AW Proenza Schouler
コレクション期間中に発売されたTARGETとのコラボレーションによるカプセル・コレクションも好調な、ラザロ・ヘルナンデスとジャック・マッコローによるプロエンザ・スクーラー。
80年代風のボディコンシャスな作品が並んだ前回から一転、メトロポリタン美術館のファッション・インスティテュートで5月から回顧展が開催されるポール・ポワレの影響を感じさせる、コクーンなシルエットのアウターやトップスに、ワイドパンツといった緩めのシルエットを、フェルトやニットなどの肉厚なファブリックで表現する構築的なコレクションを見せてくれました。
まっすぐに落ちるショルダーラインと、そこからつながるパフ・スリーヴやキモノ・スリーヴも印象的。
彼らをスターダムに押し上げた、コルセットやビスチェをモチーフに、トロンプルイユ風のアレンジを加えたシフォンドレスというシグニチャーなスタイルが象徴する、装飾的なディテールは今季も健在です。
布の交差、素材の切り替えしやパッチワークで表現される深いブルーやブラウン、グリーンのカラーブロックもおもしろいですね。
ファーやクリスタルなどを用いたゴージャスなディテールに加えて、終盤に登場した刺繍も素晴らしい。
「PS」のエンブレムが入ったブルゾン風のジャケットやクロコダイルを用いたブルーのプラットフォーム・パンプスやバレエシューズも気になるアイテム。
2007 CFDA Fashion AwardsのWomenswear Designer of the Yearにもノミネートされるなど、勢いに乗る2人が見せた、ベスト・コレクション。NYの若手の中でも一歩抜きん出た存在になってきたと言えるでしょう。今後がますます楽しみな、ラザロ・ヘルナンデスとジャック・マッコローによるプロエンザ・スクーラーでした。
80年代風のボディコンシャスな作品が並んだ前回から一転、メトロポリタン美術館のファッション・インスティテュートで5月から回顧展が開催されるポール・ポワレの影響を感じさせる、コクーンなシルエットのアウターやトップスに、ワイドパンツといった緩めのシルエットを、フェルトやニットなどの肉厚なファブリックで表現する構築的なコレクションを見せてくれました。
まっすぐに落ちるショルダーラインと、そこからつながるパフ・スリーヴやキモノ・スリーヴも印象的。
彼らをスターダムに押し上げた、コルセットやビスチェをモチーフに、トロンプルイユ風のアレンジを加えたシフォンドレスというシグニチャーなスタイルが象徴する、装飾的なディテールは今季も健在です。
布の交差、素材の切り替えしやパッチワークで表現される深いブルーやブラウン、グリーンのカラーブロックもおもしろいですね。
ファーやクリスタルなどを用いたゴージャスなディテールに加えて、終盤に登場した刺繍も素晴らしい。
「PS」のエンブレムが入ったブルゾン風のジャケットやクロコダイルを用いたブルーのプラットフォーム・パンプスやバレエシューズも気になるアイテム。
2007 CFDA Fashion AwardsのWomenswear Designer of the Yearにもノミネートされるなど、勢いに乗る2人が見せた、ベスト・コレクション。NYの若手の中でも一歩抜きん出た存在になってきたと言えるでしょう。今後がますます楽しみな、ラザロ・ヘルナンデスとジャック・マッコローによるプロエンザ・スクーラーでした。
2007.03.25 Sunday
2007-08AW Marc Jacobs
マーク・ジェイコブスによるシグニチャー。
今季のトレンドを最初に示したのも、やはり彼でした。
劇場を思わせる赤いベルベットの幕が開いて、オーディエンスがまず目にしたのは、巨大な扉をバックに活人画風のポースで並ぶ56人のモデルたち。そんな劇的な演出でスタートした今季は、1920年代のクラシカルなエレガンスをベースにした静謐で禁欲的、そしてマスキュリンなコレクション。昨シーズンのメルヘンなファンタジーから劇的な変化を見せています。
レイヤードを多様したボリューミーなフォルムから、シンプルだけれど緻密に計算されたリーン&ナローで構築的なシルエットに変貌。カラーパレットもブラックを基調に、レッドやイエローなどで刺し色を添えるシックなニュアンンス。
20年代のエレガンスに、アール・デコ調の直線と円を用いた意匠や、マレーネ・ディートリッヒや70年代のイヴ・サンローランを彷彿とさせるセクシーなスーツ・ルックを織り交ぜた、とびきりシックな作品が並びます。
スティーブン・ジョーンズによるフェドーラやクロシェの帽子も、クラシカルなエレガンスを演出するのに非常に重要な役割を演じています。手首丈のカラフルな手袋やラウンドトゥのシューズも引き続きトレンドなアイテムになりそう。
ジャケットの裾をジグザグにカッティングして下のベストやブラウスを見せたり、プリースを裾に施したミニドレス、ボウをアレンジしたワンショルダーなど、相変わらずの豊富なアイデアも披露。
これまで数シーズンに渡って実験的なボリューム感をもつコレクションが続いていただけに、とても新鮮。スリムに変身したデザイナー自身の心境の変化もあったのかもしれまんが。
絵画のように美しい作品を見せてくれた今季のマーク・ジェイコブス。"fashion's favorite change agent"としての影響力と力量を改めて感じさせる素晴らしい内容です。一日も早くリハビリを終えて復帰してくれることを祈ります。
今季のトレンドを最初に示したのも、やはり彼でした。
劇場を思わせる赤いベルベットの幕が開いて、オーディエンスがまず目にしたのは、巨大な扉をバックに活人画風のポースで並ぶ56人のモデルたち。そんな劇的な演出でスタートした今季は、1920年代のクラシカルなエレガンスをベースにした静謐で禁欲的、そしてマスキュリンなコレクション。昨シーズンのメルヘンなファンタジーから劇的な変化を見せています。
レイヤードを多様したボリューミーなフォルムから、シンプルだけれど緻密に計算されたリーン&ナローで構築的なシルエットに変貌。カラーパレットもブラックを基調に、レッドやイエローなどで刺し色を添えるシックなニュアンンス。
20年代のエレガンスに、アール・デコ調の直線と円を用いた意匠や、マレーネ・ディートリッヒや70年代のイヴ・サンローランを彷彿とさせるセクシーなスーツ・ルックを織り交ぜた、とびきりシックな作品が並びます。
スティーブン・ジョーンズによるフェドーラやクロシェの帽子も、クラシカルなエレガンスを演出するのに非常に重要な役割を演じています。手首丈のカラフルな手袋やラウンドトゥのシューズも引き続きトレンドなアイテムになりそう。
ジャケットの裾をジグザグにカッティングして下のベストやブラウスを見せたり、プリースを裾に施したミニドレス、ボウをアレンジしたワンショルダーなど、相変わらずの豊富なアイデアも披露。
これまで数シーズンに渡って実験的なボリューム感をもつコレクションが続いていただけに、とても新鮮。スリムに変身したデザイナー自身の心境の変化もあったのかもしれまんが。
絵画のように美しい作品を見せてくれた今季のマーク・ジェイコブス。"fashion's favorite change agent"としての影響力と力量を改めて感じさせる素晴らしい内容です。一日も早くリハビリを終えて復帰してくれることを祈ります。