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2007.01.31 Wednesday

2007SS Haute Couture

1月半ばからのコレクション・サーキットはほんとに殺人的ですな。。。

個々のメゾンのレヴューは後日ということで、ひとまず2007SSのクチュールの全体の雑感を。


まずは何をさしおいても、とにかくクリスチャン・ディオール!様々なところで既に大絶賛されていますが、久しぶりにジョン・ガリアーノ本来のクリエイションが戻ってきた感じ。やっぱり彼はこうでなくちゃ。現在のモードの世界において、クチュールをひとつのアートのメディアとしてここまで昇華できるデザイナーは、たぶんジョン・ガリアーノだけ。本当に感動モノでございます。ただ、和な要素にばかり気をとられると、今回のコレクションの本質を見落としてしまうような気がします。at a glanceな個人的な見解ですが。






リカルド・ティッシによるジバンシィも好きな感じ。なかなか難しいところだけど、徐々に彼のテイストが定着してきたんじゃないかと思います。今回はシルエットとボリューム感に特徴を持たせながらも、主張し過ぎないバランスに好感。シンプルなプロポーションの美しいドレスも素敵です。





そして毎シーズン最もリアルなクチュールを見せてくれるシャネルも素晴らしい。2007SSのRTW全体の流れを受けてか、若干フューチャリスティックな雰囲気を加えてモダンにまとめているところは、さすがカール・ラガーフェルドとしか言いようがありません。






2007.01.27 Saturday

Olivier Theyskens Comes Back with Nina Ricci

ちょっと古い情報ですが、これを紹介しないわけにはいかないので。

NYで先週の1月17日にインスタレーション形式で発表された、オリヴィエ・ティスケンスによる新生ニナ・リッチのプレフォール・コレクション

ティスケンスにとってはP&Gによる突然のロシャスの閉鎖という不運を乗り越えて、ニナ・リッチにとってもラース・ニルソンの辞任という出来事を経てのコレクションだけに、ちょっと感慨深いものがありますです。

先日のGolden Globe AwardsでReese Witherspoonが着ていたイエローのドレスもティスケンスの手によるオーダー・メイドのニナ・リッチ。ティスケンス曰く"Reese loves simplicity―she's a really modern girl. She's a Nina Ricci girl"。

では"Nina Ricci girl"とはどんな女性なのか?その答えが今回のコレクションに。

シャープなバイアス使いのカッティングで端正なテーラリングを実現し、グレーを効果的に用いたカラーリングでアーバンなテイストとマスキュリンな印象を演出しながら、「レール・デュタン(L'Air du Temps)」というこのメゾンの伝説的なフレグランスのルネ・ラリックの優美なボトルに着想を得た、ゆるやかなツイストなどで、どこか儚いロマンティシズムも表現。

こうした要素をモダンかつシンプルに昇華したのが、ティスケンスの提案する新しいニナ・リッチ。

前任者のラース・ニルソンも好んで用いたメゾンのシグニチャーなカラーのひとつである、イエローの作品も素敵ですね。

ティスケンスのインタビューってあまり読んだことがないのだけれど、自分の作品をここまで的確に言葉にして表現できるデザイナーってそんなに多くはないのではないだろうか。

いずれにしても、過剰ともいえる期待に十分に応えてくれたコレクション。オリヴィエ・ティスケンスによるニナ・リッチの今後が、超絶に楽しみでございます。




2007.01.24 Wednesday

2007 The Golden Globe Awards

ようやくゴールデン・グローブ賞の模様をご紹介できる運びに。とはいえ皆さん各賞やレッドカーペットの模様も既にご存知ですよね。。。

なんとなく書くのが遅くなってしまったのは、どうにもレッドカーペットがおもしろくなかったからというのが、かなり大きな理由かもしれませぬ。そもそも受賞動向自体には、あまり興味がないからね。よく「アカデミー賞の前哨戦」的な紹介のされ方をしますが、部門が細かいしテレビもあったりするし、相当性格が異なるものかと。傾向も全然違うし。

まあひとまず各賞の行方はこんな感じになっております。

■Best Motion Picture
 Drama: "Babel"
 Musical or Comedy: "Dreamgirls"

■Best Performance by an Actress in a Motion Picture
 Drama: Helen Mirren "The Queen"
 Musical or Comedy: Meryl Streep "The Devil Wears Prada"

■Best Performance by an Actor in a Motion Picture
 Drama: Forest Whitaker "The Last King Of Scotland"
 Musical or Comedy: Sacha Baron Cohen "Borat"

■Best Director
 Martin Scorsese "The Departed"

■Best Screenplay
 Peter Morgan "The Queen"

監督賞は当然Martin Scorseseで。脚本賞の"The Queen"がちょっと意外。"The Devil Wears Prada"のMeryl Streepは素晴らしかったので、ちょっと嬉しいです。"Borat"はどうかと思うけど。

ではでは恒例の(?)レッドカーペットの模様をご紹介。

助演女優賞を惜しくも逃したPen?lope CruzはChanelのHaute Coutureで。このお方、昔(トム・クルーズと仲良くしてた頃)はかなり好きだったのだけれど、ちょっとオーラがなくなってきたような気がするのは、僕だけでしょうか。。。Justin TimberlakeとbreakupしたばかりのCameron DiazはValentino。黒髪も悪くないのだけれど、今日のメイクはちょっと怖コワい。ついでにアフターパーティで一悶着起こしてくれたようで。


主演女優賞を受賞したHelen MirrenはDonna KaranにChopardを合わせて。助演女優賞に輝いたJennifer HudsonはVera Wang。


お次ぎはBrangelina。Angelina Jolieは事前情どおりSt. John。Brad PittはJ.Lindeberg。かなり宣伝になりますねー。Cate BlanchettはAlexander McQueenです。個人的には今回のベストルックのひとつ。単なるCate好きという説もまた持ち上がっておりますが。


BeyonceはElie Saabのドレス。最早貫禄です。Drew BarrymoreはDior Haute Couture。


Jennifer LopezはMarchesa、我らが菊地凛子はChanel。


Rachel WeiszはBill Blass。なかなか可愛いですね。右は"The Devil Wears Prada"にEmily役で登場したEmily Blunt。


Annette Beningと功労賞にあたる"Cecil B. DeMille Award"を受賞したWarren Beatty。そしてSJPが持っているのはChristian Louboutinのバッグだそうでございます。


Cameronとのニアミスも演じたJustin Timberlakeは、ツアー衣装のデザインを担当しているYves Saint Laurentを着用。Eva Longoriaも素敵ですね。ドレスはUngaro。


J.LOに続きSienna MillerもMarchesa。Ren?e ZellwegerはヴィンテージのChristian Dior。J. Mendelを着たKyra Sedgwickもキュート。


Heidi KlumhはGivenchy。Giorgio ArmaniのMartin Scorsese、などなど。。。
2007.01.24 Wednesday

The 79th Annual Academy Awards Nominee List

2月25日に行われる第79回アカデミー賞のノミネートが明らかに。

まずは何よりも菊地凛子に祝福を。カンヌ国際映画祭での高い評価以来、これはと思っていたのだけれど、秋以降の流れはアカデミーに向けた既定路線という感じで、ノミネート自体に驚きはないけれど。

ディカプリオは結局「ディパーテッド」ではなく「ブラッド・ダイアモンド」で主演男優賞のノミニーに。ゴールデン・グローブではダブル・ノミニーにも関わらず、フォレスト・ウィテカーに持ってかれましたからね。ウィテカーはもちろんアカデミーにもノミネート。

既にご存知の方も多いと思いますが、私はクリント・イーストウッドが非常に嫌いなので、正直「硫黄島からの手紙」が監督賞や作品賞にノミネートされているだけで気分が悪いです。が、渡辺謙は逆に非常に好きなので困るところ。

色々言ってみたところで、今回の個人的な願望はすべてマーティン・スコセッシの初の監督賞受賞に向けられていたりします。今度こそ、どうしても彼に監督賞をあげたい。何を差し置いても。

ちょっと困っているのは、今回の台風の目(去年の「クラッシュ」と同じ位置づけですな)である「バベル」の日本公開が今年のGWなこと。さすがにそれは遅過ぎですよ。一応、授賞式の前に観たいよねぇ。

各賞の予想は発表前日にUPする予定。全体の傾向としては、2006年に似ているような気もします。今回も助演男優/女優賞が読みにくいかな。実は主演も若干難しそう。昨年はついに主要部門を全て当ててしまったので、若干のプレッシャーがかかるものでして(笑)。
2007.01.18 Thursday

2007-08AW Milan Mens

あぁ。2007-08AWのメンズが始まってしまったね。

昨シーズンから見られたシルエットの変化がより顕著になっているようで。
Aラインというか、かなりワイドなコートやジャケットが目立ちます。
それとシャイニーだけどマットな素材感のブラック。

いまのところお気に入りは、ジル・サンダーマルニプラダ。この3メゾンはやはり別格でございます。ミラノでは。

イタロ・ズッケーリ(Italo Zucchelli) によるカルバン・クライン・コレクション
とかいつものことながらコスチューム・ナショナルも好きな感じ。
http://men.style.com/fashion/collections/F2007MEN/review/CNMEN

そしてバーバリー・プローサムのコートがどれもかなり良いです。欲しい。



2007.01.12 Friday

Sophia Kokosalaki Joins Rosso' Diesel Stable

既にご存知かとは思いますが、ソフィア・ココサラキの買収のニュースを、一応ここでも個別でご紹介。

Dieselなどの親会社であり、レンツォ・ロッソのファッション関係事業のホールディング・カンパニーとして機能しているOnly the Brave傘下の製造部門企業のStaff Internationalが、ソフィア・ココサラキの過半数の株式を取得しています。具体的な割合や金額などの詳細は不明。

これまでのソフィア・ココサラキのコレクションを製造していたPier SpAという企業が昨年の10月にStaff Internationalに買収されており、そのあたりの動きも若干影響したのかもしれませんねー。Pierがこれまで製造を手がけてきたクロエ、ドリス・ヴァン・ノッテン、アズディン・アライア、ディオール・オムなどとの関係は継続されるとのこと。また、Staff Internationalはマルタン・マルジェラやDsquared2も所有し、両ブランドの製造も担当しており、年間の売上は14億3000万ドルと言われています。他にもヴィヴィアン・ウェストウッドからも受託しているようで。

気が付いたら、モード界でもかなり重要な存在になってきましたね。Staff Internationalも。レンツォ・ロッソは、"I believe that part of my mission is the search for young, promising talents outside of the ordinary"というコメントどおり、非常に新人の発掘と育成に熱心なお方なので、今後もがんばっていただきたいと思いますです。

しかし早いもので、ココサラキも1999年にシグニチャーを立ち上げてからもう8年になるのですね。デビュー当時は結構好きだったものの、最近はそこまで注目していなかったのですが、年間の売上が65万ドルの規模まで育ってきているそうです。もちろんまだまだ小規模なわけですが、独立系のデザイナーがここまでしっかり運営してきたこと自体が素晴らしい。個人的には、なんとなくアン・ヴァレリー・アッシュと同じような括りに入ってるんですが(笑)。出て来た時期とか、当時のテイストとか、立ち位置とか。

ちなみにコレクション発表はパリ、マジョリティ・オーナーはミラノとなったわけですが、ココサラキ本人はロンドン以外に本拠地を移す意向はない様子。

今年は新生マドレーヌ・ヴィオネの本格ローンチなど、彼女にとって充実した1年になりそうでございます。
2007.01.11 Thursday

Nelly Furtado / Say it Right

Nelly Furtadoの"Loose"からの3rdシングルの"Say It Right"のMusic Video。

前髪を下ろしたコケティッシュなNellyが最高。80年代後半と90年代のキッチュでポップな雰囲気を21世紀流のシックでモダンなアレンジに仕上げるとこうなるのだろうね。

冒頭とラストのビルの屋上のヘリポートのシーンで着ているブラックのバレリーナ風のミニドレスがキュートすぎるし。そしてなによりも朝焼けと夕暮れの空が美しい。

Nellyってもちろん曲も好きなのだけれど、気になってしまう本当の理由がこのMusic VIdeoでわかってしまった。

その横顔がどこかあの人に似ている。

ちょっとした独白。

2007.01.08 Monday

Sergio Rossi

またブーツを探しているのですが、なんだかこれが欲しくなってきました。



セルジオ・ロッシのスエードのブーツ。ブルーもシックで良いです。もちろんブラックも候補なのだけれど。

何回も見ていたのに、なぜいまになって気になったのかは不明。サイズまだ残ってるのかなあ。
2007.01.07 Sunday

The Louis Vuitton Monogram Miroir is Hot!

2007SSのコレクションをチェックしている方ならご存知でしょうが、今度の春夏のアクセサリーの最重要トレンドはメタリック。その代表例に挙げられるのが、Luxistの"Handbag of the Day"にもフィーチャーされている、ルイ・ヴィトンのMonogram Miroir

左が"Speedy"、右が"Alma"ですね。この写真はシルバーですが、ゴールドもあります。


Paris Hiltonや彼女の親友としても有名なKim Kardashian(詳細はこちらをどうぞ)らのプライベートショットでも度々登場。まさに"Hot"(使ってしまった)なアイテムです。

でもこのMonogram Miroir、実は2006-07AWなんだよね。2007SSではこういう感じのメタリックなアイテムは見られません。この先見性は、もうさすがマーク・ジェイコブスというしかないですな。
2007.01.02 Tuesday

資生堂2007年正月新聞広告

あけましておめでとうございます。

というわけで、新年っぽい記事の第1弾は恒例の資生堂の1月1日の新聞広告



昨年からメッセージは引き継ぎながら、一瞬と一生、そして新たな命とその命に託される未来に目を向けた内容に。ブラックのバックに浮き上がる母子の姿が、シンプルだけれど芯のある印象を。かけがえないの命への愛と美の追求への強い意思を感じます。

2006年は、新たな「一瞬も 一生も 美しく」というメッセージを打ち出し、資生堂のイメージキャラクターをオールキャストで登場させる存在感のある広告でしたねぇ。いま思えば、感動的ですらあったTSUBAKIの圧倒的な物量のマーケティング戦略の展開を控えた前哨戦の意味合いもあったのかも。

本当に不思議なのだけれど、TSUBAKIのCMってなぜか琴線に触れてしまうのです。これまでのヘアケア商品には見られなかったような、「日本の女性は、美しい」というメッセージ主導型のストレートな表現のせいなのは確か。それと、「TSUBAKI」という名が示すとおり、資生堂の本気度が十分に伝わってくるかなのか。意外とSMAPの「Dear WOMAN」が好きなのかも。何にしても機能性や髪だけにフォーカスせずに、トータルでの美をアピールしたところが素晴らしいのだと思います。



新春編のCMも大好きです。TSUBAKIの公式サイトでメイキングも含めて見ることができるので是非どうぞ。なんか一瞬、新垣結衣っぽい人が出ているように見えるのだが気のせいかな。。。
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