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2006.04.27 Thursday

Keira Knightley is the New Face of Coco

キーラ・ナイトレイがシャネルのフレグランス「ココ・マドモアゼル」のキャンペーンに2007年から登場することになったというお話。



100万ドルと言われるキーラとの契約により、2001年の発売以来、このフレグランスの顔を務めてきたケイト・モスが見られるのも今年で最後となります。

ケイトもカルバン・クライン(ついに!)、ニコンと立て続けに契約を獲得して完全復活という感じですが、シャネルは交代を選んだということですね。

まあなんとなくわかるような気もしますが。そういえば、なぜか二人ともイギリス人だ。

WWDにも長めの記事が載っていますが、すぐに見出しだけになってしまうので、Full Lengthで読みたい方はお早めにどうぞ。
2006.04.26 Wednesday

2006-07AW Marni

コンスエロ・カスティリオーニによるマルニ

丸みを持たせたフェミニンアンボリューム感を得意とするマルニも、今シーズンのトレンドに自然にはまるメゾン。もうひとつの特徴であるカラフルなプリントも今回は殆ど登場せず、代わってグレーやブラック、ネイビーがカラー・パレットの中心となり、ほのかにダークなエレガンスを漂わせる感じ。そこにバーガンディや淡いピンクやエクリュを合わせて。

シルエットも、いつものマルニよりモダンでミニマルで直線的。

冒頭のジェマの、肩からまっすぐに落ちてウェストから広がるチュニックに、細めのスカート、膝丈のブーツに肘丈のグローブという組み合わせは、今回のコレクションを象徴するスタイリングのひとつ。

ゆったりとした股が低めのパンツやゆるいボウタイの付きのブラウスなど、マニッシュなアイテムなどが、リラックスした中にも厳格な雰囲気を与えています。

それでもスウィートなフェミニティと子供のようなイノセンスが失われないのは、カスティリオーニがデザインしているからこそ。

ブラウスやチュニックなどのトップスにフォーカスを置いているのもポイントです。おなじみのクロップト・スリーブのブラウスもファーでトリミングされていたり。バックのさりげないタック、ネックラインのドロー・ストリングなどのディテールも繊細。モヘアのオーバーサイズのニットなど、素材も豊富。

ドレスやコートに多様されている、高めにウェストをマークしたベルトも重要なアクセント。

グレーのカラーブロックを組み合わせたグラフィカルなプリントや、ブルーやグレー、ホワイトのインクを落としたようなタイダイ染めなどもおもしろいです。コートに施された花柄の刺繍も素敵。

大きめのターコイズなどの石やベークライト、木をミックスしたネックレスのようなマルニ独特のアクセサリーも健在。

"restraint"、"sobriety"、"volume"。STYLE.COMの評のとおり、この融合しにくい3つのトレンドを完璧に、そしてシックにまとめてミニマルな新機軸を見せてくれたコンスエロ・カスティリオーニ。

妙な話ですが、僕が今季のクロエに期待していたのは、多分これ。今度の秋冬、売れるのは絶対にマルニです(笑)。










2006.04.24 Monday

2006-07AW Jil Sander

1月のメンズに続き、ラフ・シモンズがクリエイティブ・ディレクターに就任して初のレディスのコレクションを発表したジル・サンダー

シモンズ本人にとっても本格的なレディスを手がけるのは初めてという状況で、彼のレディスでの才能に懐疑的な声を消してしまうような、素晴らしいコレクションを見せてくれました。

メンズと同様に、ジル・サンダー本人のミニマリズムを尊重しつつ、シルエットとボリューム感でシモンズらしさを打ち出しています。

完璧なテーラリングと最上のクオリティはそのままに、ショートなピーコートや2ボタンのジャケット、ホワイトのシャツなどのサンダーお馴染みのアイテムに、わずかなボリューム感を加えてリファイン。少しルーズ目にプリーツを施したシャツドレスや、バックがトラペーズ風に広がるジャケットは、シモンズらしいアイテムです。

モノクロームを基調にエクリュやブラウンも用いたシックで静謐なカラーパレット、
スタートを飾ったボクシーなジャケットのボリューム感を生むファブリックや、テクノなテクスチャーなどの素材使いのバラエティも魅力的。

足元を飾るクロコダイルのウェッジソールのブーツもストイックな印象を強めています。

終盤に登場した、かすかにドレープが揺れるフロア・レングスの流れるように柔らかなシルクのドレスが、美しく、エロティック。プレーンなフロントとプリーツを寄せたベアバックのコントラストが印象的。

メゾンのもつシグニチャーとの相性の良さに加え、"It is subtle and fluid but not 'minimal'というラフ・シモンズの言葉に、ようやく相応しい後継者が現れたことを感じた、ジル・サンダーでした。










2006.04.23 Sunday

2STEP

気になります。

といってもArtful DodgerWookieMJ Coleではありません。それぞれの1stはなかなかの傑作だし、よく聴いたけどね。あとShola Ama"Imagine"のAsylum Remixは個人的には、このカテゴリーのベスト。

なにかというと、最近の最大のBillboardのサプライズNo.1ヒットであるD4Lの"Laffy Taffy"や何度目かの全盛期を迎えているJermarin DupriのSo So Def所属のDem Franchize Boyzの"I Think They Like Me (Remix)"、"Lean Wit It, Rock Wit It"に代表されるような、去年の後半からチャートにも入ってくるようになったアトランタ発の超ローテンポなHip Hopのこと。

Lil JonとUsherのおかげですっかりメジャーになったクランクが、このヒットの下地を作ったのは確かだと思うのだけれど、決定的だったのは、Dem Franchize Boyzと同様にJDが絡んでいるNellyの"Grillz"やLudacrisの"Georgia"あたりのヒットなんではないでしょーか。

ちょっとテイストは違うのだけれど、同じような流れで、グライムもメジャーになってくるんじゃないのかなー、という気がします。M.I.A.とかコンピレーションの"Run the Road"も割と好きな感じ(第2弾が出ていたのだね)。

最初はなんだこりゃーって感じだけど、聞いているうちにぐるぐるはまってくるはず。


On Top of Our Game On Top of Our Game
Dem Franchize Boyz
Virgin

2006-02-07
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Run the Road, Vol. 2 Run the Road, Vol. 2
Various Artists
679 Recordings

2006-02-07
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2006.04.22 Saturday

Richie Hawtin / DE9:Transition

Richie Hawtinが好きです。もちろんPlastikmanも。中学の頃からこんなものを聴いていたせいで、ミニマルやダウナーな音楽には相当な耐性があります。ライブに行って修行もしたしねぇ。

で、ファイナル・スクラッチを使ったりして話題騒然だったDE9の第2弾がDVD付きで出ています。というか、DVDがホンモノでCDがおまけかも。だってこのアルバムは5.1chで聴くのが正しいのですから(笑)。ただ、映像としてはトラック名が表示されていくだけなのでなんとも。"Tunnel"みたいに全部に映像つけてくれれば良かったのになー。でもそうしたらすごい値段になりそうだ。

音はあまりにもすんなりと体に入っていく感じでびっくり。なにか集中したい時とかに最高です。ラストを飾るURの"Transition"のアカペラの心地よい高揚感がファンタスティック。


De9: Transitions + Dvd De9: Transitions + Dvd
Richie Hawtin
Novamute

2005-10-31
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2006.04.19 Wednesday

2006-07AW Louis Vuitton

今季もプチ・パレで再びラストを飾った、マーク・ジェイコブスによるルイ・ヴィトン

トリを務めるに相応しく、ボリューム感のあるくすんだ色合いのレイヤードが生み出すダークなテイスト、メタリックな素材使い、レオパール柄などのグラマラスなモチーフにファーを多様したゴージャスなアイテム、など今シーズンのトレンドをきっちり盛り込んだ上で、トータルでどこか未来的でスポーティな雰囲気にまとめたコレクションを見せてくれました。

モデルたちの顔を覆う巨大な帽子に代表されるように、今回のポイントは"concealing"。美しい体のラインや豪奢な素材を隠すかのようなボリュームのアイテムを重ねていくスタイリング。膝丈までのオーバーサイズなニットなど、グランジっぽいルーズさが加わっているのが、いかにもマークらしい感じ。

フランネルのビスチェをニットに重ねたり、キルティングやグレーのツイード、厚手のクラム・ディガーをドレスと合わせる素材感とスタイリングが新鮮。スキャパレリ風のベルベットのショッキング・ピンクのワイドパンツや、ディオールからの影響を感じさせるグレーのスカート・スーツやペプラム・ジャケットも。

ジャケットといえば、ファーでトリミングされていたり、アーミーなディテールを見せるエクリュや淡い茶色の半端丈の厚手のダッフル風になっていたりと、豊富なバラエティで楽しめます。

ジェシカ・スタムのアステカ風のビーズを刺繍したワンピース・ドレスや、ジェマのLBDと合わせた大振りのパールのネックレスなどに見られる石使い、スキーブーツにインスパイアされたという斬新なウェッジソールも印象的。

もちろんバッグも充実しています。2000年に故スティーブン・スプラウスとグラフィティでコラボレーションした際に、考案されながらも採用されなかったアニマル柄モノグラムが登場。エナメル加工のメタリックな素材にモノグラムがエンボスされたベルニの新色は、きらびやか。お馴染みの村上隆とのコラボレーションは、持ち手がヘッドホンになっているがま口バッグや、ファーのマルチカラーなどの飽きさせないラインナップ。

NYとパリ。コレクション・サーキットの最初と最後の両方を押さえてトランス・アトランティックにトレンドに影響を及ぼすことのできる唯一のデザイナーとしてのマーク・ジェイコブスの才能を改めて認識させられた、ルイ・ヴィトンでした。










2006.04.17 Monday

2006-07AW Chloe

フィービー・フィロの辞任後初のコレクションとなるクロエは、なんだかちぐはぐな印象。

先シーズン打ち出したボリューム感を引き継いではいるのだけれど、フィロの持っていた絶妙なレイヤードのバランス感覚がすっぽりと抜け落ちている感じ。スタイリングの問題でもあるのかもしれないけど。デザインチームへの移行期ということで、しばらくは様子見ですかね。。。

あんまり関係ないが、ジェマとソランジェが可愛かった(笑)。



2006.04.17 Monday

2006-07AW Paco Rabanne

ここから2本は軽く触れる感じで。

先シーズンはインプレッシヴなコレクションを見せたパトリック・ロビンソンによるパコ・ラバンヌ

今季は構築的なデザインとボクシーなシルエットがユニーク。テープ使いが興味深いです。ディテールもスカートのリムやプリーツ、布地の合わせ方やジオメトリックな配置など、凝っていておもしろいのだけれど、トータルのインパクトが弱いような気がしますです。





2006.04.17 Monday

2006-07AW Emanuel Ungaro

ヴァンサン・ダレに代わって新たにクリエイティブ・ディレクターに就任したピーター・デュンダスによる、新生エマニュル・ウンガロのデビュー・コレクション。

デュンダスはノルウェイ出身のアメリカ人で、ゴルチエやラクロワで働いた経験があり、ウンガロに招かれる直前までロベルト・カバリにいたというデザイナー。そのキャリアが示す通り、コンサバティヴなコレクションを発表してきたダレから一転、80年代のウンガロを思い起こさせる、セクシーでパワフルな作品を見せてくれました。

マトン・スリーブのベルテッドのフレア・コートやドレッシーなトレンチに代表される体の線を強調したタイトなウエストのシルエット、鮮やかな色彩りのジャージー・シルクやポルカ・ドットのアイテム。

リヤ・ケベデのレオパール柄のシフォンや黒のジャージーのミニドレスや、ダリア・ウェーボウィのモンゴリアン・ファー付きのジャケットやアライグマの尻尾を贅沢に使ったファー・コートなどゴージャスなアイテムが、グラマラスな雰囲気をコレクション全体に与えています。

個人的には、ソランジェのウェストとヒップのラインをなぞり、ボトムでバウンドするフル・レングスのルージュのガウンがベスト・ルック。

"Roberto Cavalli meets Paris chic"といった感も否めないですが、デビューとしては十分過ぎるほどの出来だと思います。

来季以降に更に期待のかかる、ピーター・デュンダスによるエマニュエル・ウンガロでした。








2006.04.16 Sunday

2006-07AW Ann Demeulemeester

リクエストもいただいたのでアン・ドゥムルメステールを。

実は彼女のメンズが割りと好きだったりします。XXS(だったかな?)とかかなり小さいサイズもあるし、着易いし。何度も試着してますが、買ってはおりません(笑)。そういえば、4/13に表参道ヒルズに日本初のオンリーショップがオープンしていたのでした。そもそもまだ表参道ヒルズに足を踏み入れていないのだけれど。

4月17日号のWWD FOR JAPANにも特集がありましたが、最近かなり評判のよいドリス・ヴァン・ノッテンやラフ・シモンズと並んで好調なアン。

特にパリを支配したダーク&ロマンティックなテーラリングというトレンドは、まさにベルギー人デザイナーの多くが得意とするところ。

今季は、いつも通りのブラックのレイヤードと細長いシルエットという基本のスタイルはそのままに、より洗練されたコレクションを見せてくれました。。

トップはフロントが素肌が見えるほど緩く房のように下がり、ボトムでねじれて流れる作業着風のヴェルベットのドレスや、片肩からドレープになっているサリ風のチューブのトップスなど、アシンメトリーなアイテムが印象的。

マニッシュでミリタリーなテイストのコートにはペンシル・スカートを合わせるスタイリング。

少し膨らんだ襟やフード付きのマフラー、胸のあたりの結び目からからせり上がっていくような布使いで、上にボリューム感をもっていくアイデアや、メタリックなアイテムも今シーズンのトレンドとシンクロする要素。

タイダイ染めのヴェルベット素材の作品も美しい。

彼女は自身のスタイルを進化させていっているだけなのですが、今回はトレンドが彼女に近づいたイメージ。

個人的には今季くらいのバランスが一番好きな印象のアン・ドゥムルメステールでした。








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