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2006.03.29 Wednesday

Rogues Gallery

Rogues GalleryというハンドメイドのTシャツを作っているブランドが気になります。とゆーか1枚買いました。

ヴィンテージのTシャツを探してきて脱色しプリントを施すという、リメイク系の中でもかなりシンプルなテイストです。とはいってもTシャツの染め方やプリントのディテールはかなり凝ってるみたい。

なかなか良質のヴィンテージを使っているようで、肌触りとか風合いが素敵。どれも正真正銘の1点もので、同じプリントの同じ様な色合いのTシャツで同じサイズ表記でも、丈が全然違ったり、裏地の襟下のタグもそれぞれだったり。

僕が買ったのはこんなプリント。



エストネーションとか(確か)B'2ndなんかで売ってます。
2006.03.27 Monday

Gorillaz & Madonna at Grammy Awards

もう一ヶ月以上も前になるのだけれど、今年のグラミーのオープニングを飾ったゴリラズ&マドンナを見そびれていたことを思い出したので、YouTubeで探してみました。

20本くらいUPされていて、一番多いのは10万回近く視聴されていたみたい。その中でも一番画質も良さそうだったのが、これ。そういえば見ていなかったという方はどうぞ。



Noodleがかわいいですねー。椅子が高すぎて、座り損ねてるとことか。

ほとんど競演してないけど、"Feel Good Inc."から"Hung Up"のあのつなぎってありなんでしょうか(笑)。
2006.03.26 Sunday

2006-07AW Chanel

カール・ラガーフェルドによるシャネル。個人的には久しぶりのヒットです。

白と黒のコンストラクション、ツイードといったお馴染みのメゾンのモチーフをうまく使いながらも、ボトムとトップのショート&ロングの絶妙な組み合わせと、ゴシックなディテールで、新鮮なスタイルを提案しています。

ロング丈の切りっ放しののツイード・ジャケットには、ミニスカートと黒いのパテントのトゥが印象的な真っ白いニーハイブーツを合わせて。ジェマのレザーのミニ、白のブラウス、黒のニーハイブーツ、そして風になびくライトでロングなトップスとのスタイリングも素敵です。

かなりタイトなウェストから広がるシルエットが今回のキーポイントにひとつ。

フェミニンな要素を廃したようなコレクションが多かった今季でしたが、さすがシャネル。スタイリングやデコラティヴなディテールでガーリーな雰囲気を演出しています。普通にかわいい。

ボウタイとフリルつきのシフォンのブラウスといったアイテムと合わせることで、エレガンスなテイストも。サテンのリボンのヘアバンドはキュートな印象。

ステラ・テナントの全身にクリスタルをまぶしたコートは、今季のシャネル流シック&ゴージャスの究みですね。細身のシャープでモダンなシルエットのルダンゴートにも、スリーブや肩に刺繍やビーズ、ゴールドのスタッズなどで飾られています。服だけではなく、ネックレスやベルトのバックルにもダイヤモンドなどゴージャスなマテリアルが。

今季のマスキュリンなトレンドを象徴するひとつのアイテムであるルーズめのワイドパンツも完璧。マリアカルラは最高です(笑)。かなり膨らんだシルエットのパフスリーブ&バルーンスカートなども、同様に今シーズンのボリューム感という流れを押さえた作品。

終盤に登場した、ワンショルダーのドレスは、見方によってはモスリンのTシャツと言えるかもしれない興味深いアイテム。

何かのレヴューで書かれていたのですが、今回の赤いビーズをネックラインに織り込んだ黒のシフォンのドレスは、ロシア風の意匠への言及とのこと。そういえば、ロシア公爵との恋愛はココ・シャネルを語る上で忘れてはならない出来事でしたねぇ。

ツイードやモノトーンといったわかりやすいモチーフだけでなく、ココ・シャネル自身のストーリーに絡めたアイデアも含めて、このメゾンから得られるインスピレーションをここまでフルに活かしたクリエイションを創り出すカール・ラガーフェルドの才能には驚かされるばかりです。そしてそれを何十年も続けているのだから。









2006.03.26 Sunday

2006-07AW MIU MIU

パリに発表の場を移して初めてのコレクションとなるミウッチャ・プラダによるミュウ ミュウ。会場には、Lape'rouseというエミール・ゾラやヴィクトル・ユーゴー、アレクサンドル・デュマらのサロンとっていたという歴史的なレストランが選ばれました。

テーマは"Angelique in Paris - who was rich and became poor"。ミラノのプラダが、メンズと同じ流れの都会のジャングルで戦う新しい現代人の強さを描いたのに引き続き、ミュウ ミュウのもつアンジェリックなテイストは残しながらも、タフさを加えた新しいシルエットを見せています。

白いアイメイク、ぼさぼさのヘアー、そして赤い唇。毛足の長いファーのスリーブのベルテッド・ジャケットや、ほんの少しボトムでフレアになっているタイトな黒のトレンチ。足元はアイルランドにルーツをもつ穴飾りを施したウェッジ・ソール。ワンショルダーをずらしたスタイリングもセクシーさとタフさの双方をうまく演出しています。

ボトムがフレアになっているシルクのミニドレスは静物画のハンドペインティングや、ブロケードのドレスのプリンティングが印象的。

気になるディテールはファー。特にジップアップなどのカジュアルでスポーティなアイテムでもスリーブやトリミングで用いられ、シックなテイストにまとめるのに一役買っています。

全体的にアンジェリックとはいっても、結構強烈。好き嫌いがかなり別れそうな気もしますが、プラダのディフュージョンではなく、独自の世界観を持ったデザイナーズ・ブランドとして強化していくという方向性を明確にした、今季のミュウ ミュウでした。






2006.03.22 Wednesday

2006-07AW LANVIN

今シーズン様々なメゾンが提案した新しいボリューム感。そんな中でも、アルベール・エルバスによるランバンはリアルでありながらもエレガントでチャーミングなコレクションを見せてくれました。

とはいっても他のメゾンほどボリュームを強調したものではありません。ここ数シーズンの間に、完全にエルバス流ランバンのスタイルとして確立されたハイウェストを帯のようなベルトでマークした細いシルエットを基本となしがらも、いつもよりもゆったりと優しく体のラインをなぞる服が並びます。

素材違いで黒を重ねたスタイリング。エルバスお得意のシックなLBD、タイトスカート、バギーも見られた細めのパンツ。お馴染みの赤いヒールとの組み合わせがセクシーでインプレッシヴ。大きめのボタンとケープが興味深い黒のストレートなコートや、ドレープやフリルの施されたチュールの妖精のようなドレスなど本当に完璧。

ダークカラーが目立った今季では珍しくヌードカラーも多く用いられていたことも印象的。トロンプロイユの役割も果たしているカラーパネルの使い方もおもしろいですね。

トレンドとしてガーリーな路線はひとまず終わりをつげたものの、強さを全面に押し出すあまりに過剰に歴史的な意匠を用いてデコラティヴに走り過ぎているように感じるここ数シーズンのパリにおいて、エルバスの表現するシンプルでモダン、かつ芯のあるエレガンスこそ本当に評価されるべきものだと思います。

確かにバレンシアガやマックイーンやパワフルでスペクタクルなコレクションのエネルギーは強烈だけれど、あれこそがクリエイションというような言い方は、どうしてもなにかの郷愁に浸っているように見えて気になるのだよね。。。

STYLE.COMでも指摘されているのように、ディオールのニュー・ルック、クリストバル・バレンシアガのボリューム感、スキャパレリのシュールレアリズム、そしてエルバス本人のメンターともいえるサンローランのパンツスーツ及びスモーキングスタイルという、パリのエレガンスに革新をもたらしてきた要素をすべて昇華させたような、極めて正統的なコレクションです。繰り返しになりますが、それを21世紀流の新しいモダニティを通して表現できるエルバスはやはり素晴らしい。

とまあ、超贔屓のデザイナーなので絶賛してしまいましたが、好きなものはしょうがない(笑)。というわけで今後もどうしたって期待のランバンでした。










2006.03.21 Tuesday

2006-07AW A.F. Vandevorst

コレクション期間直前にランジェリーのラインも発表して話題を呼んだフィリップ・アリックスとアン・ヴァンデヴォルストによるA.F.ヴァンデヴォルスト

ランジェリー風の要素を取り入れたアイテムは、彼らの得意するところなのですが、今回も随所で効果的に用いられています。

コートとコルセット風のランジェリー、ブラウスとガーターの組み合わせ。あるいはニーハイのブーツとラビット・ファーのマントに覆われて裾を少し覗かせた黒のレースのスカートといったフェティッシュなスタイリングがおもしろい。

基調となるカラーパレットは白。少しクリーム色がかっているのが印象的ですが、全体的にパリッとしたクリーンなイメージ。

豊富なバリエーションで展開したのジレが今回のキーとなるアイテム。ピンストライプのウェスト・コートやベストといったマニッシュな服も気になります。

ジャージー素材の黒のドレスや珊瑚色のワンピースなども素敵でした。

ラビット・ファーのブーツやグローブ、アイメイクなどに代表される、いつもの少し不気味でファニーなテイストも残っていて、他にないユニークな雰囲気を演出しています。

そう、British Vogueの評にもあったとおり、一夜を過ごした後のちょっと気だるい感じ。なんか妙にリアルなのはなぜだろう(笑)?

やっぱりこの人たちのコレクション、好きなんです。







2006.03.20 Monday

Prince / Black Sweat

あぁ!やはり殿下は天才です。

もちろんPrinceの新曲の"Black Sweat"のこと。ビデオでは殿下お気に入りのTamarと共演しておりますが。



"Musicology"のオーガニックなファンクも良かったけど、やはり"Parade"時代のミニマルでエッジーなサウンドがまた聴けるとは!

あのアルバムがなければ、The Neptunesのプロダクションもないだろうからねぇ。

というわけで、さっきから"Sign 'O' the Times"とかばかり聴いてます。
2006.03.19 Sunday

2006-07AW Yves Saint-Laurent Rive Gauche

サンローラン本人が最後のショーを行ったのと同じポンピドゥー・センターで行われた、ステファノ・ピラティによるイヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ

"powerful clothes women might want to wear. A sort of versatile uniform"というデザイナーのコメントどおり、強くかつ「欲しい」と思わせるような素敵な作品が並びます。

今回特筆すべきなのは、サンローラン本人の作品が持っていたsexualな雰囲気が加わったこと。

PVCの漆黒のトレンチやレザー・ブラウス、エプロン・ドレスはなどはフェティッシュなハードさと抑制的な雰囲気が同居する非常に興味深いアイテム。

先シーズンにも見せたハイウェストをマークするチューリップ・スカートの延長線上ともいえる、ベルテッドのチュニックがセクシーです。こちらもメゾンのアーカイヴのひとつであるアフリカ風の装飾をネックラインに施し、刺繍も加えたシフォンのものも魅力的。サンローランを思い起こさせる肩のシルエットのラインが、服によりクールな強さとセクシーさを効果的に演出しています。

また、チューリップ・スカートに加え、ニットのイヴニング・ケープも今季の大きなトレンドであるボリューム感のあるコクーン・シルエットをピラティ流に仕上げるのに一役買っています。

ゴールドで細くトリミングしたショート・スカート、黒のパテント・レザーで縁を飾ったテクスチャー・ウールのコートやモンドリアン柄にスパンコールを刺繍したドレスなどグラフィカルなディテールは個人的に好きな感じ。

タフタやベルベット、ファーなど様々な素材を用いたボウタイも面白いアイテム。もちろんバッグやプラットフォーム・シューズなど、シックなデザインの中にゴールドやクロコダイルなどの素材を用いたラグジュアリーなアクセサリーも要注目です。









2006.03.18 Saturday

Link Theory Acquires Helmut Lang from Prada

かなり衝撃。正真正銘のBreaking Newsです。

去就が注目されていたプラダ・グループ傘下のヘルムート・ラングですがmなんと日本のリンク・セオリー・ホールディングスに売却されることになったようです。

ラングのビジネスは昨年すでにクローズしていて、デザイナー本人も関わっていない様子なので、実質ブランド・ネームを買っただけになるわけですが。てゆーか、ラングがユニクロの孫会社になると思うと、なんだかぞっとしますな。

ジル・サンダーの売却に続き、数年に渡ってごたごたしてきたプラダ・グループのビジネスがようやく整理されたということですね。

これからはパリでのデビューを果たしたミュウ ミュウ(レヴューを書かねば・・・わたくし4連休なのでがんばります笑)の拡大に力を入れていくのでしょうな。個人的にはそれで全然OKですけど。
2006.03.15 Wednesday

2006-07AW Nicolas Andreas Taralis

ヘルムート・ラングとディオール・オムのエディ・スリマンの下で働いていた後に独立した、ニコラス・アンドレア・タラリス

テーラードのタキシードにシャイニーなブラック・デニム、ハイ・カラーの白シャツというスタイリング。クリス・ヴァン・アッシュや今シーズンからランバンのメンズを手がけているルカ・オッセンドライバーに代表される、スリマン・スクールとでも言うべき流れが顕在化していることを再認識させられます。

タイトなレザ・コートのミリタリー・テイストや、少しルーズで長めのシルエットからは、休止状態に追い込まれているラングへのオマージュでしょうか。

3シーズン目にして初のショーとなる今回、ラングやスリマンの大きな影響を感じさせつつ、彼の作品をインプレッシヴなものとしているのは、その独特なケープやマント風コートの使い方です。広く切り裂かれていたり、長く垂らしてみたり、頭から被ってみたり。

カラーパレットは、モノトーンに加えてグレーが基調。アクセントとして使われている、くすんだ感じの赤が非常に印象的。この色感かなり好きです。

パンツに施されたクロスライン・モチーフが、控えめにパンクでアヴァンなテイストを演出しています。一方で数点見られたゴールドのアイテムはグラムな雰囲気。

エディ・スリマンによるレディスの噂が絶えないのも、彼への期待感の裏返しなわけですが、ある意味ではヴァーチャルにそれを体験させてくれているような、ニコラス・アンドレア・タラリスのコレクション。

ドイツとギリシャのハーフという彼ですが、今後どのようにオリジナリティを出していけるか、要注目です。





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