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2006.02.28 Tuesday

Tom Ford Said Near Deal With Zegna

今日もうひとつのニュースは、トム・フォード。最近ではセミヌードのキーラ・ナイトレイとスカーレット・ヨハンセンと共に"Vanity Fair"のカバーを飾ったりしてましたが(実によくわからない企画だ・・・)。



昨年すでに明言しているメンズのシグニチャー・ラインの発表に向けて着実に進んでいるようです。エスティ・ローダーとのビューティ・ライン、マルコリンとのアイウェアに続く今回のお相手はゼニア

グッチ時代以来のビジネス・パートナー(現在はトム・フォード社のマネジメントをし担当)であるドミニコ・デ・ソーレがゼニアのボードメンバーであることから、ヴェルサーチと並んでフォードとの契約がかねてから噂されてましたからねぇ。

ニュースとしてはともかく、個人的には全然興味ないですが(笑)。
2006.02.28 Tuesday

Kate Moss is set to sign a deal with Calvin Klein

若干疲れておりまして、コレクションのレヴューの筆が進みません。ということで今日はさらっといくつかニュースをご紹介。

まずはケイト・モス。先週はミラノ・コレクションに現れたのが話題になってました。昨年秋の例の件で契約を切られたバーバリーでも、マリア・テスティノや現キャンペーンモデルのステラ・テナント、デザイナーのクリストファー・ベイリーとも仲良く並んでいたようで。



そんなわけでもう完全にカムバックしたケイトですが、今度はカルバン・クラインの広告に出演する契約を獲得しそうというお話。具体的にどのラインなのかまだ不明ですが、メインのコレクションラインなんですかね。

しかし良かったです。ほんとに。
2006.02.27 Monday

Keep Tryin'

J-POPを聴いて鳥肌がたったのは何年ぶりだろう。宇多田ヒカルのKeep Tryin'。iTunes Music Storeで売っていたのでダウンロードして初めてフルコーラスを聴いたのさ。

サビのコード進行が異様につぼだということはわかっているのだけれど、たぶんこの曲はそれだけじゃない。

I don't care about anything
どうでもいいって顔しながら
ずっとずっと祈っていた

歌詞?そうなのかも。まあそれでも何度でも言おうか。彼女の才能はやはりそのユニークなソングライティングのセンスにあると。
2006.02.26 Sunday

2006-07AW Doo.Ri

ドゥーリー・チャンによるドゥー・リー。個人的にちょっと気になるデザイナーのひとりです。

テーラリングの雰囲気を残しながらも、ワイドなパンツとスカートを軸に構成されたソフトでユニークなシルエットが印象的。

大きな一枚布で作り上げたような大胆なカッティングも興味深いところ。構築的な作品を発表した作品が多い中、得意のドレーピーなボトムにクロシェやクリスタルをあしらったトップスを組み合わせることで、表情豊かなスタイルを作り上げたことは特筆に値します・

ディテールではメンズライクな格子模様が様しています。これも今季の大きなトレンドのであるブリティッシュなモチーフのひとつですね。

ベストルックは、スパンコールやマクラメで飾られたシンプルなブラックのレザーのブラウスにワイドでなチャコールグレーのスカートを合わせた作品。

今後の成長が楽しみなドゥー・リーでした。






2006.02.26 Sunday

2006-07AW 3.1 Phillip Lim

「元デベロップメント」という肩書きもそろそろ不要になってきたフィリップ・リムによる3シーズン目にして初のショー。今回はプレゼンテーション形式です。

デザイナー本人が"street elegance"と表現した今回は、かわいいけれどエレガントなアイテムをストリートにクールに落とし込んだコレクション。

リボンのベルトでアクセントをつけた膝丈のスカートやワンピースにシンプルなジャケットやトレンチをスタイリング。フリルやレース、ラッフルといったディテールも懲りすぎず、適度にフェミニンで使いやすそうなアイテムがたっぷり。

とりあえずアクアガールあたりが買ってたりするんじゃないかと勝手に予測。ニューヨークらしいとてもリアルで、セールスに直結しそうなコレクションを見せたフィリップ・リムでした。




2006.02.26 Sunday

2006-07AW Proenza Schouler

ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスによるプロエンザ・スクーラー

体に沿うようなタイトなシルエットがとてもセクシー。構築的なデザインと幾何学的なラインモチーフを多様することで、そこに厳格さとモダンなテイストが加えられているのがポイントです。

スリムなインナーやスカートにオーバーサイズのジャケットを合わせるスタイリングが多く見られました。リヤ・ケベデのブラックのカシミヤのフェルト・ジャケットとか。

カラーパレットではマジェンダやバイオレットといった紫系が特に印象的。

甲冑のようなメタリックなマテリアルやシルク・ベルベット、レザー、ポニースキ、そしてカラーストーンといったラグジュアリーな素材を効果的にミックス。コレクション全体に貴族的な要素を加えています。

彼らのお得意のパイピングやライニングによるディテールのアイデアは今回も健在。お馴染みのビスチェをイメージしたものこそなかったものの、トロンプロイユ的な演出はお見事。

タイトなギャザーが魅力的なシルク・ジャージーのドレスは、これまでの彼らにはあまり見られなかったアイテム。あとスカートのデザインが豊富でおもしろいですね。

一歩成長した大人なコレクションを見せてくれたプロエンザ・スクーラーでした。






2006.02.24 Friday

Prada to Sell Jil Sander

こんな時間ですが、Breaking News。ラフ・シモンズを迎えて初めてのコレクションも好評のうちに無事終了したジル・サンダーですが、ついにプラダが売却を決定したようです。

まあオリジナル・デザイナーの辞任と復帰を繰り返しながら、何年も公然の事実として囁かれてきたことだから、それ自体には驚かないけどタイミングがねぇ。ことジル・サンダーについては、"very, very, very good"なオファーでなければ売らないとプラダ・グループCEOのパトリッツオ・ベルテッリがコメントしていたのが印象的でしたが。

売却先として挙がっているのが、ロンドンのプライベート・エクイティであるChange Capital Partners。売却額は公表されていないものの、1億ユーロ(約140億円)との噂。CEOのGian Giacomo Ferrarisをはじめとしたジル・サンダーのマネジメントは留任する模様。

Change Capital Partnersって誰?というわけで簡単にご紹介。このファンドのバックについているのは、フランスの大手スーパーチェーン=カルフールの大株主でもあるthe Halley family。代表のLuc Vandeveldeは、イギリスのMarks & Spencerを立て直したことでも知られるお方です。

まあ心配なのはラフ・シモンズの去就ですね。ベルテッリとのしがらみがなくなれば、サンダー本人が戻ってくる可能性もあるわけで。まあサンダー自身は、もう人に雇われてデザインする気はないでしょうけど。

それと完全に宙ぶらりんになってしまって、かわいそうなヘルムート・ラング。早く決めてあげてくださいな。売り先を。
2006.02.23 Thursday

Anne Watanabe in 2006-07AW NY Fashion Week

さて、一部の型にはレポートを期待されているのではないかと思われる(笑)、渡辺杏の今季のお仕事っぷりをさらっとチェック。

2006SSに比べると、少し出ている数は少ないようですが、前回に続いてダイアン・フォン・ファーステンバーグとアナ・スイに出演。特にアナ・スイはADにも登場しているし、デザイナーにもそれなりに気に入られているのでしょうねー。


まずはダイアン・フォン・ファーステンバーグ。同じアジア系のハイ・パクと並んでます。今季はまたアジア系モデルがいつもよりたくさん出演していたような。


そしてアナ・スイ。だんだん表情もうまく作れるようになってきてますな。



左からDKNY、なかなか興味深いコレクションを見せたTuleh。



ミラノは前回同様出ていないようなので、パリに期待しませう。
2006.02.23 Thursday

2006-07FW NY Fashion Week

フライングでカール・ラガーフェルドだけレヴューしたものの、どうしても書く元気がおきずにここまできてしまいました。2006-07FWのNYコレクション。写真は殆ど全部見ていたのですが。てゆーか、ミラノも終盤ですね。

全体的に構築的なデザインが非常に多いです。2005-06FWの少しダークなクラシック、白を基調とした軽やかでフェミニンな2006SSの後なので、ちょっとした驚き。構築的でもマスキュリンにならないところが、やはり時代の気分なのかなー。何学的な模様やプリントが多く見られるのですが、トータルでみると、21世紀のアール・デコといった趣き(というのは全体のトレンドとしては言いすぎかな?)。

中でも非常にインプレッシヴだったのが、デレク・ラム。たぶんこれまでの彼のコレクションの中でもベスト。マーク・ジェイコブスもトレンドを牽引しながら、いつも通りの素晴らしい作品。PHIやルエラなかなか良い感じです。

というわけで、色々と眺めているので、明日くらいから週末にかけてせっせとレヴューします。パリに突入する前には、NYをクロージングしたいところ。。。
2006.02.19 Sunday

2006-07AW Dior Homme

メンズウェアの中で、真にクリエイティヴな仕事をしているのは、彼だけなんじゃないだろうか。エディ・スリマンによるディオール・オム

これまでの彼の作品を見て、まさに自分が求めていたものだなーとか、本当に完璧で素敵、と感じることばかりだったけれど、戦慄を覚えたのは今回が初めて。というか、メンズのコレクションを眺めてこれだけ驚愕したことはありません。

徹底的にストイックなフォーマル。ここ数シーズンは、グラムだったりスカやモッズだったり、多分にロックやストリートなテイストが強かったものの、素晴らしいテーラリングとタイトでパーフェクトなシルエットが基本にあることは変わらなかったわけで、そのテーマそのものに大きな驚きはありません。それこそ、ミラノとパリ双方に通ずる今季のメンズの最大のトレンドなのだから。

(ティスケンスのロシャスのドレスを想起させるような)ハイウェストを強調したかなり細身のフロック・コート、スワロウテイルをパーツとして巧みに取り込んだジャケット(必ずしもTUXでないところがポイント)、そしてワイドパンツというスタイリングが中心。色はファーやレザーといった天然素材以外は殆どモノトーン。

そのフォルムがどれも極めて新鮮。ドレッシーでグラムなフォーマルでありながら、決して華美でセレブリティな薫りがしない、絶妙なバランス感覚。ここまで新しいスタイルを打ち出しながら、全く破綻が見られないというのは驚くべきこと。

これはすでにメンズウェアなのかどうかすらよくわからない感じ。クラシックへの憧憬、そしてドレスアップという、いまの気分をストリートからランウェイへ、そしてランウェイからストリートへ紡いでいく未来のフォーマル。

個人的には、ザック・ポーゼンがメンズを作ったら今回のディオール・オムに少しセレブなテイストとモノクローム以外のカラーを足したもう少しfamiliarな服を作りそうな気がする。若干シルエットだけ似た全くの別物ってことだけどね(笑)。

エディ・スリマンがメンズウェアをリードする時代が当面続くことを予感させる、ディオール・オムでした。







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