2006.01.31 Tuesday
2006-07AW Alessandro Dell'Acqua Mens
小さめのサイズがないような気がするので、持っているアイテムは少ないのだが、お気に入りなアレッサンドロ・デラクア。
あまり派手な動きはないけれど、無駄のない繊細で美しい作品は健在。今回はよりミリタリーに寄ったスポーティなテイストとモードな雰囲気のバランス感がほんとに絶妙です。
カラーパレットは、いつもどおり黒、キャメル、白が中心。そこに今回はグレーや深いグリーンもいくつか見られました。僕は彼のキャメルがかなり好きなんだけどねー。
セーターなどのインナーやブルゾンにあしらわれているネイビーな刺繍が良い感じ。ナイロンのブルゾンやボンバージャケットといったカジュアルめのアウターは、バイカーっぽかったりアーミーに味付けされていたりで、見ていても楽しい。
個人的には、レザーパンツとグリーンのタイトなダウンジャケットがかなり気になるアイテム。そしてニットはいつも通り素敵です。基本的にニット好きなのがばれるな(笑)。
こういうタイとシャツを同じ色でそろえて、ニットとタイトなパンツに合わせ、最後にダウンやブルゾンでまとめるスタイリングが素敵。これはいますぐにでも使えそう。
早くも来年の冬が待ち遠しくなってしまう、アレッサンドロ・デラクアのコレクションでした。
あまり派手な動きはないけれど、無駄のない繊細で美しい作品は健在。今回はよりミリタリーに寄ったスポーティなテイストとモードな雰囲気のバランス感がほんとに絶妙です。
カラーパレットは、いつもどおり黒、キャメル、白が中心。そこに今回はグレーや深いグリーンもいくつか見られました。僕は彼のキャメルがかなり好きなんだけどねー。
セーターなどのインナーやブルゾンにあしらわれているネイビーな刺繍が良い感じ。ナイロンのブルゾンやボンバージャケットといったカジュアルめのアウターは、バイカーっぽかったりアーミーに味付けされていたりで、見ていても楽しい。
個人的には、レザーパンツとグリーンのタイトなダウンジャケットがかなり気になるアイテム。そしてニットはいつも通り素敵です。基本的にニット好きなのがばれるな(笑)。
こういうタイとシャツを同じ色でそろえて、ニットとタイトなパンツに合わせ、最後にダウンやブルゾンでまとめるスタイリングが素敵。これはいますぐにでも使えそう。
早くも来年の冬が待ち遠しくなってしまう、アレッサンドロ・デラクアのコレクションでした。
2006.01.29 Sunday
2006-07AW Jil Sander Mens
注目のラフ・シモンズによる初のジル・サンダー。
ボクシーなシルエット、オーバーサイズで少し落ちた肩、高めのVゾーンのシングルボタンのジャケットやコート。ラフ・シモンズのシグニチャーをジル・サンダーのテイラードで見せられているかのようなコレクション。
ゆったりしたジャケットとスリムなパンツに、純白のシャツが基本のスタイリング。そこにクリーンなニットを合わせたり。これってよく考えたら、シモンズとサンダーに共通している部分かもね。
色はひたすら黒。あるいはシモンズの好むグレー。
シルクナイロンやウールのニットやカーディガンといった、シンプルでリュクスなアイテムといったジル時代のニートさを感じさせるアイテムたくさん。特に鍵穴のように丸く窪んだニックラインのニットやリブ編みのカーディガンが気になります。
バッグや小物などのアクセサリーは一切なしでひたすらカッティングとシルエットで勝負したデビュー作。このアプローチって、リカルド・ティッシがジバンシィで見せたのと同じですね。
ミリタリーなテイストが微妙に加わっているのも魅力的かも。
ちなみにショーで使われた曲の1つが、Aphex Twinの"Windowlicker"をピアノで再現したMaxence Cyrinによる作品。
あまり多くを語る必要はないけれど、非常にインプレッシヴ。この雰囲気かなり好きです。実をいうと、シモンズもサンダーも、これまで特にLOVEというわけではなかったのだけれど、これは可能性あり(笑)。両者の僕の好きなエッセンスがうまく昇華されてる感じ。
というわけでメンズは素晴らしいスタートを切ったラフ・シモンズによるジル・サンダーでした。とはいえ、一番気になるのはレディス。ほんとどんなものが出てくるか楽しみです。
ボクシーなシルエット、オーバーサイズで少し落ちた肩、高めのVゾーンのシングルボタンのジャケットやコート。ラフ・シモンズのシグニチャーをジル・サンダーのテイラードで見せられているかのようなコレクション。
ゆったりしたジャケットとスリムなパンツに、純白のシャツが基本のスタイリング。そこにクリーンなニットを合わせたり。これってよく考えたら、シモンズとサンダーに共通している部分かもね。
色はひたすら黒。あるいはシモンズの好むグレー。
シルクナイロンやウールのニットやカーディガンといった、シンプルでリュクスなアイテムといったジル時代のニートさを感じさせるアイテムたくさん。特に鍵穴のように丸く窪んだニックラインのニットやリブ編みのカーディガンが気になります。
バッグや小物などのアクセサリーは一切なしでひたすらカッティングとシルエットで勝負したデビュー作。このアプローチって、リカルド・ティッシがジバンシィで見せたのと同じですね。
ミリタリーなテイストが微妙に加わっているのも魅力的かも。
ちなみにショーで使われた曲の1つが、Aphex Twinの"Windowlicker"をピアノで再現したMaxence Cyrinによる作品。
あまり多くを語る必要はないけれど、非常にインプレッシヴ。この雰囲気かなり好きです。実をいうと、シモンズもサンダーも、これまで特にLOVEというわけではなかったのだけれど、これは可能性あり(笑)。両者の僕の好きなエッセンスがうまく昇華されてる感じ。
というわけでメンズは素晴らしいスタートを切ったラフ・シモンズによるジル・サンダーでした。とはいえ、一番気になるのはレディス。ほんとどんなものが出てくるか楽しみです。
2006.01.23 Monday
2006-07AW Prada Mens
なにからスタートしようかと考えていたのだが、今回はいきなりプラダから。
まるで中世の騎士をプラダ流にミニマルかつシックにアレンジして登場させたような服たちが並びます。
鎖帷子のような素材感のシャツやグローブ、シェブロン(山形)模様のレザーシャツ。首を守るかのようなスカーフ&マフラー。アナグマの毛皮で覆われたヘルメットやニットのバラクラバ帽。そして足元は紋章柄が型押しされたブーツでまとめる感じ。血で染まったかのような深紅のニットが強烈。
コートやシャツに用いられたキルティングも、今季目立ったディテールの1つ。
コート・オン・コートやブルゾン・オン・ブルゾンといったアウターの重ね着も気になるスタイリング。STYLE.COMでは、"men at war"が今回の大きなテーマであるするならば、素肌に着たセーターと対をなして"vulnerability and protection"という補完的な題材を表現していると評してますが。ポニースキンのアイテムやシャツに豹柄をプリントして、トラディショナルなスーツに合わせたりしているのも興味深い。
まだ今シーズンのトレンドを語ってしまえるほど目を通していないし、プラダの場合、2〜3シーズン先を行ってしまっているので、必ずしもジャストで語るにはふさわしくないのだが、定番アイテムの見直しもテーマの1つになってくるような。
すでに複数のコレクションで見かけたカマーベルト風のパンツのディテールやマックイーンの特徴的な超ハイウェストのパンツ、先シーズンのレディスの傾向を引き継いだかのようなDSquared2などで見る限り、ウェストが思ったよりも速いペースで高めに移動しているのは、大きなトレンドだと思うけどね。
中世風の衣裳で彩どられた定番アイテムを、少し退廃的なテイストを加えて21世紀のスタイリングでまとめた完璧なコレクション。レディスはいうまでもなく、メンズにおいても「モードの預言者」であることを証明してくれたミウッチャ・プラダでした。
これは絶対欲しい(笑)。
まるで中世の騎士をプラダ流にミニマルかつシックにアレンジして登場させたような服たちが並びます。
鎖帷子のような素材感のシャツやグローブ、シェブロン(山形)模様のレザーシャツ。首を守るかのようなスカーフ&マフラー。アナグマの毛皮で覆われたヘルメットやニットのバラクラバ帽。そして足元は紋章柄が型押しされたブーツでまとめる感じ。血で染まったかのような深紅のニットが強烈。
コートやシャツに用いられたキルティングも、今季目立ったディテールの1つ。
コート・オン・コートやブルゾン・オン・ブルゾンといったアウターの重ね着も気になるスタイリング。STYLE.COMでは、"men at war"が今回の大きなテーマであるするならば、素肌に着たセーターと対をなして"vulnerability and protection"という補完的な題材を表現していると評してますが。ポニースキンのアイテムやシャツに豹柄をプリントして、トラディショナルなスーツに合わせたりしているのも興味深い。
まだ今シーズンのトレンドを語ってしまえるほど目を通していないし、プラダの場合、2〜3シーズン先を行ってしまっているので、必ずしもジャストで語るにはふさわしくないのだが、定番アイテムの見直しもテーマの1つになってくるような。
すでに複数のコレクションで見かけたカマーベルト風のパンツのディテールやマックイーンの特徴的な超ハイウェストのパンツ、先シーズンのレディスの傾向を引き継いだかのようなDSquared2などで見る限り、ウェストが思ったよりも速いペースで高めに移動しているのは、大きなトレンドだと思うけどね。
中世風の衣裳で彩どられた定番アイテムを、少し退廃的なテイストを加えて21世紀のスタイリングでまとめた完璧なコレクション。レディスはいうまでもなく、メンズにおいても「モードの預言者」であることを証明してくれたミウッチャ・プラダでした。
これは絶対欲しい(笑)。
2006.01.22 Sunday
Jamie Cullum
最近ちょっと気になるのアーティストがJamie Cullum。レーベルがVerveであることからわかるように(軽めの)ジャズ畑のヒトなのだけれど、ヴォーカル&ピアノにちょっとエレクトリックなトラックという構成は、潜在的に、根本的に、やっぱり好きなのです(笑)。陳腐なものが多いとわかっていても。
でもこのJamie君、既に何枚かアルバムも出しているしなかなかの実力。ビデオもなかなかおもしろい"Get Your Way"が気に入ったので、iTMSでひとまずダウンロードして聴いてます。最新作の"Catching Tales"の他の曲も悪くないので、もしかするとアルバム買ってしまうかも。
ちょっと古いけど、bounce.comにインタヴューを発見。
そんな感じで、iTMSって絶対CDの購入にもつながっていると思うんだよね。150円でなら本当に気軽に色々試せるし。なにより数秒待てばすぐ聴けるんだから。
でもこのJamie君、既に何枚かアルバムも出しているしなかなかの実力。ビデオもなかなかおもしろい"Get Your Way"が気に入ったので、iTMSでひとまずダウンロードして聴いてます。最新作の"Catching Tales"の他の曲も悪くないので、もしかするとアルバム買ってしまうかも。
ちょっと古いけど、bounce.comにインタヴューを発見。
そんな感じで、iTMSって絶対CDの購入にもつながっていると思うんだよね。150円でなら本当に気軽に色々試せるし。なにより数秒待てばすぐ聴けるんだから。
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2006.01.21 Saturday
Nordstrom's Patneaude Set to Retire
なんとノードストロームのスザンヌ・パトゥノードまで引退してしまうとは。
ブルーミングデールズのカル・ルッテンスタインの死去、バーグドーフのロバート・バークの独立、ニーマン・マーカスのジョアン・ケイナーの退職と続きますねぇ。ほんとに。
ブルーミングデールズのカル・ルッテンスタインの死去、バーグドーフのロバート・バークの独立、ニーマン・マーカスのジョアン・ケイナーの退職と続きますねぇ。ほんとに。
2006.01.21 Saturday
2006-07AW Milan Mens
あー。とうとう2006-07FWがスタートしてしまいました。まずはミラノのメンズから。そうこうしているうちに、2006SSのオートクチュールもあるし。大変だ(笑)。
ひとまずアレッサンドロ・デラクアとコスチューム・ナショナルが好きです。いつものことだが。デラクアは普通に使えそうで欲しいアイテムがたっぷり。コスチューム・ナショナルはスタイリングが気になります。
というわけで、週末いくつかレビューする予定。お楽しみにー。
ひとまずアレッサンドロ・デラクアとコスチューム・ナショナルが好きです。いつものことだが。デラクアは普通に使えそうで欲しいアイテムがたっぷり。コスチューム・ナショナルはスタイリングが気になります。
というわけで、週末いくつかレビューする予定。お楽しみにー。
2006.01.15 Sunday
田代俊明 / ギャップジャパン
やはり今週もweekdayは、よれよれしてしまっていたので、書くのが遅くなってしまったのですが。
解散したアバクロの日本法人ANFの共同社長を務めていた元グッチ・グループ・ジャパン社長(いつまでこの肩書きを使えばよいのだ笑)の田代俊明氏が、ギャップジャパンの取締役に任命されました。発表はクリストファー・ギャレット社長の退任と同じタイミング。なんだかありがちな鞍替えですが、ジャパンの社長になるんですかねぇ。田代さん。まだギャレット氏の後任は発表されてないし。そういえばジョージ・ジェンセンの社外取締役とかはどうするのかな。
解散したアバクロの日本法人ANFの共同社長を務めていた元グッチ・グループ・ジャパン社長(いつまでこの肩書きを使えばよいのだ笑)の田代俊明氏が、ギャップジャパンの取締役に任命されました。発表はクリストファー・ギャレット社長の退任と同じタイミング。なんだかありがちな鞍替えですが、ジャパンの社長になるんですかねぇ。田代さん。まだギャレット氏の後任は発表されてないし。そういえばジョージ・ジェンセンの社外取締役とかはどうするのかな。
2006.01.08 Sunday
Phoebe Philo Leaves Chloe
昨年末からちらほらと出ていたフィービー・フィロがクロエのクリエイティヴ・ディレクター辞任するという噂。クロエから1/5に正式に発表されました。理由もかねてから言われていたように、家族との時間を大事にしたいというもの。今年女の子を出産したばかりだから、当然といえば当然。しかもますます加熱する人気ぶりに、仕事の量やプレッシャーも大きくなってきているところだからねー。
後任は、フィロ産休時の2005-6AWと同様にデザインチームが担当。Nara Jowett、Natasha Lee、Valeska Duetsch、Adrian Appiolaza、Yvan Mispelaereらによるチームのデビューは、3月初めの2006-7AWのコレクション。
2005-06AWの出来も素晴らしかったので、路線やクオリティについても特に不安はないように思います。個人的には。フィロも1997年から前任のステラ・マッカートニーと一緒に働きつつ、2001年に後を継いでステラの少しエッジな路線をいまの雰囲気に変更していったわけで。
最近のWWD JAPANでも、クロエアディクトな人々の特集が組まれていたように、ともかく「着たい!」と思わせるその服作りの才能とトレンドとの絶妙なバランス感覚が、いまのクロエの勢いの源泉だったに、残念ではありますが。
そういえば、VOGUEの最新号にインタビューが載っているようですね。
後任は、フィロ産休時の2005-6AWと同様にデザインチームが担当。Nara Jowett、Natasha Lee、Valeska Duetsch、Adrian Appiolaza、Yvan Mispelaereらによるチームのデビューは、3月初めの2006-7AWのコレクション。
2005-06AWの出来も素晴らしかったので、路線やクオリティについても特に不安はないように思います。個人的には。フィロも1997年から前任のステラ・マッカートニーと一緒に働きつつ、2001年に後を継いでステラの少しエッジな路線をいまの雰囲気に変更していったわけで。
最近のWWD JAPANでも、クロエアディクトな人々の特集が組まれていたように、ともかく「着たい!」と思わせるその服作りの才能とトレンドとの絶妙なバランス感覚が、いまのクロエの勢いの源泉だったに、残念ではありますが。
そういえば、VOGUEの最新号にインタビューが載っているようですね。