ARCHIVE  ENTRY  CATEGORY 
<< July 2005 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
2005.07.31 Sunday

2006SS John Galliano Mens

本当は今週はオートクチュールのレビューを書きたかったのだけれど、そこまでの気力なくて叶わず。。。というわけでひとまず2006SSメンズを終わらせます。

最近落ち着いてきたディオールでのお仕事と比較すると、より自分の好きなようにやってるんだろうなあと思うジョン・ガリアーノのシグニチャー。もともとメンズの人だし、レディスも勿論好きなのだけれど、ディオールで見れない分、また別の楽しみが。「自分で着る」という視点から言えば、ディオールとシグニチャーというガリアーノによる2つの選択肢がある女性がうらやましい(笑)。

それはさておき、フォーマルなイブニングでスタートした今季は、ストリート・ミュージシャンたちがメインのテーマの一つ。実際にモデルとして、ランウェイにもたくさん登場しています。そして彼が最近旅行したという、南アメリカからインスパイアされたと思われる作品も多く見られました。

サイケな花柄のプリントを多様したスカーフやジャケットやパンツ。同様のモチーフがアクセントとして使われているブラウンのレザーコート。パッチワークのデニムのボトムなど。今季もパワフルなアイテムがたっぷり。

が、彼のメンズラインにおいて、キーとなるアイテムは一貫してベスト。今回も様々なスタイリングで登場しています。まだあまり街では見かけないけれど、そろそろフォーマルなテイストのベストをストリートに落とし込んだこの合わせ方、そろそろチャレンジしてみても良いかもね。ちょっと着てみたくなりました。

そしてなによりもジャケット。もともとテイラードには定評のある彼だけに、やはり美しい。ちょっと肩幅とか大きそうなのだけれど、小柄なデザイナー本人のサイズに合わせたものがあるはず!という期待のもとに、いつか手にしたいと思っているのですが(笑)。

終盤、花びらの舞うなか並んだサイケなプリントが施されたものや、アパラチアのあたりの民族衣裳を思い起こさせる作品に続き、いつものようにご本人が登場。

レディスのコレクションと同じレベルの興奮と感動をメンズのショーにもたらすことができる人がいるとすれば、それは彼だけです。よく人々が、ディオールにおいて彼が壊したというパリの正統が、単なる伝統の退屈な焼き直しを意味するのなら、それを見直した(ドミニク・シロやアルマーニのような)コレクションが一見美しかったとしても、僕はガリアーノの奇抜なファンタジーを支持します。ことコレクションという場とデザイナーには、人々に夢を見せる力があるのに、それをちゃんと使わないのであれば、それは犯罪というものだ。そういう意味で、WWDの7/13号のインタビューの中で山本耀司が語っていたことは、正しいのかも。「ショーで見せるコレクションと展示会で見せる服。同じ服でもこれはもう全く違うものだと思っている」というコメントも含めて。

ビジネスといいうのはコレクションの副産物だと思っている。ビジネスのためにコレクションがあるんじゃあない。売るためにコレクションをやるのではない。服とそのクリエイションを見せるためにコレクションをやってきた。ビジネスはその結果として出てくるもの。
なーんて、長くなってしまったが、単純にガリアーノが好きなのです。ほんとに。































2005.07.31 Sunday

浜崎あゆみ

もう色々なところで語り尽くされているのだろうが、浜崎あゆみの歌詞の第一人称の多くが「僕」で、そこに違和感が全くないのは、なぜだろう。

そんなことが、どうしてか気になる夏の夜。
2005.07.30 Saturday

Roisin Murphy / If We're In Love

Roisin Murphy、毎日のように聞いています。トラックも良いのだけれど、良く聴くと詞も結構好きだったり。今日はアルバムの中で曲としても一番好きな"If We're In Love"の詞をご紹介。

If we're in love
If we're in love
If we're in love we should make love

Where the sun it never sets
And where the wind forgets
I will forget you

Where the sky goes on for miles
And never ties of an improbable blue
When the supreme mysteries
Decide to reveal all to us
And make an endless night
Still I will come to remember

If we're in love we should make love
If we're in love we should make love
If we're in love we should make love
When will we be lovers?

If we're in love we should make love
If we're in love we should make love
If we're in love we should make love
When will that be?

I'm gonna forget you
When the rivers stop and turn to run
To where they've begun
Back up the mountainside

When the sun it comes to the night
To play
And like I do just sleep all day
When the moon and the stars
Turn to the light
Not in the dark of night
But in the morning sky
When the roses turn to bloom
Not in June
But in the bitter cold of December

There's not a
There's not a joy in this whole world to give
There's not a joy
As lovely as the bird that flew away
Last night I
I think I dreamt a
Beautiful song
But when I woke
The birds had flown
And it was gone
If we're in love we should make love
If we're in love we should make love
If we're in love we should make love

When will we be lovers?
If we're in love we should make love
If we're in love we should make love
If we're in love we should make love
When will that be?
次に好きなのは"Through Time"かな。
2005.07.26 Tuesday

American Apparel / Starwood / LANVIN

いまさら的なものもありますが、ニュースをいくつか。

アメリカンアパレルが日本に上陸します(サイトのコメントそのまんま)。8/22に代官山、9/8に渋谷でオープン予定。スケジュールは明記されていないものの、日本専用のオンラインストアも今夏スタートするようです。元グッチ・ジャパンの田代俊明社長が日本法人の社長に就任したアバークロンビー&フィッチ、秋の上陸が決定しているGAP傘下のバナナ・リパブリックら、いま勢いのあるアメリカの各カジュアルブランド(まあバナリパはセオリーと同じ位置づけだけど)に先行してのオープン。アバクロよりベーシックなアイテムが揃うので、うまくマーケティングすれば相当伸びると思います。イギリスのNEXTもまだそこまで積極的に出店してないし、ZARAはなんとなくサイズ展開があまり日本人に合ってないような気がするのだよね。。。
個人的には、アバクロよりもluxuaryなラインのリュエルの展開が気になります。CEOは元グッチCFOのロバート・ジンガーだしヨーロッパのマネジメントチームもグッチ・グループ出身者だらけ。この布陣で何を企んでるんでしょうねぇ(笑)。


ラグジュアリー業界ではひさしぶりに大きめの買収のニュース。バカラやクリヨンなどの高級ホテル、そしてテタンジェのシャンパンで知られる、フランスのグループ・テタンジェがスターウッド・キャピタルに身売りすることになりました。日本でも恵比寿にあるWestinやSheraton、W、そして一時は汐留にオープンも計画されていたSt.Regisを展開するStarwood Hotels & Resortsの親会社といった方がわかりやすいですね。クリヨンやカンヌ映画祭のパーティー会場としても知られるマルティネなどのホテルが欲しかったのでしょう。フランス国民感情に考慮してシャンパンのテタンジェはフランス企業に譲渡されるという話もあるらしいし(やはりLVMH?)、きっとバカラはどうなってしまうのだろう。あんまりスターウッド側には必要なさそうな気がするのだが。いつかバカラのシャンデリアが欲しいです(笑)。


もう一つ。ランバンのメンズが本格始動する様子。デザイナーにディオール・オムでエディ・スリマンのアシスタントをしていたルカ・オッセンドライバーを、クリエイティブ・ディレクターに年2回発行の"Vogue
Homme International"でファッション・ディレクターを務めるポール・メイザーを起用。いまいち役割の分担は不明。何にせよ、アルベール・エルバスのレディスは大好きなので、彼のガイドのもと良い作品ができあがってくることを期待。なにせエディのアシスタントだったんだし、悪いはずがないでしょう、とか。あれ、よく考えたらエディもエルバスもグッチに買収される前のYSLの最後の正統なデザイナーだね。
2005.07.23 Saturday

2006SS Kris Van Assche Mens

ディオール・オムでエディ・スリマンの片腕として活躍していたクリス・ヴァン・アッシュの2回目のコレクション。

ともかく印象的なのが、ボトムの膝下あたりまでのロールアップとアシンメトリーなトップス。ボトムに関してはロールアップしていないものでは、床まで届くくらいの長さのものが殆ど。とはいえ、リラックスしていたり脱力した雰囲気はなく、かなりフォーマルなテイストでスタイリングされているところがポイント。ロマンティックで繊細だが、フェミニンに流れず、むしろマスキュリンな印象を与えるバランスも素晴らしい。

トラディショナルな求婚者のように帽子を胸に当てていたり。赤い帽子、欲しいです。僕個人としては、ノースリーブって相当嫌いなんだけど、彼のタンクトップのようなベスト使いなんかは良いかも。自分ではしないと思うけど(笑)。

闘牛士やタンゴ・ダンサーにインスパイアされたという今季だが、色使いなどではなく、シャツやベストのディテールや全体のボリューム感で表現されているところがおもしろい。普段着の現代風闘牛士をモノクロ映画で見ているような。2005-06AWの時は気付かなかったのだけれど、クリス・ヴァン・アッシュのグレーってとても美しい。

終盤に登場した袴風の作品はちょっとナゾなものの(数シーズン前の山本耀司を思い起こさせる)、才能を感じさせる今後期待のクリス・ヴァン・アッシュでした。























2005.07.23 Saturday

2006SS Ann Demeulemeester Mens

初のメンズのオンリー・ショーを行ったアン・ドゥムルメステール。今回はいつもよりLazyな雰囲気。

ロールアップしたボトムに、疲れた感じのジャケット。トップスはたっぷりとした、丈も長いロングスリーブが中心。ペンキをブラシで描きなぐったグラフィティっぽい柄が印象的。色は基本的にモノクロームだけれど、時折加えられるくすんだピンクがちょっと気になる。デザイナー曰く"How can a sculptor wear pink?"。素材でもcrinkledなコットンやリネンが多様されて、気だるさを演出してます。

彫刻家アントワーヌ・ブールデルの作品が並んだ会場で行われた今回のコレクション。男性的で構築的な作風のブールデルとは対照的な、アン・ドゥムルメステールでした。















2005.07.22 Friday

Roisin Murphy / Ruby Blue

ようやく家に届きました。MolokoのRoisin Murphyのソロデビューアルバム。正直、Molokoは好きでも嫌いでもなくて、それでも素晴らしいバンドだなあと思ってはいたものの、触手が伸びた一番の理由はHerbertがプロデュースしてたから。なにせ僕はDr.Rockit名義の限定CDを欲しいがためだけにライブにも無理に出かけたくらいのHerbert大好きっ子ですから(笑)。

でも、やっぱHerbertには私生活でもパートナーであるDANI SICILIANOが一番でしょうと思ってたんですよ。ところが。彼特有の抑制の効いた美しいディープなアブストラクト・ハウス(そんな呼び名はあるのか?)ではないものの、Bodily Functions以上に完璧な作品。こういう曲も書けるのかーという驚きもありつつ、音は完全にHerbert。ヴォーカル・アレンジはDaniと通じるものがあるけれど、ちゃんと声にあったトラックになっているし。彼はホントに天才です。

慌ててRoisinのインタビューの出ているNYLON5月号を読み返したりした次第(笑)。


B0009I477U Ruby Blue
Roisin Murphy
Echo

2005-06-13
Amazonで詳しく見る by G-Tools
2005.07.21 Thursday

2006SS GIVENCHY Mens

今週中は気楽にメンズを見て行きます。来週は気合入れてクチュールのレビューを。

今日はオズワルド・ボーテングによるジバンシイ。ディオール・オムに続くLVMH内のメンズ成功例になるか期待がかかるところだが、まだそこまで大ブレイクって様子ではないのかな。じわじわと広がっていると思うけど。

これまでも、一番似合うのはデザイナー当人なんじゃあないかという路線は変わらないのだが、今回は色々と遊びの要素を盛り込んだコレクションになってました。

ゴールドのレザーのボンバージャケットに同素材のタイを合わせて、いかにもブルジョワなメゾンのテイストにちょっと軽薄なイメージを加えてみたり。トップスではトロンプルイユも結構見られました。

色使いは、いかにもボーテングな感じ。白いパンツに黒やダークグレーのジャケットを合わせ、渋めの赤やイエローのシャツなどを合わせるスタイリング。ブラウンのシューズやバッグが映えます。

実はここのバッグなどの小物、ディオールより気になったりするのだよね。普段使いでも不自然にならなそうだし。ディオールはどうしてもモノとして美しすぎるので、手に入れても使わずに家で時々眺めたり撫でたりして喜ぶパターンになりそうな(笑)。

なんかタイをパンツにインしているモデルが多かったのだけれど、これを見て松本人志を思い出してしまうのは、日本人だけですね(笑)。

最後には当然デザイナーご本人が登場。なんにせよ、いつもよりちょっとタフな雰囲気で個人的に興味を魅かれたジバンシイでした。





















2005.07.18 Monday

Visionaire 46 Uncensored /47 Taste

9/15発売のヴィジョネアの最新46号の写真が出ていましたね。Amazonにも掲載されてます。テーマがテーマなんですが、なんか可愛らしい感じ。いつもよりちょっとお値段高め?でもマリオ・テスティノだし欲しいような。

そして12月発売の47号も"Taste"というタイトルであることはわかったのですが、色々探しても内容がいまいち不明。。。もうちょっと調べてみてまた書くかも。


1888645547 Visionaire No. 46: Uncensored
Mario Testino
Visionaire Pub

2005-09-15
Amazonで詳しく見る by G-Tools
2005.07.17 Sunday

2006SS Yves Saint Luaren Rive Gauche Mens

メンズも3シーズン目のステファノ・ピラティによるイヴ・サンローラン・リヴゴーシュ。もうメンズで好きなデザイナーのTOP3に入っちゃいます。相当良いです。レディスはというと、まだいまひとつなのだけれどね。

今回のテーマはモロッコ。サンローランにとってのモロッコ(正確に言うと最近売りに出したという御大の別称のあるマラケシュかな)は、主要なモチーフの一つだから、このメゾンのアーカイブを尊重しているピラティにすれば当然かつ妥当な選択。とはいえ、マラケシュそのままではなく、ピラティの頭にあったのは、その半生をモロッコで過ごし1999年にタンジールで亡くなった、アメリカ人作家のポール・ボウルズ。ベルナルド・ベルトリッチによって映画化された「シェルタリング・スカイ」が特に有名なのかな。

ただ実際のコレクションは、これみよがしにエスニックではないところがポイント。いつものピラティのデザインよりもリラックスした雰囲気になってはいるが。20世紀前半、北アフリカでふらふらしていたちょっとお金のあるヨーロッパ人を現代に呼び戻してみたら、こんな格好をしているんじゃないだろうか、というイメージ。

カラーパレットもアースカラーや淡いスカイカラーが多く用いられている以外は、今季ミラノで多く見られたようなプリントに頼るのではなく、ボトムのストライプやジャケットのパターン柄で北アフリカのテイストをモダンにエレガントに表現。

テイラード・ジャケットやタキシードは、期待どおりの完璧なシルエット。小物ではレオパール柄のサンダルやスリッポンがおもしろいね。

シーズンを重ねる毎に完成度が上がってきているように思います。今季に関していえば、素晴らしいコレクションであることは言うまでもないのですが、それ以上に完全に僕の好み(笑)。こういうスタイルが似合うようになりたいですな。ほんと。
























B00006LY20 シェルタリング・スカイ
ジョン・マルコヴィッチ デブラ・ウィンガー キャンベル・スコット ベルナルド・ベルトルッチ
アスミック

2002-11-22
おすすめ平均 
Amazonで詳しく見る by G-Tools
Powered by
30days Album