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2005.04.29 Friday

MISS 6月号 / Ray 6月号

微妙に遅れますが、Magazine Patrol。例によって中身はそこまで見てません。別に「噂の東京マガジン」に対抗しようとしているわけでもありません。


まずは「MISS」。カバーが橋本麗香から森泉へ。前号かなにかで一緒に出てたあたりから怪しいとは思っていたのだが。「セレブモデル」と紹介され(森英恵の孫とゆーことで社交界にもデビューしたからなんでしょうけど)、MISS的「大人可愛い」路線の先導者に大抜擢。とても納得感のある人選なので違和感はないのだが。そもそも「MISS」自体が「NIKITA」とは対極の意味で、笑える雑誌だし(笑)。編集長の十河女史も、やはり「VOGUE」よりこっちの方が合ってるんだと思います。てゆーか、なんで「VOGUE」やってたのかね。

MISS
6月号
世界文化社

毎月28日発売
定期購読はこちら


6月号のファッション誌の最優秀コピー賞は「Ray」にあげたいと思います。
「ワンピで出会ってニットで落とす!」 LOVE STORY
「いやそれってLOVE STORYなのか?」とか「どっちかとゆーとワンピで落とされたい(嘘)」とか、突っ込みどころ満載。男性諸君、気をつけましょう(笑)。

Ray
6月号
主婦と生活社

毎月23日発売
定期購読はこちら
2005.04.26 Tuesday

2005-06AW PHI

実はこれまで、あまりちゃんと見たことがなかったフィー。アンドレアス・メルボスタッド(Andreas Melbostad)によるコレクションは、そういえばリステア一押しでもあったような気がする。

改めてよく眺めてみると、実に素晴らしい。そのシャープなテーラリングによるストロングなシルエット。ナターシャ・ポーリーのように、ジャケットにストライプのシャツ、超細身のパンツとブーツを合わせたスタイリングがクール。ジャケットもコートも基本的に肩が広め。このあたりはミリタリーなテイスト。色はひたすら黒。そして時に白。なにか川久保玲や山本耀司を思い起こさせる黒なのだが、もっとシャープで現代的。アウターはウールのフェルトやレザーが重層的に使われてより強い雰囲気を作っているが、インにシルクやカシミヤを持ってくることで、バランスを取っているのも好感度大。ワンピースやドレスにもスタッズが打たれて、決して甘くならない。

こういうストイックなコレクションを見ると、気持ちが引き締まります。これって本当にNYブランドなんだろうか、とも思うけど、Fantastic。いまさらながらの嬉しい発見。ここの服が似合う女性は無条件で好きになれるかも。とゆーのは言い過ぎです(笑)。









2005.04.23 Saturday

Gemma Ward

この間、ティアレンスについて触れたとき、「Gemma Wardって、ジェマ・ワードじゃなくてジェマ・ウォードだよね。もちろんジュマ・ワードじゃないのは当然として」、みたいなことを書きました。

そしたら、つい昨日とあることからコメントが。なんでも(おそらく)ジェマの所属するエージェンシーであるIMGからお達しがあって、正式な日本語表記が「ジェマ・ワード」になったとのこと。
そういえば、最近WWDも「ワード」になっているなあと思っていたところ・・・。

とゆーわけで、今後はGemma Ward=ジェマ・ワードでいきます(笑)。
2005.04.22 Friday

2005-06AW Preen

ロンドン・コレのレビュー第2弾は、ティア・ブルガッジィ(Thea Bregazzi)とジャスティン・ソーントン(Justin Thornton)によるプリーン。この2人の名前、実はちゃんと覚えてませんでした(笑)。ごめんなさい。

思えばグランジな雰囲気でデビューしたプリーンも、シルエットも素材もすっかりモードになって、いまではロンドンの最注目ブランドの一つに。

とはいえ、今季は新しいボリューム感に挑戦。もちろんNY〜ミラノ〜パリと続くふんわりバルーンなシルエットの流れも汲んでいるわけで、そこがメインストリームなトレンドの影響があまり及ばないロンドン全体の傾向と、一線を画すところなのかも。ウェストマークをほとんど意識しない、コクーンドレスがおもしろい。
コートやジャケットでも、コクーン・シルエットが見られました。

ちょっとアルマーニを思い出すようなスモーキーなカラーを中心(ここでアルマーニの名前を出すのは、あまりに不自然か?)としたジャージー・ドレスは、襞飾りや裾のカッティングが一緒になって、ただ甘いだけではなく、実験的な要素も感じさせる作品に。

後半にいくつか並んだチェック柄のコートも興味深かったですね。いまやアントワープから失われた実験性と、よりポップでウェアラブルに、うまくミックスさせたスタイルを確立した感もある(それをビジネス的な妥協と呼ぶならそうなのかもしれない)、プリーンでした。











2005.04.22 Friday

ViVi/長谷川潤/ar/滝島麻子

久しぶりのMagazine Patrol。といっても内容ではなくカバーだけですが(笑)。

まずはViVi。表紙の長谷川潤がキュートすぎて、愕然。ちょっとどうしたらいいかわからない。「化粧惑星」とかメジャーなCMにも出始めて、すでにモデルのなかでもビッグネームになりつつあるが、まだまだこれから。以前から推していましたが、ほんと、期待してます。山田優みたいにタレント志向にならず、同じViVi出身の佐田真由美や岩堀せりのように、かっこよくモデルメインで行って欲しいなー、と個人的に希望(笑)。


ViVi
5月号
講談社

毎月23日発売
定期購読はこちら


未来モデルの2ndシーズン優勝者である滝島麻子がarの5月号のカバーに登場。番組内でも撮影の様子はやってました。出来上がったスチールが、あまり印象に残らなかったので、そこまで期待はしていなかったのですが、実際にカタチになると、なかなか。
リアルな雑誌の力、タイポグラフィの力とでも言うべきか。すごく良い顔になってきたと思います。ちょっと焼けた感じの肌の色のほうが素敵に見えそうだね。


ar
5月号
主婦と生活社

毎月12日発売
定期購読はこちら
2005.04.20 Wednesday

2005-06AW SINHA-STANIC

ちょっとロンドンも見てみましょう。インド系イギリス人のフィオナ・シンハ(Fiona Sinha)とクロアチア人であるアレクサンダー・スタニック(Aleksandar Stanic)によるシンハ・スタニックのデビュー・コレクション。

昨シーズンのロンドンで、新人発掘・育成プロジェクトとして行われた「ファッション・フリンジ」のファイナリストの一組となったご褒美です。しかもアルベルタ・フェレッティやモスキーノを傘下に持つアエッフェと生産販売契約を結んでいます。間違いのないマテリアルに裏打ちされて、これがデビューとは思えないほどの素晴らしい出来。

東京にも通じることだけど、ロンドン・コレクションは全般に、アイデア勝負な面が強いが、資金力がないために、良い素材をそろえられず、どうしてもみすぼらしく見えてしまう。パリやミラノがどうして素敵かって、やはり最上級の素材を使えているという部分が大きいわけです。もちろんそうした素材を用いるには、ビジネス的なバックが必要になってくるのだけれど。東コレでも、もっと良い素材を使わせてあげたいよなーと思うデザイナーがいつもいます。

ワンピースやスカートは軽くドレープを持たせたフェミニンなテイスト。ウェストマークもリボンや紐を用いてゆったりした雰囲気。でも確実に、最近のヘルムート・ラングやリック・オーエンスのようなスポーツテイストを通過しているコレクションです。

後半に登場した一連のターコイズ・ブルーのドレスやワンピースが美しい。スパンコールがフロント全面にあしらわれているのも、おもしろいね。

今後がかなり楽しみなシンハ・スタニックでした。











2005.04.17 Sunday

2005-06AW Christian Dior

コレクション・サーキットが終わって1ヶ月も経っているのに、まだレビューを続けております(汗)。今月中は時間の許す限り見ていこうかな。ロンドンと東京も少し書きたいしね。

ようやくジョン・ガリアーノによるクリスチャン・ディオールを。先シーズンに引き続き、リアル・クローズを極めたコレクション。今季のメイン・トレンドであるリアル・クローズの震源は、2005年春夏のディオールのコレクションだったことを思えば当然か。

まずは、1月のオートクチュールを引き継ぐ形で、60'sスタイルが登場。ボーダーのロングニットやニットドレス、ビッグフェイスのサングラスにキャスケット。クロコやフェルトなコートのインに、黒のボディドレス(レオタード?)といったスタイリングもクチュールと同様。
ポップなシルエットだけれど、モノトーンにキャメルというカラーパレットをベースに、ベルベットやクロコダイル、レザー、ミンクといった素材を贅沢に重ねています。
そうそう、クロコのコートは1着2500万円らしい。もうプレタなんだかクチュールなんだかわかりません(笑)。

中盤からは、もう一つのテーマである、30年代のハリウッド女優スタイル。他にもいくつかのメゾンで名が挙がっていたが、ミューズはジーン・ハーロウ。「往年のセックスシンボルたちが21世紀のジェットセッターになっていたら?」というエキセントリックなアイデア。同じハリウッドをモチーフにしても、帝政ロシアのテイストと混ざったデカダンスな雰囲気が主流だった今季において、ディオールのポジティヴなパワーは光ってました。

2005年春夏のクチュールでディオールが発表し、今シーズンのトレンドの一つとなった帝政ナポレオン風のエンパイア・ルックも、後半に並んだゴージャスなイヴニング・ドレスへと昇華されています。

ショー自体に以前のようなspectacleはないけど、服そのものがspecutaclar、
やはりガリアーノが、僕の中で当分はNo.1デザイナーです。


















そういえば、ASSOULINEのファッションデザイナー/ブランドシリーズの最新刊として、ディオールが出ているのを発見しました。

Dior (MEMOIRE)
Marie-France Pochna
Editions Assouline

2005-07-30
Amazonで詳しく見る by G-Tools
2005.04.14 Thursday

2005-06AW BALENCIAGA

ニコラ・ゲスキエールによるバレンシアガ。資本関係も含めて色々な理由から、本当のことをいうと、好きかと言われればそうでもないのだけれど。3年前くらいの確信犯的盗作疑惑の件への対応をか含めてね。

その時々のトレンドとは一歩引き(むしろ今回は未来的な雰囲気の作品で先を行ったわけだが)、いつも彼流のスタイルを貫いている点は、メゾンの創始者であるクリストバル・バレンシアガに通じるものなのかも。ゲスキエールの場合は、アンチ・ファッションというわけではなく、一周回ってまさに時代の気分を体現しているのだけれどね。

で、今回はというと。モノトーン、60's風のIライン、ミリタリーといった大きな流れは押えつつも、甘さをほとんど排除した、構築的なコレクション。いままでで一番好きかも。

ボックス・シルエットのフェルト素材のコートがクール。胸のポケットの使い方や、肩章などのミリタリーモチーフも非常に効果的。
ジェマが着ているミニドレスに見られるようなSF風のカッティングも、単なるクレージュやクワントの焼き直しになっていない。ボトムもお得意のスタイルだよね。

もう"ultra-contemporary"と呼んでも差し支えないくらい。今季のNo.1にあげるエディターがたくさんいるのも当然です。

常にヴィンテージを参照し、その雰囲気を残しつつも、決して他のデザイナーのように単なる何十年代風、というような回顧主義には収まらず、極めてコンテンポラリーな作品を発表し続けているとことが、彼の素晴らしいところ。しかも、どうしても欲しいと思わせられる、ウェアラブルなアイテムが、きちんとちりばめられている。世界でも最もファッション感度の高い(それは必ずしもセンスの良さを意味しないのだが)東京で、非常に評価が高いのもそのあたりに理由があるはず。

でもトータルではビジネス的に成功できていないのが残念。早めに黒字にして、日本にも計画が延び延びになっている路面店を作ってくださいな。









2005.04.13 Wednesday

GALAXY 2 GALAXY / A Hi-Tech Jazz Compilation

不覚にも最近になってリリースされたいたことを知りました。

マッド・マイク率いるUNDERGROUND RESISTANCEから、GALAXY 2 GALAXYがついにCD化。てゆーか、ファーストアルバムだったのだね。

なんだか新作も入っているようだけど、"Jupitar Jazz"や"Hi-Tech Jazz"がCDでいつでも聴けるというだけで十分なのです。

テクノやハウスは色々聴いているけれど、結局ここに帰ってきてしまうのだ。今度DJする機会があったら絶対かけるぞ(笑)。


A Hi-Tech Jazz Compilation
GALAXY 2 GALAXY
インディペンデントレーベル
2005-02-11

おすすめ平均 
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2005.04.13 Wednesday

Tom Ford/ESTEE LAUDER

実は先週あたりから流れていた噂なのだけれど、トム・フォード&ドミニコ・デ・ソーレの旧グッチ・コンビが、エスティー・ローダーと契約するらしい。出所はたしかBritish VOGUEのインタビューだったかな。

WWDからも今日発表という速報が出ていたのだけれど、ついさっき正式にアナウンスされました。もうローダーのページに全然アクセスできない(笑)。たぶんアナウンスを受けてサイトに殺到しているんだろう。

今回のトム・フォードとエスティー・ローダーの複数年契約は、大きく2フェーズに別れているとのこと。
第1フェーズでは、"TOM FORD for ESTEE LAUDER"(また"for"だよ)というラインの第1弾を限定的に今年のHoliday Seasonまでに発売。その後、2006年春に向けてより幅広く商品展開するらしい。
そして第2フェーズでは、まったく新規に"TOM FORD"というブランドをジョイントで立ち上げるという話。

で、彼はついでに、"TOM FORD"という会社を設立したことも明かしてます。そのうちsignitureでモードの世界に戻るのか?とか映画はどうしたんだ?とか色々疑問は残しつつ、それ以前に、天才的なマーケティング統括能力をもつ現実的なビジネスマンでもあったのだなあと、改めて思い出したり。

そうそう、どうやらデ・ソーレは今回の件には絡んでいない様子。いつも一緒じゃあ気持ち悪いもんねぇ。

と思っていたら、新会社"TOM FORD"はCEOトム・フォードCEO、デ・ソーレ会長という布陣だったようで。やっぱ気持ち悪いねぇ(笑)。
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