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2004.05.28 Friday

クチュールの夢

ウンガロとヴェルサーチ・クチュールが撤退、バルマンが倒産と、ここのところ急にオートクチュール関連で動きがでてきました。ここ数年は若手の登竜門的な役割も果たし、ちょっとした盛り上がりもありましたが、どうなるんしょうねぇ。僕の好きなViktor&Rolfなんかもここで注目されて一気にスターへと上り詰めたわけで。

サン・ローランの公私共にわたるパートナーであったピエール・ベルジェ元YSL会長の、「イヴの引退と共にクチュールは終わったのだ」というコメントは、ある意味真実なのでしょう。彼の最後のコレクションは映像を見ていると、涙が出そうになるモノでした。。。

彼が引退した理由は、親会社となったグッチとそのデザイナーであるトム・フォードとの確執にあるわけですが、やはりトムは非礼だったんじゃないかという気がするな。

グッチのトムは確かに素晴らしかった。ただ、"Tom Ford for Yves Saint Lauren Rive Gauche"という名前は正直怒りを覚えました。。。

トムも潮時だったんじゃないかな、と思いますね。同じグッチ・グループの宝飾ブランドであるブシュロンのソランジェ・アザグリィ・パートリッジのようになんだか?なことをいうデザイナーも共にいなくなるようです。YSLもグッチもこれまで製作に関わってきたデザインチームがそのまま昇格する形になったし、どちらも大きな変化はないでしょう。ただ、グッチのladysを担当するアレッサンドラ・ファッキネッティは大化けする可能性もあるので、ご注目を。

と、思ってたところを書いてみましたが、まだまだクチュールは死なないし、クチュール的技法はプレタにも活かされて脈々と続いてくはずです。
ディオールのジョン・ガリアーのノやシャネルのカール・ラガーフェルド、それにゴルチエやラクロワが今後もクチュールで素晴らしいCreationを見せてくれることに期待しつつ、7月のコレクションを待ちましょう。
2004.05.21 Friday

今季の注目株

もう2004-05のFall/WinterのCollection Circuitが終わってかなり経っているので、何をいまさら、という部分もありますが、注目のモデルについて。

最近のrookieではあまりピーンと来る人がいなかったのですが、今回は評論家筋も含めて満場一致的な注目株で、僕も気になるGemma Wardをご紹介。

オーストラリア出身で現在IMGの所属。トップバッターを務めたChloe、Pucciをはじめ、Vuitton、Chanel、MiuMiu、Dior等殆どの主要メゾンも含めて、計34回登場しているそうです。少し前まではカロリーナ・クルコヴァといった正統派美人が人気でしたが、再び個性派のドール・フェイスに脚光が浴びている格好です。

例のGucciの"局部Gマーク剃り込み広告(笑)"で、もはや悪ふざけとしか言いようがないレベルまで達した、あからさまなSexy/Glamorous路線が、この春夏の広告から鳴りを潜めだしたこととも関連ありかも。Sensualくらいがいまの気分といったとこなんですかねぇ。東コレまで含めて、ともかくClassic!Classic!な、この秋冬ですが、一方でモデルは正統派beautyではなくファニーな丸顔(とはいっても勿論スタイルは抜群なわけですが・・・)に注目ってとこもおもしろいですね。

個性的なモデル発掘といえば、ChanelのKarl Lagarfeldが有名です。知らぬ間に映画に出たりしてるデヴォン青木や、いまだに僕のFavouriteのMariaCarlaなんかがそうですね。最近だれか見つけたって話は特に聞かないですけど、今後も期待したいところです。

参考までにGemmaの写真や評価が載ってるページをどうぞ。
http://www.vogue.de/vogue/4/models/content/02791/index.php
http://www.style.com/beauty/icon/041404/
http://www.style.com/fashionshows/collections/F2004RTW/editor/050404/
2004.05.19 Wednesday

ファッション誌を社会学する

これ、とある季刊誌に出ていたテーマなのですが、前から気になっていた分野なので、時々この場を借りて書いてみようかと。

ViVi、CanCam、JJといった所謂"赤文字"系からVOUGUE、SPURを始めとするモード系まで幅広く見ていきたいと思いますが、特に注目したいのは専属モデルのいる雑誌ですね。

伊東美咲をはじめ、モデル出身の女優が広く支持を集める傾向がここ数年続いてますが、いまはモデルがモデルのまま、大きな影響力を及ぼしていることが多いように思われます。そこに目を付けた企業によって、CM等の広告に露出する機会は当然増えてきていますが・・・

これも前から言われていることですが、すでに純粋な意味でのマスメディアはNHKと民放のキー局、そして新聞の全国紙程度しかない状況です。雑誌はいってみればSelectiveMediaの代表的なものになっています。ある人が読んでいるファッション誌の、そしてそのファッション誌の顔であるモデルの関係を見ていけば、ある人々の読考えや行動様式、生活スタイルがおのずと見えてくるのでは・・・というのが、大きなテーマです。

例えば、日経新聞や最近ではampm、丸井のCMに出演している、ViViの代表的なモデルの一人である相沢紗世は25歳ですが、ViViの従来メインのターゲットは実際には彼女よりもう少し下の年齢層です。
さらに25ansの表紙モデルに採用された長谷川潤はその大人びた表情を考慮したとしても17歳であり、25歳を名乗る雑誌の読者がどう考えるのかは、ちょっと興味深いところです。

モデルという点では、これまで赤文字系ではtopを走っていたJJにあまり力を感じないような。。。JJ-CLASSY(田波涼子)-VERY(三浦りさ子)-STORY(黒田知永子)と、読者・雑誌・モデルというトライアングルを一緒に成長させてきた光文社の今後の戦略にも微妙に影響があるのかなぁ、と勝手なことも考えています(笑)。

まぁ、こんなような関係の話を今後の流れを予測しつつ、書いていければ面白いかな、と。
2004.05.18 Tuesday

初めて買った・・・

レコードやCDって覚えている人が多いですよね。僕の場合、正確には自分で買ったわけではないだけれど、どうしても欲しいと親にねだって買ってもらったレコードがあります。

矢野顕子の"春咲小紅"。口紅のCMで使われていた歌らしく、そのCMがえらく気に入っていたそうです。。。

おそらく当時3歳くらいだったと思うのですが、ここらへんからして僕の好みは、ちとおかしな方向にすでに向かっていたのかもしれません。

でも矢野顕子は本当にすごいですよ。ピアノも伊達じゃないですから。

2004.05.16 Sunday

Jewelry

この間、京都の醍醐寺の霊宝館でやっていた"Cartier design viewd by Ettore Sottosas"に行ってきました。150年に及ぶカルティエの歴史の中から、建築家・デザイナーとして有名なエットレ・ソットサスがPickUpした作品を、会場構成まで彼が考えて展示するという企画です。ヨーロッパを巡回して日本では醍醐寺で行われました。

で、これがもう本当に美しい!作品が最も綺麗に照明されるように設計された特製の展示Boxの効果もあったと思うのですが、圧倒されるような美しさでした。とあるティアラには、あまりの素晴らしさに涙が出そうになってしまいました・・・

Jewelryには神秘的なpowerがあるって話はよく聞きますが、確かに何かの力をもらったような気がします。それと、女性がjewelryに惹かれる理由もわかったような。

買って、と言われても、まだちと困りますが(苦笑)。特に4月が誕生日の子だと誕生石がダイヤだったりしてね。あげるなら本当に良いものを、とも思うので。。。
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