コソの出来事

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2007SS Jil Sander Mens
2006.07.16 Sunday
ラフ・シモンズによる2シーズン目のジル・サンダー

再びミラノのオープニングを飾った今回は、引き続きジル・サンダーらしさを残しストイックなまでにシンプルさを追求しながらも、よりデザイナー本人のテイストを強めたコレクションを見せてくれました。

テント型のレインコート、ショート丈のボクシーなジャケット、ゆったり目のTシャツなど、ボリューム感のあるシルエットのアウターやトップスが印象的。対照的に、ボトムは非常にスリムなテイラードのパンツが中心です。

テフロンでコーティングされたペール・グレーやブルーのプルオーバーやポロシャツ、完璧なカッティングのニットウェアも豊富。おなじみのクリスプな白シャツや、タイトなパンツとのスタイリングを意識したアイテムです。

今季のいくつかのコレクションで印象的な使われ方をしているエレクトリックなブルー、鮮やかなレッドやオレンジなどの単色使いも、ファウンダー時代にはあまり見られなかったカラーパレット。

特にブルーのマッキントッシュ・コートは、半透明なポリエステルのポプリンという素材使いの効果もあって、インダストリアルでフューチャリスティックな雰囲気。素材といえば、終盤に登場したショートスリーブのシャツの“diamond-polished”なレザーも印象的。

でもやはり主役は、このデザイナーとブランドの双方にとって、シグニチャーなアイテムといえるジャケット。独特のプロポーションとボリューム感が興味深いです。少し浮きながらもゆったりと体をなぞるリラックスしたシルエットがシモンズらしさを感じさせます。長めの丈に、なで肩でラグランなショルダー、そして低めに配置されたポケット。そしてフロントは“one-and-a-half-breasted”と呼ばれるシングルとダブルの中間にボタンを配置した独特なスタイル。

そしてこのプロポーションを強調するのが、完璧にコントロールされたディテール。ボタンは比翼で隠され、パンツもベルトレス。ベルトループすら布で覆う徹底ぶり。ポケットの配置や縫い目の処理に至るまで、余計な要素を徹底的にそぎ落とされ、まるでスタイルそのものが記号化されているのかのよう。

改めてデザイナーの才能とブランドとの相性の良さを感じさせるシーズンとなった、ラフ・シモンズによるジル・サンダーでした。










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