コソの出来事

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2006-07AW Christian Dior
2006.04.11 Tuesday
衝撃的だった1月のゴシックな血のフランス革命を描いてから2ヶ月(ディオールとジバンシィだけは必ずオートクチュールのレヴューもします・・・)。同じ流れをより、コンテンポラリーに見せてくれたジョン・ガリアーノによるクリスチャン・ディオールです。

クチュールとプレタを同じストーリー上で描く、殆ど唯一と言ってよいメゾンであることも、ディオールの作品を興味深いものにしている要素のひとつ。ガウンに代表される血を思わせる赤や、重厚なコート、そしてゴシックの象徴として多用された巨大なクロス・モチーフなどが、1月のクチュールの流れを受けたストロングなアイテム。

他にも戦場を潜り抜けてきた後のような、ぼろぼろに加工されたようなムートンのトレンチやレザーのバイカー・ジャケットが並びます。足元は、ボトムのミニスカートやパンツと同様にスキニーでタイトなレザー・ブーツを合わせるスタイリング。トリミングされたり、シャギーにして袖から垂らしたりと、今回もファーが贅沢に使われています。

ステッチなどブーツのディテールや、ベルトのバックルといったアクセサリーもゴシックに。太目のバンダナや、モデルの表情を隠してしまう程のビッグ・フェイスのマットなサングラスは、どこかジプシー風のテイスト。

ゴム引きのジャージーやワックス加工されたオーガンザ、中盤に見られたメタリックな素材使いも、単なるゴシック・シックに止まらない、ガリアーノのディオールらしいグラマラスさを効果的に演出しています。

クチュールのスペクタクルな流れを引き継ぎながら、ランウェイでもリアル・クローズを見せてくれるのが最近のガリアーノの優れた点のひとつ。彼のルーツであるテーラリングのスキルを存分に活かしたジャケットこそが今回の影の主役です。

基調となったカラー・パレットであるブラックに加え、ベージュなどのヌード・カラー、そしてホワイトも織り交ぜながら、素材も含めて豊富なバリエーションを見せてくれました。ムッシュ・ディオールのニュー・ルックを思わせるぺプラム・ジャケットやチュールをフロントに施したものまで登場。80'sのパワー・スーツなシルエットを借用して、タフな雰囲気に仕上げているのが、今シーズンっぽいですね。

シフォンやシルクのラッフルを重ね、レザーやメタリックなブーツやバッグと合わせた後半の深い赤のガウンやドレスのラインは、ドラマチックでパワフル。毛皮使いとかボリューム感とか、ちょぅっとだけマイケル・コースっぽいアメリカンでチープなゴージャス感がちらほら見えたのが気になったけどね(笑)。

今季のパリの中でも一番パワーをくれたジョン・ガリアーノによるクリスチャン・ディオールでした。










| 2006 FW Womens | 02:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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