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2016.01.21 Thursday

January 19, 2016 | Paco Rabanne Opens Paris Store

 Paco Rabanneが14年ぶりとなるブティックをParisの12 Rue Cambonに750 平方フィートでオープン。Puig傘下のPaco Rabanneは、ファウンダーであるPaco Rabanne本人の退任後はデザイナーが定着せず低迷していましたが、2013年にJulien Dossenaがクリエイティヴ・ディレクターに就任してからは、モダンでスポーティなテイストをベースにメゾンのフューチャリスティックなアーカイヴを巧く組み合わせ、新たなイメージの構築に成功しつつあります。

 Julien DossenaはBalenciaga時代のNicolas Ghesquièreの下で活躍した後、自身のブランドのAttoをスタート。若手デザイナー支援のプログラムとしては、既に最大の注目度となっているLVMH Prizeの最初のファイナリストのひとりにも選ばれています。Paco Rabanneのクリエイティヴ・ディレクター就任に伴い、Attoを休止することとなったため、最終選考は辞退する形となりましたが、個人的には最有力候補だったと思っています。

 そんなJulien Dossenaをビジネス面で支えるのがCélineからスカウトされたゼネラルマネージャのAnouck Duranteau-Loeper。Parisに続き今年はLondonにもブティックをオープン予定で、その先にはUSへの展開も計画しているとのこと。LAが有力な候補のようです。売上もこの1年の5百万ユーロから向こう12ヶ月から18ヶ月で倍に伸びる見込み。今回オープンするParisのブティックで1百万ユーロを売り上げる予測となっているようです。

 またオンラインコマースもスタート。まずは欧州から対応し、北米はBarneysに卸し、その他の地域はFarfetchでカバーという形になります。こういったところでFarfetchを活用するのが、いまのやり方ということになるわけですね。

 親会社のPuigのメインのビジネスはフレグランスですが、昨年はNina RicciにCarvenからGuillaume Henryを迎え、Jean Paul Gaultierを買収するなど、フレグランスに強みのあるブランドのファッション部門の強化に本格的に取り組み始めています。今週は、Carolina Herreraでもセールス面での幹部採用が発表されていました。

 クリエイティヴとビジネスの両軸がうまく回り始めているPaco Rabanneに今後も注目したいと思います。

■ Paco Rabanne Revs Up With Paris Store, E-commerce (WWD)
■ Carolina Herrera Ltd. Taps d’Estienne d’Orves to Build Global Sales (WWD)
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