コソの出来事

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Daily Digest
2014.01.20 Monday
Lunch with the FT: Adrian Joffe (Financial Times)
 Comme des Garçons Internationalのプレジデントで川久保玲氏の夫でもある、Adrian JoffeへのランチインタビューをVanessa Friedmanが。Joffeの経歴を辿りつつ、これといって目新しい印象の内容というわけではないのですが、記事の最後に紹介されている、Joffeの"We have our own special place in the system. Can you imagine a world where there was only Comme des Garçons? It would be terrible. We all have our role to play.”という言葉が率直だなと。


Gucci's Power Couple on the Future of the Brand (Wall Street Journal)
 Wall Street JournalがGucciのクリエイティヴ・ディレクターのFrida GianniniとCEOのPatrizio di Marcoをフィーチャーした記事を。Bottega VenetaのCEOのだったdi MarcoがGucciに移った経緯や、2人の最初の出会い、関係をボスであるKeringのオーナーのFrançois-Henri Pinaultに伝えた時の話題、9ヶ月になる娘のGretaについてなど、興味深い内容が盛り沢山。しかし何にしても大変ですね。これは。もちろんKeringやGucciの戦略についても触れられております。


Vogue‘s Response to Unretouched Lena Dunham Photos Is Awesome (Fashionista)
 "Girls"で人気のLena DunhamがVogueの2月号のカバーを飾り話題になりましたが、Jezebelがレタッチ前の画像の買い取りを告知。Jezebelは入手した画像を公開し、どの程度のレタッチが行われたかを分析。個人的にはこの程度であれば、という印象ではあるものの、わざわざハトを載せて撮っておきながら消してみたりとなかなか不思議なケースも。Vogueサイドは、Instagramでレスポンスしているのですが、もうさすがのひとことです。完全にVogueが上手ですね。そもそも背景の合成は、Annie Leibovitzはしばしば使う演出手法ですし、ボディイメージなどの問題はあるとしても、全てを撮ったまま載せるべきというスタンスなのであれば、そこには疑問も感じざるを得ないわけです。話題作りという観点ではおもしろい面もありますが。


The art of new beginnings (Financial Times)
 Venessa FriedmanのMarc JacobsとMiley Cyrusのイメージ転換戦略についてのコラムが秀逸。Miley Cyrusの昨年のメディアを騒がせた様々なアクションは、やはり周到に計画されたものなのだろうなと改めて。彼女の場合、Lindsay LohanやBritney Spearsの時のような、プライベートがout of controlな印象を受けないところにも、そうした雰囲気を感じます。またそのMiley Cyrusを巧く使い、フォトグラファーも長年キャンペーンを撮ってきたJuergen Tellerに替えてDavid Simsを採用した、Marc Jacobsの読みもさすがというか。数年後にIPOを控え、必ずしもビジネスサイドの理由からではないでしょうが、何かしらの変化の必要性を感じ取ったのかもしれません。"The one that Jacobs was so committed to, he chose Cyrus over Teller, and got David Sims to photograph instead. What did Jacobs understand that Teller did not? He saw the forest, not the trees."というFriedmanのこの書きぶりがまた強烈。続いて挙げられている、John GallianoのDior、Ricardo TisciのGivenchy、あるいはKim KardashianやKate Uptonら、当初は反発を受けながらも、瞬く間にファッションの承認システム(と私は勝手に呼んでいますが)の階段を駆け上がっていた事例も、イメージの転換の機会を与えつつ、それを全て取り込んで行ってしまうファッションのシステムのおもしろさを端的に示しているのではないかと。


Exclusive: LVMH Reveals the Forty Heavy Hitters on Its LVMH Prize for Young Fashion Designers Experts Panel (Style.com)
LVMH Names Fashion Designer Prize Panel (WWD)
 昨年LVMHがアナウンスした若手デザイナー支援のイニシアティヴのLVMH Prize for Young Designers。2月2日に応募が締め切られ、まずは30の候補者が選ばれます。そこからファイナリストを10組まで絞り込むのですが、その選考を担う40人の名前が明らかに。全リストは、Style Fileの記事をご覧いただくして、各メディアやリテールのトップ、スタイリストやフォトグラファーなど、これ以上ないのではないかというくらいの豪華なメンバーが揃っています。日本からは栗野宏文氏と祐真朋樹氏の2人の名前が。既に世界各国から400を超える応募が集まっているとのこと。結果が本当に楽しみですね。


Condé Nast Reports on First Quarter Ad Pages (WWD)
 Condé Nastのチーフ・レヴェニュー・オフィサーのLou Conaによる社内メモから、第1四半期の各誌の広告ページ数の状況が明らかに。Architectural Digest、Glamour、Condé Nastが10%代の増加と好調で、W、Details、Wired、Bon Appétitも5%以下ではありますが増やしています。Vogueはフラットながら、Teen Vogueが2桁減少に。またAllure、GQ、Lucky、Self、Vanity Fairが若干減らしているそうです。またデジタルの広告売上については、前年同期比で20%強の増加とされています。


Victoria Beckham Makes Two Big Moves (WWD)
 Victoria Beckhamが、LondonとNYで大きなリース契約を締結したという話題が、デザイナーとCEOのZach Duaneへの取材とともにWWDに。LondonはDover Streetの1万1千平方フィート。そのうち7千平方フィートが、同ブランド初のブティックとなります。メインのVictoria Beckhamに加え、Victoria Victoria Beckhamやアクセサリーなど全ラインナップが揃うとのこと。一方、NYはオフィススペースとしての契約で、Victoria BeckhamにとってUKに続く第2の規模の市場である、USの強化が目的。また、昨年スタートしたオンラインコマース限定で販売している、過去のベストセラーからなるIconsのコレクションがやはり好評のようで、SelfridgesからはポップアップにIconsを置いて欲しいという依頼があったとか。このブティックのロケーション探しや契約も、Skypeとのコラボレーションで製作中のドキュメンタリーが追いかけており、そちらの内容も楽しみですね。


Hunter to Show During London Fashion Week (WWD)
 ウェリントンブーツで知られるHunterが、フットウェアを中心に、アウターやニット、アクセサリーを加えてHunter Originalという新しいラインをローンチ。2月のLondonのファッション・ウィーク期間中にショーでお披露目します。また2015年の春に向けて、機能性や技術的な革新性に力点を置いたよりハイパフォーマンスなHunter Fieldというラインも計画。カテゴリ拡充で総合的なライフスタイルブランドを目指す動きはまだまだ続きそうですね。


FashInvest Interview: Chief Trunk (FashInvest)
 1898年に創業された、Chief stripeで知られるOshkosh Trunk。1962年に途絶えてしまったこのブランドが、昨年Chief Trunkとしてリローンチされています。新オーナーのKonrad Duchekとクリエイティヴ・ディレクターを務めるMichael SambranoとのQ&AがFashInvestに。まずはキャンバス地にシグニチャーのストライプをあしらったトートやウィークエンドバッグ、ポーチにウォレットからスタートしていますが、今後は"American Good Life"を体現するライフスタイルブランドとして、カテゴリを拡大していくとのこと。すべてBrooklynの工場で作られているそうです。リローンチ時には、VogueやEsqire、Leandra MedineのMan Repellerでも取り上げられるなど、期待値は高い様子。一度見たら忘れられないアイコニックなストライプの柄は、過去の映画でも多く見られるようで、”Made in America"やAmerican heritageなイメージの再評価という流れもありますし、今後に注目していきたいと思います。個人的にもトートは気になるアイテム。


Exclusive: Hood by Air Goes Online and Overseas (Style.com)
 Shayne OliverによるHood by Airがサイトをローンチ。併せてオンラインコマースもスタートしています。これまでなかったことが若干驚きというのはありますが。オンラインコマースではいまのところ、オンラインエクスクルーシヴのTシャツの扱いのみ。また、Pre-FallのプレゼンテーションをParisで行い、初のデニムやForfexとのコラボレーションもお披露目。2月のNYFWでの秋冬で第2弾も控えているようですよ。


Spain’s Next Zara? Fashion Label Desigual Speeds Global Growth (Business of Fashion)
 スペインのDesigualが急速に業績を伸ばしているという話題。2013年は4年前の2倍近い820百万ユーロの売上となり、10億ユーロが目前に。今後3年間は毎年20%から25%の成長を目標として、現在の400店舗のネットワークを、百貨店でのインショップやオンラインコマースと共に拡大していくそうです。市場的には、まだ欧州に開拓余地があると見ているようで、欧州外では南米が好調とのこと。アジアは苦戦しているようですが、Disigualのテイストそのままだと若干難しいところはありそうな気もします。


Japan’s Pal Building ‘IKEA of Fashion’ (Business of Fashion)
 Business of FashionにJapanConsumingによる、パルグループの分析記事が。2013年には売上1000億の大台に到達する同社ですが、競合各社と較べて特徴的なのは、他ブランド展開で売上を分散させていること。しかも最大の売上は雑貨の3コインズが全体の10%強という構成になっており、今後ポテンシャルの高いホーム関連にも足場を築いている点も、評価できるポイントのひとつです。ただ、トレンドの変化へのリスク分散が可能なモデルとはいえ、利益効率という観点では何があるのも事実。今後は、数百億規模の売上を持つブランドの創出も目指していくようです。
| Daily Digest | 02:19 | comments(0) | - |
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