コソの出来事

SEARCH


2005-06AW Haute Couture GIVENCHY
2005.08.08 Monday
今年1月の2005SSオートクチュールの最注目がアルマーニ・プリヴェのデビューであったならば、今季はもちろんリカルド・ティッシによるジバンシィ初コレクション。前々任の「裏切り者(笑)」アレクサンダー・マックイーンはもともと好きじゃないし、前任のジュリアン・マクドナルドは常にいまいちだったので、相当期待してました。2005-06AWのシグニチャーも素晴らしかったからね。

さて内容はというと・・・なんというかとても抑制をきかせた雰囲気。ジバンシイのアーカイブを参照しながらもそれを再興するのではなく、そこに見い出したdarknessとpurenessという、ティッシ自身の作品にも通じる要素を中心に据えたコレクション。

会場もいわゆるランウェイ・ショーを行うような大きなものではなく、アヴェニュー・モンテーニュに面したジバンシイのオフィス内で200人あまりを招いたこじんまりとしたもの。

最近はクチュール・メゾンに限らず、プレタでもよく見られる手法ではあるが、豪奢なマテリアルを贅沢に使いながらも、その仕上がりはシンプルでシック。しかしその秘められたラグジュアリーが女性の内面のセクシーさやエレガンスを感じさせ、とてもセンシュアル。メゾン(というかユベール・ド・ジバンシイ)のミューズであるオードリー・ヘプバ−ンを意識させるような雰囲気は特になく。というよりも新しいミューズはマリアカルラ?

黒のクロシェ編みのレースやシフォンのロングドレス、ダメージ加工の施されたベルベットのバラ柄の襟のボンバージャケット。ジバンシイ伝統のラッフル・ブラウスも少しアバンギャルドなテイスト。黒いチュールのドレスやレザージャケットもクリスタルや極楽鳥の羽根などで飾られています。マリアカルラの黒いドレスから白いドレスに変身する演出も綺麗。本当に美しいロングドレスたちです。

アバンギャルドでショッキングなものを徹底的にシックに見せてくれたリカルド・ティッシ。ようやくジバンシイも正統な後継者を見つけられたようです。

だから、僕は誰がなんと言おうとLVMHが好きなんです。伝統あるメゾンの力を壊してしまうことなく現代に蘇らせる方法を知っているから。そしてそれには、それなりの時間と努力とコストが必要であることをちゃんと理解しているから。

10月の2005-06AWのコレクション期間を前に、40点の新作も発表しているのですが、それはまた後日。こちらもとても美しいです。













| 2005 SS Couture | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
COMMENT
SEND COMMENT









TRACKBACK
TRACKBACK URL