コソの出来事

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エターナル・サンシャイン
2005.04.23 Saturday
いい加減、上映が終わってしまいそうなので、行ってきました。第77回アカデミー賞で脚本賞を受賞した「エターナル・サンシャイン」。

今週から上映がスタートした東銀座のシネパトスで。銀座で一番さびれた映画館です(笑)。地下にあるから仕方ないのかもしれないけど、3つのうちある1つのスクリーンで観ようものなら、地下鉄のガタガタいう音に耐えねばならないというシロモノ。メジャーなシアターでの上映スケジュールが終わった後はシネパトスに移ることが多いので、よくお世話になるのだよね。。。
それにB級映画の宝庫でもあるのさ。最近では「スターシップ・トルーパーズ2」をここで観ました。もう、どうしようもない駄作(笑)。さらにもうすぐ「スピーシーズ」シリーズの第3作を世界に先駆けてここシネパトスで公開するらしい!わざわざ3作目を作る必要があるのか、そもそもナゾなのに、日本で先行公開するとなると、全くもって理解不能だ。そんなこといいつつ観に行きそうですが。

そんなことは置いといて、「エターナル・サンシャイン」のことを書かなければ。

脚本は「アダプテーション」などのチャーリー・カウフマン。監督はミュージック・ビデオ出身のミシェル・ゴンドリー。ケミカル・ブラザーズの"Let Forever Be""Star Guitar"やビョークの諸作品、2002年のMTV VMAでBreakthrough Videoに選ばれた、ホワイト・ストライプスの"Fell In Love With A Girl"なんかを監督してます。あのレゴでクレイ・アニメならぬブロック・アニメをやってしまったやつ。映画デビュー作の「ヒューマン・ネイチュア」は相当微妙でしたが。

この組み合わせからすれば、普通の演出の映画でないことは明白なのだが、わりとわかりやすいです。というのも、最初のシーンが終わって、タイトル(原題"Eternal Sunshine of the Spotless Mind")とともに次のシーンに「戻った」瞬間に、さっきのが最後のシーンの一部だったということに気づいてしまえるから。テーマとしても似ている「バニラ・スカイ」を思い出すけど、そこまでややこしくない。

そう、今回はいつものカウフマンのようなトリッキーなストーリーでも主題でもないのです。もちろんアカデミーの脚本賞をとっただけの面白さはあるけどね。

ケイト・ウィンスレット演じる元恋人=クレメンタインが、自分の記憶を消したという手紙がとある会社から届く。自分も彼女の記憶を消すことを決断する主人公ジョエル=ジム・キャリー。そしてジョエルのクレメンタインにまつわる記憶を消していく過程で明らかになる、3つの恋。その1つは、記憶消去を請け負うラクーナ社で受付をしているメアリー(キルスティン・ダンスト)の恋。

ある記憶を消してしまいたいという衝動は、そうしなければいつも思い出してしまう程の、強い気持ちの裏返し。本当は、忘れたくない。そして、記憶を消しても、いや消したからこそ、再び恋に落ちる3人。やっぱり過去と一緒に生きていくしかないし、それが本当は幸せなのかな。

そして印象に残ったのは、映画のタイトルでもあり、劇中でキルスティン・ダンストが引用している18世紀イギリスの詩人、アレクサンダー・ポープの「エロイーザからアベラールへ」。
"How happy is the blameless vestal's lot! The world forgetting, by the world forgot. Etermal sunshine of the spotless mind! Each pray'r accepted,and each wish reign'd."

真の幸福は罪なき者に宿る。忘却は許すこと。太陽の光に導かれ、無垢な祈りは神に受け入れられる。
ふむ。全文が読みたければ、映画との絡みも合わせてここに載っているのでどうぞ。ついでに実際のセリフはこちらで。

70年代か80年代っぽいSFを原題に持ち込んで、ぐるぐる回る映像を使いながらも、描かれているのはとてもクラシックなテーマ。美しいストーリー、と言ってしまいましょう。好きです。この映画。

そうそう、僕の中でいまだに「タイタニック」女優(しかも役の年齢にしては随分老けてたし)としてしか認識していなかったケイト・ウィンスレット、いい女優さんになってました。ごめんなさい〜。


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| Movie | 23:06 | comments(0) | trackbacks(13) |
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エターナル・サンシャイン
Eternal Sunshine of the Spotless Mind ミシェル・ゴンドリー監督作品(2004年・米) 脚本: チャーリー・カウフマン 出演: ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソン 他

| CINEMA IN/OUT | 2005/04/23 11:37 PM |
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恋の痛みを知る すべての人へ2005年 3月 19日公開アメリカジャンル ラブストーリー監督 ミッシェル・ゴンドリー製作総指揮 チャーリー・カウフマン脚本 チャーリー・カウフマンキャスト ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、マーク・ラ

| CLII -映画のような恋をして- | 2005/04/24 1:27 AM |
★「エターナル・サンシャイン」
今月は見たい劇場公開作が多いなぁ。 チネチッタでレンチャンで見てきた1本目。 「マルコビッチの穴」のC・カウフマンがアカデミー賞の脚本賞取ってるしー、 コメディ系のジム・キャリーが真面目な役やってそうだしー、 こりゃ必見のラブ・ストーリー。 2004年製

| ひらりん的映画ブログ | 2005/04/24 2:09 AM |
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『エターナル・サンシャイン』公式サイト『エターナル・サンシャイン』を上映している映画館は?ストーリーバレンタインデーも間近のころ、ジョエル(ジム・キャリー)は奇妙な手紙を受取る。その手紙には、「クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)はジョエルの記憶

| EVERSMILE(エバースマイル) | 2005/04/24 11:43 AM |
エターナル・サンシャイン
エターナル・サンシャイン サントラ, ジョン・ブリオン, E.L.O., ザ・ポリフォニック・スプリー ストーリー: ジョエル(ジム・キャリー)は、別れた恋人・クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が自分との思い出を消すために記憶除去手術を受けたことを知り

| れびゅー手帖 | 2005/04/24 1:20 PM |
エターナル・サンシャイン
いやあ、とても愛おしい!という表現がぴったりの映画です。 個人的には大満足。冒頭の仕事をブッチしてフラリと海へ出かけるシーン からセンス抜群!って感じで思った通りの自分好みの作品でしたー。 映画を観ていて誰もがこの主人公二人を自分に置き変えて観

| It's a Wonderful Life | 2005/04/24 2:01 PM |
エターナル・サンシャイン
★本日の金言豆★日本銀行券(お札)に使われている色の数は、二千円札で15色、1万円と5千円が14色、千円が13色。 ”ハリウッドの個性派強面ハゲキャラスター”の中に入れる”穴”があったら何が起こる!?という超異色映画を世に送り出し、世の映画ファンを賞賛と混乱

| 金言豆のブログ | 2005/04/24 10:59 PM |
「エターナル・サンシャイン」
「エターナル・サンシャイン」を観ました(本家・fab*funにもup、レビューは毎度微妙に中身が違います)。

| るるる的雑記帳 | 2005/04/25 8:03 PM |
エターナル・サンシャイン
実はこの作品のレビューに関して、自分の思っていることを全部書き記す為には、残念ながら現在の私では、英語力、映画知識力、撮影・編集技術解説力と、更には文章表現力が大いに欠如しているので無理である。だから、思ったことだけを羅列することにする。解釈の間違い

| 利用価値のない日々の雑学 | 2005/05/30 3:37 PM |
エターナルサンシャイン
アカデミー賞のときはそういえば、ケイトウインスレッドがノミネートされてたな この映画・・と言う程度の認識。 脚本賞は受賞したようですが。 妙に惹かれたのは「Shall wa dance」を見に行った時にロビーに貼ってあったポスター。 ・・・というわけで実は昨日もう1

| ペパーミントの魔術師 | 2005/06/03 11:36 AM |
エターナル・サンシャイン
 ”ケンカ別れした恋人の記憶を消してしまいたい”そんな気持ちなんて千尋は・・・・・超わかりますよ!{/hiyob_uru/}千尋も思ったりするよ{/hiyo_cry1/} ・・・・って思わず日記に何書いてんの千尋?{/hiyo_face/}落ち着け{/face_acha/}  とにかく非常に興味深かっ

| 坂部千尋のsparrow diary | 2005/11/02 2:44 AM |
「エターナルサンシャイン」
彼等は失恋の苦しみから逃れる為に、恋人に関する全ての記憶を消そうとした。 しかし、脳から“思い出”を消したとしても、心の中の“愛”までは消せなかった―― ジム・キャリーのこんな真剣なラブストーリーが観れるとは! ストーリーも演技も素晴らしい作品

| ハッピーエンド | 2005/11/10 12:59 PM |
【洋画】エターナル・サンシャイン
A+  面白い A     ↑ A− B+ B    普通 B− C+ C     ↓ C−  つまらない 『評価』  A- (演技4/演出5/脚本4/撮影4/音響3/音楽4/美術3/衣装3/配役3/魅力4/テンポ3/合計40) 『評論』 人は失

| ハサウェイのシネマ!シネマ!シネマ! | 2006/08/29 2:51 PM |