コソの出来事

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2005-06AW BALENCIAGA
2005.04.14 Thursday
ニコラ・ゲスキエールによるバレンシアガ。資本関係も含めて色々な理由から、本当のことをいうと、好きかと言われればそうでもないのだけれど。3年前くらいの確信犯的盗作疑惑の件への対応をか含めてね。

その時々のトレンドとは一歩引き(むしろ今回は未来的な雰囲気の作品で先を行ったわけだが)、いつも彼流のスタイルを貫いている点は、メゾンの創始者であるクリストバル・バレンシアガに通じるものなのかも。ゲスキエールの場合は、アンチ・ファッションというわけではなく、一周回ってまさに時代の気分を体現しているのだけれどね。

で、今回はというと。モノトーン、60's風のIライン、ミリタリーといった大きな流れは押えつつも、甘さをほとんど排除した、構築的なコレクション。いままでで一番好きかも。

ボックス・シルエットのフェルト素材のコートがクール。胸のポケットの使い方や、肩章などのミリタリーモチーフも非常に効果的。
ジェマが着ているミニドレスに見られるようなSF風のカッティングも、単なるクレージュやクワントの焼き直しになっていない。ボトムもお得意のスタイルだよね。

もう"ultra-contemporary"と呼んでも差し支えないくらい。今季のNo.1にあげるエディターがたくさんいるのも当然です。

常にヴィンテージを参照し、その雰囲気を残しつつも、決して他のデザイナーのように単なる何十年代風、というような回顧主義には収まらず、極めてコンテンポラリーな作品を発表し続けているとことが、彼の素晴らしいところ。しかも、どうしても欲しいと思わせられる、ウェアラブルなアイテムが、きちんとちりばめられている。世界でも最もファッション感度の高い(それは必ずしもセンスの良さを意味しないのだが)東京で、非常に評価が高いのもそのあたりに理由があるはず。

でもトータルではビジネス的に成功できていないのが残念。早めに黒字にして、日本にも計画が延び延びになっている路面店を作ってくださいな。









| 2005 FW Womens | 01:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
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