コソの出来事

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2008SS Rodarte
2007.09.17 Monday
この1年あまりで、CFDAのFashion Awardにもノミネートされ、GAPとのコラボレーションもこなすなど、飛躍的に注目度も上がったKate & Laura Mulleavyの姉妹によるRodarte

つい先日もロンドンで行われた"Atonment"のプレミアでKeira Knightleyが着ていた“goddess"なドレスも話題になりましたね。この2007-8AWのドレスは、彼女たちがKieraが着たらぴったり、と考えながら作り上げた作品だそうで、本人から貸し出しの希望が来た時は相当驚いたとか。



CaliforniaのPasadenaを拠点とする彼女らの5回目となるコレクションは、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の主人公もインスピレーションのソースとして挙げられ、そこかしこで日本のアニメーションからの影響が語られたりしていますが、要はTelegraphのHilary Alexanderの言う"Goddess and gothic ? what a mix; and what a show"なのかなと思ったり。

実際の作品はどうだったのか見てみると。

素材を交差させたり縛ったりしてホルターネックやワンショルダーを形作る得意の複雑な構造と、アイシーなブルーにブラック、クリーム、ライアックなどのカラーをタイダイで染めた幻想的で薄く流れるようなドレスや、雲のようにふんわりとなびくスカートで表現される、繊細でロマンチックな雰囲気はそのままに、これまでよりもウェアラブルな作品に仕上がっているのがポイント。

メタリックな加工の糸を用いたカーディガンやニットアンサンブル、抽象的なフラワープリントを施したプリーツスカート、バルーンに縁取られたショートジャケットなどのアイテムも充実しています。

服だけではなく、キュートさとどこか猟期的な香りを織り交ぜた、いかにも日本的なキッチュさを体現したシューズなどのアクセサリーも注目のアイテム。棘を模したスタッズやジッパーをあしらったChristian Louboutinによる闘剣士風のサンダルが興味深いです。

それでも彼女らの本領が発揮されるのは、やはりその繊細さが際立つドレスたち。

クライマックスに登場した3型のgoddessなガウンの美しさとドラマチックな演出が圧巻です。

彼女らの卓越したworkmanshipが紡ぎ出す、完全に日常を逸脱した大胆でロマンチックなコレクションが、NYに新しい風を送り込んでいるのは確かですが、これまでのクライアントや支援者を離さないためにも、裾野を広げながら商業ベースでの成功も考えて行かなければならない時期にさしかかって来ているのもまた事実。

一方で、WWDが"Yes, the Mulleavys must find their way to commercial common sense. But it must be their way, and not someone else's."と指摘しているように、クリエイションとビジネスの均衡地点をそれぞれが模索していかなければならないのが、この世界の難しいところ。それでも次のステージに進むための何かを掴んだように感じさせてくれた、Kate & Laura MulleavyによるRodarteでした。















Video, Rodarte Spring-Summer 2008 Womens 'Runway Show' (Full Length) (Frillr)
Rodarte: Spring 2008 (Style.com)
| 2008 SS Womens | 15:10 | comments(0) | - |
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