2011.02.06 Sunday
2011SS Bouchra Jarrar Haute Couture
Bouchra Jarrarの2011年春夏のオートクチュール・コレクション。
着実に評価を高めているBouchra Jarrar。今回も期待に違わない作品を見せてくれています。
デザイナー本人のコメントにもあるとおりアシンメトリーが今回の大きなテーマのひとつ。そこにパイピングなどのミリタリーの要素を違和感なくミックス。パイピングやライニングは中盤移行よりグラフィカルに転換しアシンメトリーを強調するしつつも全体の調和を整える重要な役割を果たしています。そしてこの絶妙なバランスを支えるのがBalenciagaやLacroixのアトリエで磨かれたカッティングの確かな技術。
終盤に登場したスモーキングなルックの感動的な美しさはちょっと最近ない感じですよ。
今後が引き続き楽しみなBouchra Jarrarのオートクチュールでした。
着実に評価を高めているBouchra Jarrar。今回も期待に違わない作品を見せてくれています。
デザイナー本人のコメントにもあるとおりアシンメトリーが今回の大きなテーマのひとつ。そこにパイピングなどのミリタリーの要素を違和感なくミックス。パイピングやライニングは中盤移行よりグラフィカルに転換しアシンメトリーを強調するしつつも全体の調和を整える重要な役割を果たしています。そしてこの絶妙なバランスを支えるのがBalenciagaやLacroixのアトリエで磨かれたカッティングの確かな技術。
終盤に登場したスモーキングなルックの感動的な美しさはちょっと最近ない感じですよ。
今後が引き続き楽しみなBouchra Jarrarのオートクチュールでした。
2011.02.06 Sunday
2011SS Alexis Mabille Haute Couture
Alexis Mabilleの2011年春夏のオートクチュール・コレクション。
Mus�e Bourdelleで行われた今回。同じルックをAntoine Bourdelleの石膏の彫刻を思わせる純白のカラーの対で展開しています。直線的なカッティングでシンプルながらダイナミックに魅せるフルレングスのドレスやカラーブロックの使い方、そしてディテールでフェミニンな要素を足していく感じはいつものとおり。
個人的にはShu Pei QinとMaria Kashlevaのルックがベストということで。
Mus�e Bourdelleで行われた今回。同じルックをAntoine Bourdelleの石膏の彫刻を思わせる純白のカラーの対で展開しています。直線的なカッティングでシンプルながらダイナミックに魅せるフルレングスのドレスやカラーブロックの使い方、そしてディテールでフェミニンな要素を足していく感じはいつものとおり。
個人的にはShu Pei QinとMaria Kashlevaのルックがベストということで。
2011.02.06 Sunday
2011SS Givenchy Haute Couture
Riccardo TisciによるGivenchyの2011年春夏のオートクチュール・コレクション。
引き続きショー形式ではなくアポイント制でインスタレーション形式で行われた今回ですが、日本のロボット玩具や昨年亡くなった大野一雄の舞踏のパフォーマンスに着想を得たという、これまでになく強烈な印象のコレクションとなっています。
大野一雄の舞踏からはロマンチックでメランクリックな要素とドライフラワーを思わせるカラーパレットを引用。ロボットの頭部や武士の甲冑の兜をイメージしたヘッドウェアはPhilip Treacyによるもの(敢えてピックアップしませんでしたが)。そして何よりも驚異的なのは羽根や白鳥の長い首など鳥をモチーフにした精緻なディテール。カッティングに2000時間、裁縫に4000時間もかけたルックや90メートルのプリーツをたたんだルックなど。
白と赤の色使いやスクエアなシルエットなど神社建築や神道的な厳かな雰囲気を演出する要素も盛り込まれているように感じました。登場したのがすべて長い黒髪を前に垂らしたアジア人モデルということもありますが。
最早芸術作品といった趣きですが見れば見るほど、その繊細さと美しさに引きこまれそう。フルスクリーンのモードでチェックしていただきたく。クチュールだからこその稀有なコレクションを見せてくれたRiccard TisciによるGivenchyでした。
引き続きショー形式ではなくアポイント制でインスタレーション形式で行われた今回ですが、日本のロボット玩具や昨年亡くなった大野一雄の舞踏のパフォーマンスに着想を得たという、これまでになく強烈な印象のコレクションとなっています。
大野一雄の舞踏からはロマンチックでメランクリックな要素とドライフラワーを思わせるカラーパレットを引用。ロボットの頭部や武士の甲冑の兜をイメージしたヘッドウェアはPhilip Treacyによるもの(敢えてピックアップしませんでしたが)。そして何よりも驚異的なのは羽根や白鳥の長い首など鳥をモチーフにした精緻なディテール。カッティングに2000時間、裁縫に4000時間もかけたルックや90メートルのプリーツをたたんだルックなど。
白と赤の色使いやスクエアなシルエットなど神社建築や神道的な厳かな雰囲気を演出する要素も盛り込まれているように感じました。登場したのがすべて長い黒髪を前に垂らしたアジア人モデルということもありますが。
最早芸術作品といった趣きですが見れば見るほど、その繊細さと美しさに引きこまれそう。フルスクリーンのモードでチェックしていただきたく。クチュールだからこその稀有なコレクションを見せてくれたRiccard TisciによるGivenchyでした。