2010.10.11 Monday
2011SS Wunderkind
Wolfgang JoopによるWunderkindの2011年春夏コレクション。
PradaがバナナでStella McCartneyがレモンなら、というわけではないでしょうか、チェリーのプリントにストライプのストッキング、そしてボクサーブーツを"exaggeratedly"な高さのウェッジに乗せたような足元、そしてトラペーズなシルエットに特徴的なヘアスタイルと、いつになくポップな気分が満載のコレクション。
ただし紺のストライプなジャケットや細く赤いベルトなどとの組み合わせで、危ういバランスを保っているあたりは、Wolfgang Joopらしいクリエイションといえるのではないでしょうか。というかバランスを保っていそうなルックだけピックアップしたわけですが。
ここでは取り上げませんがメンズのルックもなかなかかわいくてよいですね。
PradaがバナナでStella McCartneyがレモンなら、というわけではないでしょうか、チェリーのプリントにストライプのストッキング、そしてボクサーブーツを"exaggeratedly"な高さのウェッジに乗せたような足元、そしてトラペーズなシルエットに特徴的なヘアスタイルと、いつになくポップな気分が満載のコレクション。
ただし紺のストライプなジャケットや細く赤いベルトなどとの組み合わせで、危ういバランスを保っているあたりは、Wolfgang Joopらしいクリエイションといえるのではないでしょうか。というかバランスを保っていそうなルックだけピックアップしたわけですが。
ここでは取り上げませんがメンズのルックもなかなかかわいくてよいですね。
2010.10.11 Monday
2011SS Elie Saab
Elie Saabの2011年春夏コレクション。
すごく当たり前な話なのですが、以前にも増してアラビアを意識しているような印象をアクセサリーやディテールを見るにつけ受けた次第。ルーツとしてもちろんそうなのだけれど、ビジネス的な比重もますますというか。間違いのないドレス。いつもよりジャケットのルックが多めな気も。
すごく当たり前な話なのですが、以前にも増してアラビアを意識しているような印象をアクセサリーやディテールを見るにつけ受けた次第。ルーツとしてもちろんそうなのだけれど、ビジネス的な比重もますますというか。間違いのないドレス。いつもよりジャケットのルックが多めな気も。
2010.10.11 Monday
2011SS Barbara Bui
Barbara Buiの2011年春夏コレクション。
サンドカラーのレザーやカーキをベースに、パンチングのスエードやヘビ皮のパネルやゴールド、ラメなどを乗せてトライバルな雰囲気も加えたサファリでスポーティなルックが並びます。ミニやジャケットなどブラックのラインのパイピングのアイテムも印象的。流れるようなドレスやジャンプスーツ、トップスを織り交ぜてフェミニンさも演出。
Style.comの評にもあるとおりLouis Vuittonのモノグラムを想い起こさせるモチーフが若干気になりますが、"energy and light"や"women reporters"といったテーマで独特で素敵なコレクションを見せてくれたBarbara Buiでした。
サンドカラーのレザーやカーキをベースに、パンチングのスエードやヘビ皮のパネルやゴールド、ラメなどを乗せてトライバルな雰囲気も加えたサファリでスポーティなルックが並びます。ミニやジャケットなどブラックのラインのパイピングのアイテムも印象的。流れるようなドレスやジャンプスーツ、トップスを織り交ぜてフェミニンさも演出。
Style.comの評にもあるとおりLouis Vuittonのモノグラムを想い起こさせるモチーフが若干気になりますが、"energy and light"や"women reporters"といったテーマで独特で素敵なコレクションを見せてくれたBarbara Buiでした。
2010.10.11 Monday
2011SS Collette Dinnigan
Collette Dinniganの2011年春夏コレクション。
今季はレースや強すぎない装飾的なプリント、ガーリーなAラインなど巧いのひとこと。ジャケットやミニとのスタイリングで締めたルックもポイント。日本でももっと取り扱えばよいのに。など。
今季はレースや強すぎない装飾的なプリント、ガーリーなAラインなど巧いのひとこと。ジャケットやミニとのスタイリングで締めたルックもポイント。日本でももっと取り扱えばよいのに。など。
2010.10.04 Monday
2011SS Givenchy
Riccado TisciによるGivenchyの2011年春夏コレクション。
Vogue.comのSarah Mowerの"Perhaps we should read it as a positive sign for the economy that there are people in fashion, like Riccardo Tisci, who are ready to take a gigantic risk with their shows this season"というコメントが示すとおり、挑戦的な内容となっています。
Riccard Tisciのシグネチャーであるいつものゴシックな要素に加えて、ジッパーやハーネスといったパンクなモチーフを組み込み、よりハードな雰囲気に。そしてなによりも目を引くのが、あらゆるアイテムに導入されている、レオパールな柄。リーンでタイトなシンプルなシルエットながら、ベストとジャケット、ミニ丈のスカートにパンツやレギンスといったレイヤードなスタイリングにより、ファブリックやプリントを織り交ぜることで、先程挙げた様々な要素をひとつのルックに落とし込んでいます。また強くなりすぎるこうしたモチーフを、今季多く見られるシアーなレイヤリングを巧みに用いることで、単に強いだけではないRiccardo Tisciらしいセクシーなコレクションになっています。
ぜひ映像でもその雰囲気を感じ取っていただければと。
Vogue.comのSarah Mowerの"Perhaps we should read it as a positive sign for the economy that there are people in fashion, like Riccardo Tisci, who are ready to take a gigantic risk with their shows this season"というコメントが示すとおり、挑戦的な内容となっています。
Riccard Tisciのシグネチャーであるいつものゴシックな要素に加えて、ジッパーやハーネスといったパンクなモチーフを組み込み、よりハードな雰囲気に。そしてなによりも目を引くのが、あらゆるアイテムに導入されている、レオパールな柄。リーンでタイトなシンプルなシルエットながら、ベストとジャケット、ミニ丈のスカートにパンツやレギンスといったレイヤードなスタイリングにより、ファブリックやプリントを織り交ぜることで、先程挙げた様々な要素をひとつのルックに落とし込んでいます。また強くなりすぎるこうしたモチーフを、今季多く見られるシアーなレイヤリングを巧みに用いることで、単に強いだけではないRiccardo Tisciらしいセクシーなコレクションになっています。
ぜひ映像でもその雰囲気を感じ取っていただければと。
2010.10.04 Monday
2011SS Hussein Chalayan
Hussein Chalayanの2011年春夏コレクション。
”Sakoku"や"Deventered"、"Wrapping in Transition"、"Shadow Reading"、"Haiku"、"Floating Body"という日本から着想を得たいくつかのテーマで構成された今回。
研ぎ澄まされたライン、消えそうなほどのかすかな装飾、そしてペールなピンクやモスグリーンといった淡い色彩が覗かせる厳格な表情。見ていてここまでヒリヒリするコレクションは久しぶりです。
トラペーズなスカートとサイドが切れ込んだ直線的なベストやジャケットのレイヤードなスタイリングはまるで天使のよう。
映像がVogue.comにあるのでぜひ。
”Sakoku"や"Deventered"、"Wrapping in Transition"、"Shadow Reading"、"Haiku"、"Floating Body"という日本から着想を得たいくつかのテーマで構成された今回。
研ぎ澄まされたライン、消えそうなほどのかすかな装飾、そしてペールなピンクやモスグリーンといった淡い色彩が覗かせる厳格な表情。見ていてここまでヒリヒリするコレクションは久しぶりです。
トラペーズなスカートとサイドが切れ込んだ直線的なベストやジャケットのレイヤードなスタイリングはまるで天使のよう。
映像がVogue.comにあるのでぜひ。
2010.10.04 Monday
2011SS Viktor & Rolf
Viktor HorstingとRolf SnoerenによるViktor & Rolfの2011年春夏コレクション。
秋冬の"Glamour Factory"的なシアトリカルな雰囲気を残しつつ、ボタンダウンやカフスなどメンズのシャツの要素を大胆に切り出して再構成し拡張した、意欲的なコレクションを見せています。
ストレートにシャツドレスをアレンジしたりクラシックなスポーツウェアをベースにした作品が並ぶ前半は、肩のラインやパフスリーヴでボリュームを上に持ってきているのが、Viktor & Rolfらしいアクセント。中盤では、シャツドレスのモチーフを残しながら、異なる素材をアシンメトリーな切り替えで組み合わせたり、ウェストをコルセットのように切り替えて絞ったワンピースに変化していく過程がおもしろい。そして後半は、より装飾的要素を強めシルバーに輝く白くボリューミーなフォルムに移行しつつ、シャツボトムの曲線のラインを重ねた圧巻のボリュームの一連のマリエで締め括り。
個人的にはMartin MargielaやComme des Garconよりも彼らのこうしたアプローチの方が好きだったりするのですよね。というわけで今季も興味深いコレクションを見せてくれたViktor & Rolfでした。
秋冬の"Glamour Factory"的なシアトリカルな雰囲気を残しつつ、ボタンダウンやカフスなどメンズのシャツの要素を大胆に切り出して再構成し拡張した、意欲的なコレクションを見せています。
ストレートにシャツドレスをアレンジしたりクラシックなスポーツウェアをベースにした作品が並ぶ前半は、肩のラインやパフスリーヴでボリュームを上に持ってきているのが、Viktor & Rolfらしいアクセント。中盤では、シャツドレスのモチーフを残しながら、異なる素材をアシンメトリーな切り替えで組み合わせたり、ウェストをコルセットのように切り替えて絞ったワンピースに変化していく過程がおもしろい。そして後半は、より装飾的要素を強めシルバーに輝く白くボリューミーなフォルムに移行しつつ、シャツボトムの曲線のラインを重ねた圧巻のボリュームの一連のマリエで締め括り。
個人的にはMartin MargielaやComme des Garconよりも彼らのこうしたアプローチの方が好きだったりするのですよね。というわけで今季も興味深いコレクションを見せてくれたViktor & Rolfでした。
2010.10.04 Monday
2011SS Haider Ackermann
Haiderr Ackermannによる2011年春夏コレクション。
この間のメンズが微妙すぎてどうしようかと思いましたが、今回のウィメンズでは日本的なモチーフをベースに興味深いコレクションを見せてくれました。ひとまずルックをどうぞ。なんとなく書くに値する言葉がいま見つからないので。
この間のメンズが微妙すぎてどうしようかと思いましたが、今回のウィメンズでは日本的なモチーフをベースに興味深いコレクションを見せてくれました。ひとまずルックをどうぞ。なんとなく書くに値する言葉がいま見つからないので。
2010.10.04 Monday
2011SS Akris
Albert KriemlerによるAkrisの2011年春夏コレクション。
ファーストルックのコットンのシャツドレスに見られるように、Albert Kriemlerの得意とするテーラリングをベースに、軽めの素材使いや緩めの肩のラインにアシンメトリーなシェイプを組み合わせて、襟や袖などの新しいボリューム感で遊びながら、リラックスした雰囲気を演出したコレクション。
デニムやレザーのアイテムもウルトラライトな仕上がり。ゆったりとしたボリュームの中にも、いつもの強めのテーラリングの要素を巧く織り込むことで、エレガンスを保つバランスはさすが。今季はシアーなレイヤリングやカラーも大胆に取り込んでより明るく軽い印象に。
アシンメトリーなジップ使いでスポーティな要素を取り入れると同時に、シンプルなシルエットを崩すことなくアクセントと着こなしのバリエーションを加えることにも成功しています。今年7月にデザイナーが訪れたという京都で感じた日本の雰囲気に影響されてか、帯やスリーヴなど着物的なモチーフを感じることもできますね。Vogue.comの評にもありますが、足元は若干微妙な感じもしますが。
今回も安定した素晴らしいクリエイションを見せてくれたAlbert KriemlerによるAkrisの2011年春夏コレクションでした。
ファーストルックのコットンのシャツドレスに見られるように、Albert Kriemlerの得意とするテーラリングをベースに、軽めの素材使いや緩めの肩のラインにアシンメトリーなシェイプを組み合わせて、襟や袖などの新しいボリューム感で遊びながら、リラックスした雰囲気を演出したコレクション。
デニムやレザーのアイテムもウルトラライトな仕上がり。ゆったりとしたボリュームの中にも、いつもの強めのテーラリングの要素を巧く織り込むことで、エレガンスを保つバランスはさすが。今季はシアーなレイヤリングやカラーも大胆に取り込んでより明るく軽い印象に。
アシンメトリーなジップ使いでスポーティな要素を取り入れると同時に、シンプルなシルエットを崩すことなくアクセントと着こなしのバリエーションを加えることにも成功しています。今年7月にデザイナーが訪れたという京都で感じた日本の雰囲気に影響されてか、帯やスリーヴなど着物的なモチーフを感じることもできますね。Vogue.comの評にもありますが、足元は若干微妙な感じもしますが。
今回も安定した素晴らしいクリエイションを見せてくれたAlbert KriemlerによるAkrisの2011年春夏コレクションでした。