コソの出来事

SEARCH


The Oscar Goes to...
2017.02.27 Monday
さてさてこのブログもいよいよ年に二回更新ペースなのかという雰囲気が濃厚になってきていますが、そのうちの貴重な一回、恒例アカデミー賞予想の季節がやってまいりました。個人的には"The English Patient"が作品賞を獲った1997年からアカデミー賞を意識して見始めて20年ということでなかなか感慨深いものがあります。当時はまだNHKがBSでABCの生中継流していたというある意味贅沢な時代でございましたね。。。

一応昨年の予想結果を軽くいまさら振り返るとざっくり作品賞の"Spotlight"を外したわけですが、まあ下馬評的にも意外性は高かったと思うので良いとして、助演男優賞で"Bridge of Spies"のMark Rylanceを外したのはSylvester Stalloneだとおもしろいなと思って希望に走った私の甘さというとこですねぇ。

まあそれはさておき、明日Dolby Theatre(いまだにKodak Theatreと言いそうになる)で開催される第89回アカデミー賞ですが、司会はJimmy Kimmel。かなり手堅いところ選んできましたねという印象ではありますが、オープニング諸々楽しみということで。Jimmy Fallonに白羽の矢が立つのもそろそろかしらという気分になったりもしますが。

今年のノミネーションはご存知のとおり"Titanic"以来という"La La Land"が圧倒的に強い状況で、作品賞や監督賞は特に悩むことがない状況なのですが、脚本・脚色賞が難しいという非常に珍しい回となっております。理由は各賞パートでご説明するとして。あと主演男優賞もそこそこ悩ましいところなんですよね。ということで今回は若干博打打ち気味な予想しています。


1. Best Picture: La La Land – Fred Berger, Jordan Horowitz, and Marc Platt
 ここまでの賞レースの状況を考えれば基本一択の"La La Land"。社会派的な作品が候補として並ぶ中で一際光る存在ということもありますが、こういう時だからこそこういう作品で、というのが心理としても強いかなーとは思います。

2. Directing: Damien Chazelle – La La Land
 監督賞もここは普通に"La La Land"のDamien Chazelle異論はないかと。
 
3. Original Screenplay: Damien Chazelle – La La Land
 今年の博打一つ目です。今回は"La La Land"と"Manchester by the Sea"の一騎打ちという感じではあるのですが色々と予想しにくい事情も。ここで一度脚本・脚色賞の予想の基本を振り返ってみると、WGAの結果を第一に勘案し、▲▲デミーの作品賞獲得予想作がノミネートされていてWGAの結果と相違があるかどうか確認し、もし作品賞獲得予想作が異なる場合はWGA結果を上書きする、という流れになります。ただ直近10年だと例外がひとつありまして、それが第84回の"The Artist"なのですね。とすると広い意味で同系統とも捉えられる"La La Land"の行方はどうなる、というのがまず悩むポイントです。今回事情をさらに複雑にしているのが、WGAとアカデミーのノミネーション部門の相違です。WGAの脚本賞獲得作は"Moonlight"なのですが、これがアカデミーでは脚色賞にノミネートされているという珍しいケースが発生しており過去事例があまり参考にならないという。そこでゴールデン・グローブとかBAFTAの結果も見てみるとこれがまた一賞一敗で、もう考えたくない感じになるわけです。とするとここはもう波に乗ってDamien Chazelleに賭けてみようというのが、今年の私の判断。

4. Adapted Screenplay: Moonlight – Barry Jenkins and Tarell Alvin McCraney from In Moonlight Black Boys Look Blue by Tarell Alvin McCraney
 こちらも前述のWGAとアカデミーのノミネーション部門違いでちょっとややこしいのですが、ここは"Moonlight"が固いのかなという印象。"Fences"と"Hidden Figures"とで票が分散して"Arrival"にという可能性も完全に無視はできなくて気がかりではあるのですが。。。

5. Actor in a Leading Role: Casey Affleck – Manchester by the Sea
 今回もうひとつの博打。SGAの結果を考えると"Fences"のDenzel Washingtonに傾いているとは思うのですが、Casey Affleckに獲ってもらいたいなというのと、もしかすると女優賞の方とのバランスがもしかすると出たりするかもという可能性を勘案してですかね。

6. Actress in a Leading Role: Emma Stone – La La Land
 Emma Stoneはほぼ確定ですよねこれ。

7. Actor in a Supporting Role: Mahershala Ali – Moonlight
 Mahershala Aliの昨年の活躍ぶりからしてもこれもかなり固いかなと。どうしても"House of Cards"の印象が個人的には強いのですが!

8. Actress in a Supporting Role: Viola Davis – Fences
 こちらも賞レース的には非常に固い感じ。


今年も懲りずにこの4部門も。


9. Animated Fearture: Zootopia – Byron Howard, Rich Moore, and Clark Spencer

10. Music (Original Score): La La Land – Justin Hurwitz

11. Music (Original Song): "City of Stars" from La La Land – Music by Justin Hurwitz, Lyric by Benj Pasek and Justin Paul

12. Costume Design: Fantastic Beasts and Where to Find Them – Colleen Atwood


さてどうなるか楽しみですね。
| - | 00:22 | comments(0) | - |
資生堂2017年正月新聞広告
2017.01.01 Sunday
 あけましておめでとうございます。

 昨年は普通に時間がなかったといいますか、何かを書くことへの時間の割り当てを意識的に下げていたこともありまして、1月だけちょっとデイリーのダイジェストみたいな試みをしたもののひとまず休止していたりした次第です。色々一段落しつつはあるので、今年は徐々に何か継続的に書いていく環境を整えていきたいなと思っているものの、最早形式美的な年初のやるやる詐欺の気配が漂っているので、まあゆるゆると考えていこうかなと。


 そんなわけで、今年も最初のエントリは恒例の新年の新聞広告から。





 Lady Gagaのセルフィーを50バージョン各紙に展開した2015年、デビュー10周年となるマキアージュをフィーチャーした2016年と、2014年4月からの魚谷雅彦氏をトップに迎えた新体制の過渡期的な雰囲気を感じるものでしたが、今年は2015年からリブランディングがスタートしたSHISEIDOブランドを投入。モデルに昨年10月に顔となった萬波ユカを起用し、全体的についに本打ち登場といった感があります。撮影はおそらく昨年のリブランディング以来起用されているMario Sorrenti。

 今年のコピーはこちら。

世界はBeautyに満ちている。

見えないところにも
気持ちのなかにも
一人ひとりの生き方にも
Beautyが潜んでいる
それは限りないよろこび
わたしたちはまだまだ
世界をHappyにできるはず

 メッセージとしてはここ2年の傾向を継続。ひとりひとりがもつそれぞれの美しさをエンパワーし、その力で世界をよりよくしていけるはずというもの。グループ全体のグローバル展開を象徴するシグニチャーブランドを立て、メッセージを見せていく準備がいよいよ整ってきたのかなという印象を受けました。"Beauty"というワーディングにもそのあたりの意識を感じますね。昨年の段階でなぜSHISEIDOブランドで正月広告を打たなかったのか若干疑問にも思ったのですが、やはり萬波ユカというモデルの存在が大きいのかもしれません(しばらく起用されていた水原希子ではやはり日本から発するメッセージとしては役不足かなと)。萬波氏の活躍も今年はさらに注目されそうですね。


 といったところで今年も宜しくお願い致します。
| - | 14:25 | comments(0) | - |
The Oscar Goes to...
2016.02.29 Monday
昨年も一昨年に続き予想だけして結果の振り返りの記事を書くのを忘れているのですが、まあ主要部門は予想当てたということでお許しくださいませ。例年のことですが秋冬のコレクションサーキット真っ最中なので、今年も振り返りを書ける気が全くしておりません。

第88回のアカデミー賞の司会はクリス・ロック。個人的にはアワードのMCでは一番信頼を置いているひとではあります。多分に90年代のMTVのVMAの印象に引きずられているところもあしますが。ノミニーが白人ばかりということで色々と取り沙汰もされているのでこのあたりにどう触れてくるかは注目されているところではありますね。アカデミー側はこの件の改革進めるということを表明しているようですが、会員構成がどうこうということはあるにせよ、端的に現状の産業の様相がそのまま出ているだけだと思うので、あまり賞の小手先のそういう操作をしてもなーと思ったりはしております。あと作品賞みたいに、ノミニーだけなんか増えていて、実際の賞レース上は箸にも棒にもかからない泡沫ノミニー(超失礼)が増えるだけみたいな展開になりそうとか思っているのは私だけでしょうか。

といったところはひとまず置くとして、本題の予想を、今回は、ひたすら"The Revenant"が強くてそれ以上でもそれ以下でもないという。もうちょっと"Spotlight"とかがんばってもいいのかなと思ったのですが、次点全般に"The Big Short"みたいな雰囲気になってますね。しかし昨年に続きでもありほんと皆さんAlejandro G. Iñárritu好きなんですねぇという。今年も各組合賞の様子とHSXのAward Optionsも眺めつつではあるのですが、迷うポイントは一点Saint Laurentを着てくるというSylvester Stalloneがノミネートされている助演男優賞のみです。


1. Best Picture: The Revenant
 まあここはこれまでの各賞の動向からしても動かないだろうなと。基本作品賞と監督賞はセットで考えるわけですが、この10年で作品賞と監督賞の受賞作品が分かれているのは3回しかなく(そのうち2回はAng Lee監督作品が作品賞獲れなかったケース)、監督賞作品が作品賞獲れそうな強さがない、あるいは社会問題的観点からタイミングよく当ててきた作品があるというそれらのパターンにはまらない限りは、監督賞と変える理由はないのですよね。

2. Directing: Alejandro González Iñárritu – The Revenant
 というわけで監督賞もこのとおり"The Revenant"のAlejandro González Iñárrituで。
 
3. Original Screenplay: Spotlight – Tom McCarthy and Josh Singer
 作品賞獲得している場合はWGAの結果が上書きされるというよくある展開が昨年も見られたのですが、今回は"The Revenant"がこの部門そもそもノミネートされていないのでWGAその他の傾向にそのまま従います。

4. Adapted Screenplay: The Big Short – Adam McKay and Charles Randolph from The Big Short by Michael Lewis
 こちらも各賞傾向からそのまま。

5. Actor in a Leading Role: Leonardo DiCaprio – The Revenant
 ようやくのLeonardo DiCaprioですねぇ。ほんとはMartin Scorseseで獲れるのが一番素敵だったのですが。

6. Actress in a Leading Role: Brie Larson – Room
 女優賞は主演助演ともにrising starって感じでよいですね。もちろん個人的にはJennifer Lawrenceがよいですけれども。あとSaoirse Ronanはこれから何度もノミネートされると思うが20代のうちに受賞する気がどうしてもしない。

7. Actor in a Supporting Role: Sylvester Stallone – Creed
 ここが今回色々な意味で一番の問題点。今季の有力候補は"Bridge of Spies"のMark Rylanceに"Creed"のSylvester Stallone、そして"Beasts of No Nation"のIdris Elba。それぞれがBAFTA、Golden Globes、SAGAと獲っているのですが、ノミニーに入り繰りが異なるので単純比較ができないのですよね。SAGAはIdris ElbaがOscarにノミネートされなかったことへの同情や反発票を集めた要素もあったと思いますし。ということで、ここはGolden Globesで同賞の他部門と異なりドラマとコメディが別れておらずOscarとのシンクロ率も高い助演賞を獲得したSylvester Stalloneということにしておこうと思います。Mark Rylanceの可能性も結構な確率でありそうだけど。

8. Actress in a Supporting Role: Alicia Vikander – The Danish Girl
 ここも手堅くとうことで。


もういい加減やめようかと思っているのですが一応この4部門も。


9. Animated Fearture: Inside Out – Pete Docter and Jonas Rivera

10. Music (Original Score): The Hateful Eight – Ennio Morricone

11. Music (Original Song): "Til It Happens to You" from The Hunting Ground – Music and Lyric by Lady Gaga and Diane Warren

12. Costume Design: Carol – Sandy Powell


さてどうなるか楽しみですね。
| Movie | 02:04 | comments(0) | - |
January 27, 2016 | Coach Profit Exceeds Estimates in Q2
2016.01.28 Thursday
 Coachの復活基調が鮮明になりつつあるようです。

 第2四半期の業績は純利益は前期比5.9%ダウンの188.4百万ドルでしたがこれはアナリストの予想を上回る数字。売上は予想とほぼ同じで前期比4%増の12.7億ドル。Stuart Veversによる新たなイメージが浸透し、売上として結果が出てきている形のようです。デビューから非常に巧いコレクションを見せてきていますし、当然といえば当然ではあるのですが。

 店舗の整理なども一段落し売上や利益もひとまず底を打ったというところでしょうか。ここから確立されつつあるStuart Veversによるコレクションを軸とした"Modern Luxuary"のコンセプトを、William Sofieldによる新しいショップデザインへの切り替えを進めつつ、客足を本格的に戻していくという流れに乗せていくことができるかどうか注目ですね。

| Fashion/Mode | 02:14 | comments(0) | - |
January 26, 2016 | La Perla Appoints Pedro Lourenço as Creative Director
2016.01.28 Thursday


 La Perlaのクリエイティヴ・ディレクターにブラジル出身のPedro Lourençoが就任。ウィメンズとメンズ及びParisのクチュールウィーク中に発表されているアトリエコレクションも担当します。

 デビュー時から個人的には好きなデザイナーではあるのですが、もともとのスポーティでフューチャリスティックなデザインをモダンに落とし込むのが巧いデザイナーで、かつここ数年はNikeとのコラボレーションで話題になることが多かっただけに、こうしたハイエンドのランジェリーブランドとのお仕事というのは、なかなか意表をつく組み合わせです。

 La Perlaは経営難に陥った2013年に行われたオークションの結果、イタリアの通信会社のFastwebのファウンダーであるSilvio ScagliaがSMS Financeを通じて取得。Mert & Marcusを起用したキャンペーンによる新たなイメージ戦略や中国展開などでビジネスの立て直しを図ってきたところへのブーストという形になりますでしょうか。

 Lourençoによるデビューコレクションのお披露目は、来月のMilanでの秋冬のファッションウィーク期間中とのこと。"I want to exalt La Perla’s aesthetic also because I think that its founder, Ada Masotti, established a brand with the goal of creating things for contemporary women, continuing to rework her style in sync with the changes around her”という本人のコメントもありますが、楽しみに待ちたいと思います。
 
■ Italian entrepreneur Scaglia bags La Perla at auction (Reuters)
■ Pedro Lourenço x Nike Women's Brazil Shirt (Hypebeast)
■ Nike’s Latest Fashion Play: a Capsule Collection with Pedro Lourenço (T Magazine)
■ Pedro Lourenço Designs a Special Edition of the Nike Air Rift (Hypebeast)
| - | 02:03 | comments(0) | - |
January 25, 2016 | Designers Leading Dior after Raf Simons' Leave
2016.01.26 Tuesday


 Raf SimonsがChristian Diorのアーティスティック・ディレクターを退任して初のランウェイショーとなる2016年春夏のオートクチュール。少なくとも3月に発表される2016年秋冬のRTWまではデザインチームで手掛けることになっていましたが、そのチームを率いるデザイナーが表舞台に。

 オートクチュールのショーの最後に姿を見せたふたりが、Raf Simons退任後のアトリエを支えるSerge RuffieuxとLucie Meier。Serge Ruffieuxは、Moschino Cheap & Chicに始まり、Sonia RykielにYves Salomon、Gerard Darel、Cacharelを経て、John Galliano時代の2008年にDiorに加わった41歳。一方のLucie Meierは、Louis VuittonでMarc JacobsとNicolas Ghesquièreの下で経験を積んだ後の2012年に、Raf Simonsにスカウトされた1983年生まれのデザイナー。

 プレフォールを見た際は、Raf Simonsが組み直したメゾンのコードを引き継ぎつつも、やはり小慣れない印象を受け、John Gallianoの解雇のあとにすぐ手堅いコレクションを見せたBill Gayttenの才能を改めて感じたりもしたのですが、今回のクチュールは"Bar Coat"のアイデアもよいですし、ジャケットやドレスの開き方もRaf Simonsを引き継ぎながらもよりフェミニンでカジュアルな雰囲気に。またストレートにシアーな素材使いも多くこのあたりは逆に新鮮ではあります。

 また急にAlexander McQueenのSarah BurtonがDiorに行くのではという噂もあがっているようですが、それならばSerge RuffieuxとLucie Meierのふたりの方が、Raf Simonsのテイストを引き継ぎつつよりいまの気分にレリバントにメゾンをアップデートしていってくれそうな気がした、Christian Diorの2016年春夏のオートクチュール・コレクションでした。




















A photo posted by Vogue Paris (@vogueparis) on



A photo posted by Vogue Paris (@vogueparis) on



A photo posted by WWD (@wwd) on



■ #SuzyCouture: Who's Hiding Behind Dior's Silk Curtains? (Vogue UK)
■ will sarah burton leave alexander mcqueen for dior? (i-D)
| Fashion/Mode | 02:37 | comments(0) | - |
January 21, 2016 | JW Anderson Adventures Into Retail Experiment With 'Workshop' Concept
2016.01.26 Tuesday


 J.W. Andersonが初のショップをオープン。といってもいま勢いのある若手ブランドの華々しい旗艦店のオープンといった内容とは趣きが異なります。LondonのShoreditch High StreetのAce Hotel近くの250平方フィートというスペースに登場したポップアップストアは、Bloomsbury GroupのOmega Workshopsに着想を得たという、様々なジャンルのクリエイターとコラボレートした作品が並ぶ空間に。ある側面ではひとりでDover Street Market的な。

 Tim Blanksの書いた記事からいくつか興味を惹かれたコメントを引用してみると。

 まずは昨年亡くなったMiuccia Pradaの右腕ともいわれJonathan Andersonの初期のキャリアに大きな影響を与えたManuela Pavesiの下での経験を振り返り、"Ultimately I love designing clothing, but I love arranging it too, curating it into something" "When you do a rack, it is incredibly difficult to make it appealing, but when you would watch Manuela and Mrs Prada do it, rejecting everything one week, coming up with a new code of garments the next, it was incredible."と。ここで"curator"あるいは"editor"的なデザイナーとしての基礎が磨かれたのだろうなということがうかがえます。

 デザイナーとしての自身については(あまり自分を「デザイナー」として捉えていないというのはあるとしても)、“I see myself as reacting to a situation, taking from the world that’s around.” “Fashion already exists,” he counters. “You can’t add extra wheels to a car.”といういかにも彼らしい現実的な。そのうえでよく言われるデザイナーとアーティストのあれこれについては、“The dream would be to be an artist. But it will never be that for me. I don’t believe in that transcendence. I don’t believe a designer can go somewhere else.”というこれまた多くのデザイナーは敢えて口にしないであろうことをいっていたり。このあたりが個人的には非常にKarl Lagerfeldに近いなあといつも感じるあたりでございます。

 また昨年のBFAのウィメンズとメンズのダブル受賞については、"one season is one thing — men and women, the same vocabulary. I don’t see the difference. I don’t know how you can classify a garment as a gender.”といういつもの見解を。

 Londonに行く機会があればちらとよってみたいなと思っております。
| Fashion/Mode | 01:58 | comments(0) | - |
January 20, 2016 | Grace Coddington to Step Down at American Vogue
2016.01.21 Thursday
 Anna Wintourと共にいまのUS Vogueのかたちをつくりあげてきたクリエイティヴ・ディレクターのGrace Coddingtonが退任という大きなニュースが。

 クリエイティヴ・ディレクターは退く今年74歳のGrace Coddingtonは、年内はクリエイティヴ・ディレクター・アット・ラージとして、同誌のシューティングに携わるとのこと。今後はMatthew Moneypennyが設立したばかりのGreat Boweryがエージェンシーとなり、まずはComme des Garçonsの新しいフレグランスのプロジェクトなどに関わるとのこと。ちなみにこのGreat Boweryですが、Bruce WeberやAnnie Leibovitzらも抱える要注目のエージェンシーです。

 1988年のAnna Wintourの編集長就任とともにクリエイティヴ・ディレクターとなったわけで、ふたりの雑誌づくりの様子は話題となった映画の"The September Issue"でも描かれていましたが、Coddingtonの年齢もさりながら、Condé Nast全体のアーティスティック・ディレクターでもAnna Wintorのもとで変革が進む同社の現在をある面では象徴的に示す出来事なのかもしれません。他にもPhyllis PosnickやTonne Goodmanら、すでに15年や20年以上といった長さでVogueに関わっているベテランも、徐々に若い世代へとバトンを渡していくフェーズに入っているのかもしれませんね。

 まだまだ今年いっぱいはVogueでのGrace Coddingtonのお仕事は見れますし、これからも彼女の活躍を楽しみにしたいと思います。

■ Grace Coddington to Step Down as Creative Director of American Vogue (Business of Fashion)
■ Grace Coddington, Accidental Celebrity of ‘The September Issue,’ Steps Down at Vogue (The New York Timse)
■ The Man Who Would Make the World a Prettier Place (The New York Times)
| Fashion/Mode | 02:12 | comments(0) | - |
January 19, 2016 | Paco Rabanne Opens Paris Store
2016.01.21 Thursday
 Paco Rabanneが14年ぶりとなるブティックをParisの12 Rue Cambonに750 平方フィートでオープン。Puig傘下のPaco Rabanneは、ファウンダーであるPaco Rabanne本人の退任後はデザイナーが定着せず低迷していましたが、2013年にJulien Dossenaがクリエイティヴ・ディレクターに就任してからは、モダンでスポーティなテイストをベースにメゾンのフューチャリスティックなアーカイヴを巧く組み合わせ、新たなイメージの構築に成功しつつあります。

 Julien DossenaはBalenciaga時代のNicolas Ghesquièreの下で活躍した後、自身のブランドのAttoをスタート。若手デザイナー支援のプログラムとしては、既に最大の注目度となっているLVMH Prizeの最初のファイナリストのひとりにも選ばれています。Paco Rabanneのクリエイティヴ・ディレクター就任に伴い、Attoを休止することとなったため、最終選考は辞退する形となりましたが、個人的には最有力候補だったと思っています。

 そんなJulien Dossenaをビジネス面で支えるのがCélineからスカウトされたゼネラルマネージャのAnouck Duranteau-Loeper。Parisに続き今年はLondonにもブティックをオープン予定で、その先にはUSへの展開も計画しているとのこと。LAが有力な候補のようです。売上もこの1年の5百万ユーロから向こう12ヶ月から18ヶ月で倍に伸びる見込み。今回オープンするParisのブティックで1百万ユーロを売り上げる予測となっているようです。

 またオンラインコマースもスタート。まずは欧州から対応し、北米はBarneysに卸し、その他の地域はFarfetchでカバーという形になります。こういったところでFarfetchを活用するのが、いまのやり方ということになるわけですね。

 親会社のPuigのメインのビジネスはフレグランスですが、昨年はNina RicciにCarvenからGuillaume Henryを迎え、Jean Paul Gaultierを買収するなど、フレグランスに強みのあるブランドのファッション部門の強化に本格的に取り組み始めています。今週は、Carolina Herreraでもセールス面での幹部採用が発表されていました。

 クリエイティヴとビジネスの両軸がうまく回り始めているPaco Rabanneに今後も注目したいと思います。

■ Paco Rabanne Revs Up With Paris Store, E-commerce (WWD)
■ Carolina Herrera Ltd. Taps d’Estienne d’Orves to Build Global Sales (WWD)
| Fashion/Mode | 02:11 | comments(0) | - |
January 18, 2016 | Adidas Names Henkel's Kasper Rorsted as CEO
2016.01.21 Thursday
 Adidasが新CEOに消費財大手のHenkelのCEOを務めるKasper Rorstedを指名。Kasper RorstedはHenkelを4月30日に去り、8月にAdidasにジョインし、10月1日から正式にCEOに就任するというスケジュールです。

 2001年にAdidasのCEOとなった現任のHerbert Hainerは、在任中に売上を3倍に伸ばしAdidasをグローバルなブランドへと成長させた立役者です。ただこの2年あまりは、成長の鈍化により中期計画の変更を余儀なくされ、最大のライバルであるNikeとの差が開く一方で新興のUnder Armourが背後に迫ってくるという厳しい状況にありました。昨年からHerbert Hainerの任期を2017年までとし、その間にUSでの商品開発の強化やマネジメント陣の刷新などを進めつつ、CEO探しを進めてきた結論が今回のKasper Rorstedの起用ということになります。2015年から続くBoostモデルやKanye Westとのコラボレーションのヒットがある意味では花道ということになるかもしれません。

 いずれにしても、内部からの大きな改革は難しいだろうという(いかにもドイツらしいということになるかもしれませんが)評判どおり、外からのトップ起用でどれだけスピーディに再び成長軌道に乘せていけるかに注目したいところです。

 ちなみにKanye Westとのコラボレーションの裏話などが出ていましたので、ご参考いただくとよいかと。

■ Kasper Rorsted Named Adidas CEO (WWD)
■ Hans Van Bylen Appointed Henkel CEO (WWD)
■ Adidas' Jon Wexler Discusses Kanye West, Yeezy Series & Facts (Nice Kicks)
| Fashion/Mode | 02:08 | comments(0) | - |