コソの出来事

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The Oscar Goes to...
2018.03.04 Sunday
今年もアカデミー賞の授賞式の季節がやってまいりましたということで、恒例の主要部門の受賞予想でございます。しかし一年が経つのは早いものですね。。。今年ももう終わりだ。。。

昨年は大統領選後で半分政治集会みたいだし、普段正答率の高い脚本賞を外すし、作品賞の発表ミスで結局予想外してテンション強烈に下がるしと、相当うんざりな感じの授賞式だったのですが、今年は今年でまた別の作品そのものとは異なる文脈でのあれこれがありそうで、授賞式自体の中身はあんまり見たい感じはしないというのが正直なところではあります。

そんな第90回アカデミー賞ですが、司会は昨年に続きJimmy Kimmel。2年連続は1997年と1998年のBilly Crystal以来になります。なんかアカデミー賞といえばBilly CrystalかWhoopi Goldbergかみたいな時期しばらくありましたよねぇ。Jimmy Kimmelの手堅さみたいなものを見直したりもするわけでありますが、そろそろJimmy Fallonのアカデミー賞も見てみたいよねと去年と同じことを言ってみたりします。

さて今年のノミネーションは、"The Shape of Water"と"Three Billboards Outside Ebbing, Missouri"を軸に回っている感じなのですが、これまでの主な賞レースの結果を眺めてみても、特に俳優各賞と監督賞はほぼ勝者確定の状態であまり予想する意味がない感じになっているのですよね。迷うポイントは作品賞と脚本賞しかないという感じなのですが、どちらが獲っても納得感は十分あるので、今年に限っては本当にサプライズという類の結果はないと言えるのではないかと。というわけで以下各賞の予想でございます。


1. Best Picture: Three Billboards Outside Ebbing, Missouri – Graham Broadbent, Pete Czernin, and Martin McDonagh
 "The Shape of Water"と"Three Billboards"でかなり迷ったのですが、ここは"Three Billboards"で。組合賞を除くとGolden GlobesやBAFTAは"Three Billboards"が獲っていて、この作品の時節を得た強さというのもありますし、あと後述の脚本もこちらという予想なので、ここまでくると基本線は"Three Billboards"なのかなと。あとこれも後述の監督賞予想と関係しますが、直近だと作品賞と監督賞の分離傾向が強めでもあるので。個人的には"The Shape of Water"になってくれた方が良いなという思いはあるのですが。

2. Directing: Guillermo del Toro – The Shape of Water
 監督賞はこれまでの賞レースの結果から考えてもGuillermo del Toro一択ですね。Paul Thomas Andersonがノミネートされていると彼を推したなるという脊髄反射はありつつも。
 
3. Original Screenplay: Three Billboards Outside Ebbing, Missouri – Written by Martin McDonagh
 組合賞は"Get Out"なのですが、Oscarでは"Three Billboards"かなーと。

4. Adapted Screenplay: Call Me by Your Name – James Ivory based on the novel by André Aciman
 これも一択。

5. Actor in a Leading Role: Gary Oldman – Darkest Hour as Winston Churchill
 俳優各賞は考える余地がないような状況なのでですがGary Oldman。まあチャーチル演じられてしまってはみたいなところがありますかねぇ。引退するDaniel Day-Lewisの記録更新でもよいのですけれども。

6. Actress in a Leading Role: Frances McDormand – Three Billboards Outside Ebbing, Missouri as Mildred Hayes
 こちらもFrances McDormandでほぼ確定。

7. Actor in a Supporting Role: Sam Rockwell – Three Billboards Outside Ebbing, Missouri as Officer Jason Dixon
 Sam Rockwellで決まり。Kevin Spacey緊急代役のChristopher Plummerでもおもしろいですけれども。

8. Actress in a Supporting Role: Allison Janney – I, Tonya as LaVona Golden
 Allison Janneyが固いでしょうと。


今年も懲りずにこの4部門も。


9. Animated Fearture: Coco – Lee Unkrich and Darla K. Anderson

10. Music (Original Score): The Shape of Water – Alexandre Desplat

11. Music (Original Song): "This Is Me" from The Greatest Showman

12. Costume Design: Phantom Thread – Mark Bridges


さてどうなるか楽しみですね。
| Movie | 22:55 | comments(0) | - |
小室哲哉さんのこと
2018.01.20 Saturday
ブログとかTwitterをわりと長く見ていただいている方はご存知かもしれませんが、わたくしかなりの小室哲哉ファンでございまして。

これまでも好きなミュージシャンとかアーティストとかデザイナーとか俳優とかファションメディアに関わるひとに、スキャンダルがあったとか引退するとか亡くなったとか、もちろん何度もあるのですが、なんかこう自分の一部のなにかがもやもやし続けている感じって初めてなんですよね。たぶん若い頃に接した時間の密度とか量の違いなのだと思いますけど、結果的に自分で認識している以上に、自分の大事な構成要素になっていたのだなあと。

ひとつひとつの曲とかアルバムとかライヴとかそういう話は始めるときりがないので、また別の機会にするとして、昨日の会見の様子を見聞きして感じたことを少しだけこれから書いておきたいと思います。

まず小室さんご自身の言葉はこのInstagramの内容が一番伝わるのかなと。

本日1月19日の内容をお伝え致します。ご心配お騒がせして申し訳ございません。よかったら読んでみてください。 今回の報道により、妻であるKEIKO、家族、ファンの皆様にご心配をおかけし、お相手の方にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。 私なりのこの騒動のけじめとして、引退を決意しました。 まずは、2010年までさかのぼらせていただきます。執行猶予付きとはいうものの、金銭問題による有罪判決を受け、五年の歳月を過ごす中、妻、桂子の急病、入院時からのサポートという環境で仕事を続けて参りました。桂子の後遺症は幸い身体的なものはありませんでしたが、歌手という職業に戻る事は出来てない状態です。 最初の一年ほどはカラオケなど誘って、歌に向かせようとしましたが、音楽に興味がなくなり、すぐ音の世界から遠ざかる日々がやってきました。 私は皆さまの支援もあり、音楽の仕事を続けることが出来、年々日々、多忙になりました。そのため、桂子のサポートや付き添いの役目を近くのスタッフや、実家のご家族に協力お願いすることが多くなり、東京都内の生活が3分の2、実家での生活が3分の1ほどの割合になってきてしまいました。昨年は夏前の1ヵ月、11月からの2ヶ月ほどは実家のご家族にサポートをお願いしております。 約2年前にC型肝炎を患い半年闘病生活送りました。桂子だけでなく私も病気になり、2人での闘病生活と言う大変辛い時期を過ごしました。今更ですが、あの時いろいろな方向転換であったり、芸能活動の縮小をすべきだったとも思っております。薬の副作用は想像以上に大きく、体の色々な機能にも影響を及ぼしました。現在も常に定期検診を行っております。 何とか仕事に復帰した一昨年から、自分は昨年の8月にストレスによる摂食障害、睡眠障害などで入院をしなければならなくなりました。複数のお医者様、看護師の皆様の協力を経て、秋から仕事に復帰でき、なんとか順調な状態に戻れたかと思っておりましたが、完治はせず、突発性の難聴を含む体調不良に現在も悩んでおります。そんな中A子さんのクリニックは早朝、昼休み、ときには深夜などの診療または往診に応じてくれまして、日に日にスタジオ、コンサート会場、桂子が在宅中の深夜の往診などが増えました。突然依頼することも多くなり、会話も雑談的なものから日々の生活の悩みまで、メンタルケアと言えるような時間も増えてきてしまいました。私の精神的な甘えから、お互いのプライベートの悩みや心配事なども話し合うようになりました。 3度ほど桂子が在宅中にも往診に来てもらったこともあり、私の気の緩みから桂子を実家に預けている日にも往診に来てもらう事が増えてしまいました。 そういった経緯で皆様に誤解を与えてしまう行動を起こし、ファンの皆様にご迷惑と不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。お詫び申し上げます。 体調不良は今も変わらず、耳鳴りも止まらず音楽制作の滞りも増え、皆様の期待に応えられるような楽曲がなかなか作れず簡単に一週間が過ぎてしまうスタジオ生活もあり、一般的な定年の年である60歳を前にこのようなレベルの音楽制作で良いのかという、不安と懸念と自信のなさが高まるばかりの日々でした。2018年の11月には還暦を迎えると言う事であと1年、皆様の期待に応えられるような音楽制作ができるのかという不安に駆られる日々がさらに続きました。桂子にも当然悩みは伝えましたが、理解してもらうことも難しいなという認識でおりましたので、ほとんどの心配事は、医療の知識とメンタルケアの知識を持ったA子さんに頼る年末年始となってしまいました。そういった状況の中で2010年に遡りますが、気持ちとしては裁判所で聞いた主文、判決の様な感覚を、週刊文春さんの突然の取材から思い出しました。一般的には正式な犯罪とは言えないものの、起訴され有罪判決を受けたような気分になりました。私の勝手な思い込みですが、罪があれば罰もある、そんな感覚を持つ数日間でした。 去年から頭にもたげていた音楽生活の引退という、皆様にお疲れ様と言ってもらえるような祝福を受け、グラウンドを去るアスリートのような夢を見た引退の日とはかけ離れたものとなってしまいましたが、今回の報道による罪を償う手段として、音楽をなりわいとする私は音楽の道を退くことが私の罰であると思いました。 昨年末までに私が作った楽曲の中で、愛着がある物、出来栄えが良かったもの、皆さんが気にいってくださった曲、今後もどなたかが愛してくれる曲、そういった楽曲を残していくためには、今の私のようなふらついた精神、芳しくない体調では期待に答えられず、自分が作った楽曲を殺しかねないと言う恐怖感念にも駆られております。 想像していたより、少し早まってしまいましたが、作曲を始め、音の制作、ライブ演奏その他音楽に関する仕事を引退をすることで、今回の罪に対する罰と認識し、現在引き受けさせていただいているお仕事を全うさせていただくことが許されるのであれば期待に応えるべく制作させて頂き、自発的な音楽活動は今日をもって退こうと思っております。(続く)

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続きです。よかったら読んでみて下さい。 元はと言えば自分の才能を過信し、その才能の枯渇から約二十年。 お騒がせしした意味も含めそこそこの歳月かなぁと感じております。本日からグループのメンバーとは時間をとって頂き報告をし、それぞれの道を決めさせていただきたいと思っております。私に対して音楽の依頼をして頂いてる皆様からの意見も伺いながら、桂子への責任をどうするか、熟慮する時間を少しいただきたいと思います。私は基本的にテレビを中心とする仕事ではない関係上、本日からきれいに身を引くと言う形は取りづらい見えづらい形とはなってしまいますが、重ね重ね申し上げています通り、今回皆さんにご迷惑をかけした償いとして、音楽生活の引退発表とさせていただきます。 私にとって判決のような取材からまだ5日間しか経っていないものなので、今後の生き方、身の振り方などは少しお時間をいただいて考えたいと思います。勝手な苦渋の決断ではありますが、私の中では精一杯の罪の償いかと思っております。どれほどの生活水準が下がるかは計り知れませんが、実直に受け入れようと思っております。 ファンの皆様、関係者様におきましては、35年近く本当に大変お世話になったと思っております。心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。

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還暦を迎える今年をご自身の体調や環境をふまえて引退で考えていたというような話もでていたりと、なにかしらの区切りのタイミングであったのかもしれません。

ただ会見などで使われていた「自発的な」という言葉からも感じられるとおり、音楽家に本当の意味での引退などないのではと思いますし、またなにか始めるきっかけがあるのであれば、それが求められてのことであってもそうでなくても、新しくスタートすれば良いことなのだろうと。

それを気持ちのどこかで待ち続けるというのが、ファンのひとりである私がこれからできることでしょうし、なにより待つことができるということそのものが、小室さんと同じ時代を生きる私たちへのプレゼントのようにも思えます。

そして、そうしたファンが数え切れないくらいいるということは、小室さんが世に送り出した数々の作品と同じくらい素晴らしいことですし、そうしたファンのひとりであることをわたしは誇りたいと思うわけです。

となんだかとりとめのない感じになってきましたが、まずはこれから小室さんやその近くにいる大事なひとたちが良い時間を過ごしていけるようになることを願ってやみません。


| Diary | 13:18 | comments(0) | - |
資生堂2018年正月新聞広告がない
2018.01.06 Saturday
 新年も明けきった感じもしますが、おめでとうございます。


 昨年は多少落ち着くかと思いきや色々と手を広げてしまって単なる忙しいひとになっている傾向があり、相当微妙ではあります。今年もどちらかというとその傾向がさらに強まりそうなので、何かしら書くということをどう習慣づけるか悩ましいところではあります。無理やり毎日なにか書くという感じにしてしまった方がよいのかもですね。ここのブログじゃなくて放置してあるnoteでも使ってみるかなとか。Vogueでいただいているブログのアカウントも月に一度くらいは更新していかないとそろそろ怒られそうですしね。。。


 そんなわけで、今年も最初のエントリは恒例の新年の新聞広告から。と行きたいところなのですが、どうも元旦の新聞を見ても一面広告がない。資生堂グループのサイトを眺めてみても、年が明けた気配がない。

 これはいよいよ2014年4月からの魚谷体制の総仕上げで、正月広告もやめましょうグローバル企業だし!!ということなのかなあと少々残念に思いつつ、いざなくなるとまあそんなものかと私のいつもの感慨に浸りながら、このブログの2大コンテンツ(もうひとつはアカデミー賞予想ね)のひとつが欠けた喪失感をじわじわと感じている今日この頃でございます(嘘)。


 とはいえ何も書かないでこのエントリを締めるのもどうかと思うので、この年末年始に未読消化でつらつら眺めていた記事の中で、気になった資生堂関連の記事をひとつピックアップ。

 L’Oréalが資生堂を幹部引き抜きの件で訴えを起こしたという内容でございます(日本語の抜粋記事はこちら)。

 今回訴えの原因となっているのは、1994年から2017年6月までL’Oréalに在籍していたベテランで、最後は米州のコンシューマープロダクト担当のSVPを務め、10月からShiseido Americasでの仕事を始めたAntonios Spiliotopoulosという人物。L’Oréal側が問題視しているのは、SpiliotopoulosがLancômeのLe Teint Particulerという、現在試験的にNordstromの一部で販売されている、個々人の肌のトーンを検出してファンデーションのブレンドをカスタマイズして提供するプロダクトに関わっていた点で、このプロダクトの些細な情報を彼が把握していることが、カスタマイズコスメの市場を狙っている資生堂に有益なものになり得るとし、彼の競業避止義務契約の期間は11月までであるとして、Shiseido Americasの雇用を差し止める訴えを起こしたというのが概要でございます。

 確かに資生堂は今年に入ってから、カスタムメードのファンデーションを提供するMATCHCoや、AIを使ったカラーマッチや顔の測定に肌色判定などの技術をもつGiaranといった企業を相次いで買収しており、今後の有望市場の競合の動きに対してL’Oréalが神経質になるのも当然かなと感じました。ちなみに、SpiliotopoulosがShiseido Americasのサプライチェーン担当EVPとして、新規プロダクト開発も含む広範な領域の責任を担うというプレスリリースが先日出ていたので、一応解決はしたようではありますが。

 コスメティクスの世界でも、データやテクノロジーを活用したカスタマイゼーションの大きな波が来つつあるのだなということを感じさせる案件のご紹介ということでございました。


 といったところで今年も宜しくお願い致します。
| Diary | 16:06 | comments(0) | - |
The Oscar Goes to...
2017.02.27 Monday
さてさてこのブログもいよいよ年に二回更新ペースなのかという雰囲気が濃厚になってきていますが、そのうちの貴重な一回、恒例アカデミー賞予想の季節がやってまいりました。個人的には"The English Patient"が作品賞を獲った1997年からアカデミー賞を意識して見始めて20年ということでなかなか感慨深いものがあります。当時はまだNHKがBSでABCの生中継流していたというある意味贅沢な時代でございましたね。。。

一応昨年の予想結果を軽くいまさら振り返るとざっくり作品賞の"Spotlight"を外したわけですが、まあ下馬評的にも意外性は高かったと思うので良いとして、助演男優賞で"Bridge of Spies"のMark Rylanceを外したのはSylvester Stalloneだとおもしろいなと思って希望に走った私の甘さというとこですねぇ。

まあそれはさておき、明日Dolby Theatre(いまだにKodak Theatreと言いそうになる)で開催される第89回アカデミー賞ですが、司会はJimmy Kimmel。かなり手堅いところ選んできましたねという印象ではありますが、オープニング諸々楽しみということで。Jimmy Fallonに白羽の矢が立つのもそろそろかしらという気分になったりもしますが。

今年のノミネーションはご存知のとおり"Titanic"以来という"La La Land"が圧倒的に強い状況で、作品賞や監督賞は特に悩むことがない状況なのですが、脚本・脚色賞が難しいという非常に珍しい回となっております。理由は各賞パートでご説明するとして。あと主演男優賞もそこそこ悩ましいところなんですよね。ということで今回は若干博打打ち気味な予想しています。


1. Best Picture: La La Land – Fred Berger, Jordan Horowitz, and Marc Platt
 ここまでの賞レースの状況を考えれば基本一択の"La La Land"。社会派的な作品が候補として並ぶ中で一際光る存在ということもありますが、こういう時だからこそこういう作品で、というのが心理としても強いかなーとは思います。

2. Directing: Damien Chazelle – La La Land
 監督賞もここは普通に"La La Land"のDamien Chazelle異論はないかと。
 
3. Original Screenplay: Damien Chazelle – La La Land
 今年の博打一つ目です。今回は"La La Land"と"Manchester by the Sea"の一騎打ちという感じではあるのですが色々と予想しにくい事情も。ここで一度脚本・脚色賞の予想の基本を振り返ってみると、WGAの結果を第一に勘案し、▲▲デミーの作品賞獲得予想作がノミネートされていてWGAの結果と相違があるかどうか確認し、もし作品賞獲得予想作が異なる場合はWGA結果を上書きする、という流れになります。ただ直近10年だと例外がひとつありまして、それが第84回の"The Artist"なのですね。とすると広い意味で同系統とも捉えられる"La La Land"の行方はどうなる、というのがまず悩むポイントです。今回事情をさらに複雑にしているのが、WGAとアカデミーのノミネーション部門の相違です。WGAの脚本賞獲得作は"Moonlight"なのですが、これがアカデミーでは脚色賞にノミネートされているという珍しいケースが発生しており過去事例があまり参考にならないという。そこでゴールデン・グローブとかBAFTAの結果も見てみるとこれがまた一賞一敗で、もう考えたくない感じになるわけです。とするとここはもう波に乗ってDamien Chazelleに賭けてみようというのが、今年の私の判断。

4. Adapted Screenplay: Moonlight – Barry Jenkins and Tarell Alvin McCraney from In Moonlight Black Boys Look Blue by Tarell Alvin McCraney
 こちらも前述のWGAとアカデミーのノミネーション部門違いでちょっとややこしいのですが、ここは"Moonlight"が固いのかなという印象。"Fences"と"Hidden Figures"とで票が分散して"Arrival"にという可能性も完全に無視はできなくて気がかりではあるのですが。。。

5. Actor in a Leading Role: Casey Affleck – Manchester by the Sea
 今回もうひとつの博打。SGAの結果を考えると"Fences"のDenzel Washingtonに傾いているとは思うのですが、Casey Affleckに獲ってもらいたいなというのと、もしかすると女優賞の方とのバランスがもしかすると出たりするかもという可能性を勘案してですかね。

6. Actress in a Leading Role: Emma Stone – La La Land
 Emma Stoneはほぼ確定ですよねこれ。

7. Actor in a Supporting Role: Mahershala Ali – Moonlight
 Mahershala Aliの昨年の活躍ぶりからしてもこれもかなり固いかなと。どうしても"House of Cards"の印象が個人的には強いのですが!

8. Actress in a Supporting Role: Viola Davis – Fences
 こちらも賞レース的には非常に固い感じ。


今年も懲りずにこの4部門も。


9. Animated Fearture: Zootopia – Byron Howard, Rich Moore, and Clark Spencer

10. Music (Original Score): La La Land – Justin Hurwitz

11. Music (Original Song): "City of Stars" from La La Land – Music by Justin Hurwitz, Lyric by Benj Pasek and Justin Paul

12. Costume Design: Fantastic Beasts and Where to Find Them – Colleen Atwood


さてどうなるか楽しみですね。
| Movie | 00:22 | comments(0) | - |
資生堂2017年正月新聞広告
2017.01.01 Sunday
 あけましておめでとうございます。

 昨年は普通に時間がなかったといいますか、何かを書くことへの時間の割り当てを意識的に下げていたこともありまして、1月だけちょっとデイリーのダイジェストみたいな試みをしたもののひとまず休止していたりした次第です。色々一段落しつつはあるので、今年は徐々に何か継続的に書いていく環境を整えていきたいなと思っているものの、最早形式美的な年初のやるやる詐欺の気配が漂っているので、まあゆるゆると考えていこうかなと。


 そんなわけで、今年も最初のエントリは恒例の新年の新聞広告から。





 Lady Gagaのセルフィーを50バージョン各紙に展開した2015年、デビュー10周年となるマキアージュをフィーチャーした2016年と、2014年4月からの魚谷雅彦氏をトップに迎えた新体制の過渡期的な雰囲気を感じるものでしたが、今年は2015年からリブランディングがスタートしたSHISEIDOブランドを投入。モデルに昨年10月に顔となった萬波ユカを起用し、全体的についに本打ち登場といった感があります。撮影はおそらく昨年のリブランディング以来起用されているMario Sorrenti。

 今年のコピーはこちら。

世界はBeautyに満ちている。

見えないところにも
気持ちのなかにも
一人ひとりの生き方にも
Beautyが潜んでいる
それは限りないよろこび
わたしたちはまだまだ
世界をHappyにできるはず

 メッセージとしてはここ2年の傾向を継続。ひとりひとりがもつそれぞれの美しさをエンパワーし、その力で世界をよりよくしていけるはずというもの。グループ全体のグローバル展開を象徴するシグニチャーブランドを立て、メッセージを見せていく準備がいよいよ整ってきたのかなという印象を受けました。"Beauty"というワーディングにもそのあたりの意識を感じますね。昨年の段階でなぜSHISEIDOブランドで正月広告を打たなかったのか若干疑問にも思ったのですが、やはり萬波ユカというモデルの存在が大きいのかもしれません(しばらく起用されていた水原希子ではやはり日本から発するメッセージとしては役不足かなと)。萬波氏の活躍も今年はさらに注目されそうですね。


 といったところで今年も宜しくお願い致します。
| Fashion/Mode | 14:25 | comments(0) | - |
The Oscar Goes to...
2016.02.29 Monday
昨年も一昨年に続き予想だけして結果の振り返りの記事を書くのを忘れているのですが、まあ主要部門は予想当てたということでお許しくださいませ。例年のことですが秋冬のコレクションサーキット真っ最中なので、今年も振り返りを書ける気が全くしておりません。

第88回のアカデミー賞の司会はクリス・ロック。個人的にはアワードのMCでは一番信頼を置いているひとではあります。多分に90年代のMTVのVMAの印象に引きずられているところもあしますが。ノミニーが白人ばかりということで色々と取り沙汰もされているのでこのあたりにどう触れてくるかは注目されているところではありますね。アカデミー側はこの件の改革進めるということを表明しているようですが、会員構成がどうこうということはあるにせよ、端的に現状の産業の様相がそのまま出ているだけだと思うので、あまり賞の小手先のそういう操作をしてもなーと思ったりはしております。あと作品賞みたいに、ノミニーだけなんか増えていて、実際の賞レース上は箸にも棒にもかからない泡沫ノミニー(超失礼)が増えるだけみたいな展開になりそうとか思っているのは私だけでしょうか。

といったところはひとまず置くとして、本題の予想を、今回は、ひたすら"The Revenant"が強くてそれ以上でもそれ以下でもないという。もうちょっと"Spotlight"とかがんばってもいいのかなと思ったのですが、次点全般に"The Big Short"みたいな雰囲気になってますね。しかし昨年に続きでもありほんと皆さんAlejandro G. Iñárritu好きなんですねぇという。今年も各組合賞の様子とHSXのAward Optionsも眺めつつではあるのですが、迷うポイントは一点Saint Laurentを着てくるというSylvester Stalloneがノミネートされている助演男優賞のみです。


1. Best Picture: The Revenant
 まあここはこれまでの各賞の動向からしても動かないだろうなと。基本作品賞と監督賞はセットで考えるわけですが、この10年で作品賞と監督賞の受賞作品が分かれているのは3回しかなく(そのうち2回はAng Lee監督作品が作品賞獲れなかったケース)、監督賞作品が作品賞獲れそうな強さがない、あるいは社会問題的観点からタイミングよく当ててきた作品があるというそれらのパターンにはまらない限りは、監督賞と変える理由はないのですよね。

2. Directing: Alejandro González Iñárritu – The Revenant
 というわけで監督賞もこのとおり"The Revenant"のAlejandro González Iñárrituで。
 
3. Original Screenplay: Spotlight – Tom McCarthy and Josh Singer
 作品賞獲得している場合はWGAの結果が上書きされるというよくある展開が昨年も見られたのですが、今回は"The Revenant"がこの部門そもそもノミネートされていないのでWGAその他の傾向にそのまま従います。

4. Adapted Screenplay: The Big Short – Adam McKay and Charles Randolph from The Big Short by Michael Lewis
 こちらも各賞傾向からそのまま。

5. Actor in a Leading Role: Leonardo DiCaprio – The Revenant
 ようやくのLeonardo DiCaprioですねぇ。ほんとはMartin Scorseseで獲れるのが一番素敵だったのですが。

6. Actress in a Leading Role: Brie Larson – Room
 女優賞は主演助演ともにrising starって感じでよいですね。もちろん個人的にはJennifer Lawrenceがよいですけれども。あとSaoirse Ronanはこれから何度もノミネートされると思うが20代のうちに受賞する気がどうしてもしない。

7. Actor in a Supporting Role: Sylvester Stallone – Creed
 ここが今回色々な意味で一番の問題点。今季の有力候補は"Bridge of Spies"のMark Rylanceに"Creed"のSylvester Stallone、そして"Beasts of No Nation"のIdris Elba。それぞれがBAFTA、Golden Globes、SAGAと獲っているのですが、ノミニーに入り繰りが異なるので単純比較ができないのですよね。SAGAはIdris ElbaがOscarにノミネートされなかったことへの同情や反発票を集めた要素もあったと思いますし。ということで、ここはGolden Globesで同賞の他部門と異なりドラマとコメディが別れておらずOscarとのシンクロ率も高い助演賞を獲得したSylvester Stalloneということにしておこうと思います。Mark Rylanceの可能性も結構な確率でありそうだけど。

8. Actress in a Supporting Role: Alicia Vikander – The Danish Girl
 ここも手堅くとうことで。


もういい加減やめようかと思っているのですが一応この4部門も。


9. Animated Fearture: Inside Out – Pete Docter and Jonas Rivera

10. Music (Original Score): The Hateful Eight – Ennio Morricone

11. Music (Original Song): "Til It Happens to You" from The Hunting Ground – Music and Lyric by Lady Gaga and Diane Warren

12. Costume Design: Carol – Sandy Powell


さてどうなるか楽しみですね。
| Movie | 02:04 | comments(0) | - |
January 27, 2016 | Coach Profit Exceeds Estimates in Q2
2016.01.28 Thursday
 Coachの復活基調が鮮明になりつつあるようです。

 第2四半期の業績は純利益は前期比5.9%ダウンの188.4百万ドルでしたがこれはアナリストの予想を上回る数字。売上は予想とほぼ同じで前期比4%増の12.7億ドル。Stuart Veversによる新たなイメージが浸透し、売上として結果が出てきている形のようです。デビューから非常に巧いコレクションを見せてきていますし、当然といえば当然ではあるのですが。

 店舗の整理なども一段落し売上や利益もひとまず底を打ったというところでしょうか。ここから確立されつつあるStuart Veversによるコレクションを軸とした"Modern Luxuary"のコンセプトを、William Sofieldによる新しいショップデザインへの切り替えを進めつつ、客足を本格的に戻していくという流れに乗せていくことができるかどうか注目ですね。

| Fashion/Mode | 02:14 | comments(0) | - |
January 26, 2016 | La Perla Appoints Pedro Lourenço as Creative Director
2016.01.28 Thursday


 La Perlaのクリエイティヴ・ディレクターにブラジル出身のPedro Lourençoが就任。ウィメンズとメンズ及びParisのクチュールウィーク中に発表されているアトリエコレクションも担当します。

 デビュー時から個人的には好きなデザイナーではあるのですが、もともとのスポーティでフューチャリスティックなデザインをモダンに落とし込むのが巧いデザイナーで、かつここ数年はNikeとのコラボレーションで話題になることが多かっただけに、こうしたハイエンドのランジェリーブランドとのお仕事というのは、なかなか意表をつく組み合わせです。

 La Perlaは経営難に陥った2013年に行われたオークションの結果、イタリアの通信会社のFastwebのファウンダーであるSilvio ScagliaがSMS Financeを通じて取得。Mert & Marcusを起用したキャンペーンによる新たなイメージ戦略や中国展開などでビジネスの立て直しを図ってきたところへのブーストという形になりますでしょうか。

 Lourençoによるデビューコレクションのお披露目は、来月のMilanでの秋冬のファッションウィーク期間中とのこと。"I want to exalt La Perla’s aesthetic also because I think that its founder, Ada Masotti, established a brand with the goal of creating things for contemporary women, continuing to rework her style in sync with the changes around her”という本人のコメントもありますが、楽しみに待ちたいと思います。
 
■ Italian entrepreneur Scaglia bags La Perla at auction (Reuters)
■ Pedro Lourenço x Nike Women's Brazil Shirt (Hypebeast)
■ Nike’s Latest Fashion Play: a Capsule Collection with Pedro Lourenço (T Magazine)
■ Pedro Lourenço Designs a Special Edition of the Nike Air Rift (Hypebeast)
| Fashion/Mode | 02:03 | comments(0) | - |
January 25, 2016 | Designers Leading Dior after Raf Simons' Leave
2016.01.26 Tuesday


 Raf SimonsがChristian Diorのアーティスティック・ディレクターを退任して初のランウェイショーとなる2016年春夏のオートクチュール。少なくとも3月に発表される2016年秋冬のRTWまではデザインチームで手掛けることになっていましたが、そのチームを率いるデザイナーが表舞台に。

 オートクチュールのショーの最後に姿を見せたふたりが、Raf Simons退任後のアトリエを支えるSerge RuffieuxとLucie Meier。Serge Ruffieuxは、Moschino Cheap & Chicに始まり、Sonia RykielにYves Salomon、Gerard Darel、Cacharelを経て、John Galliano時代の2008年にDiorに加わった41歳。一方のLucie Meierは、Louis VuittonでMarc JacobsとNicolas Ghesquièreの下で経験を積んだ後の2012年に、Raf Simonsにスカウトされた1983年生まれのデザイナー。

 プレフォールを見た際は、Raf Simonsが組み直したメゾンのコードを引き継ぎつつも、やはり小慣れない印象を受け、John Gallianoの解雇のあとにすぐ手堅いコレクションを見せたBill Gayttenの才能を改めて感じたりもしたのですが、今回のクチュールは"Bar Coat"のアイデアもよいですし、ジャケットやドレスの開き方もRaf Simonsを引き継ぎながらもよりフェミニンでカジュアルな雰囲気に。またストレートにシアーな素材使いも多くこのあたりは逆に新鮮ではあります。

 また急にAlexander McQueenのSarah BurtonがDiorに行くのではという噂もあがっているようですが、それならばSerge RuffieuxとLucie Meierのふたりの方が、Raf Simonsのテイストを引き継ぎつつよりいまの気分にレリバントにメゾンをアップデートしていってくれそうな気がした、Christian Diorの2016年春夏のオートクチュール・コレクションでした。




















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■ #SuzyCouture: Who's Hiding Behind Dior's Silk Curtains? (Vogue UK)
■ will sarah burton leave alexander mcqueen for dior? (i-D)
| Fashion/Mode | 02:37 | comments(0) | - |
January 21, 2016 | JW Anderson Adventures Into Retail Experiment With 'Workshop' Concept
2016.01.26 Tuesday


 J.W. Andersonが初のショップをオープン。といってもいま勢いのある若手ブランドの華々しい旗艦店のオープンといった内容とは趣きが異なります。LondonのShoreditch High StreetのAce Hotel近くの250平方フィートというスペースに登場したポップアップストアは、Bloomsbury GroupのOmega Workshopsに着想を得たという、様々なジャンルのクリエイターとコラボレートした作品が並ぶ空間に。ある側面ではひとりでDover Street Market的な。

 Tim Blanksの書いた記事からいくつか興味を惹かれたコメントを引用してみると。

 まずは昨年亡くなったMiuccia Pradaの右腕ともいわれJonathan Andersonの初期のキャリアに大きな影響を与えたManuela Pavesiの下での経験を振り返り、"Ultimately I love designing clothing, but I love arranging it too, curating it into something" "When you do a rack, it is incredibly difficult to make it appealing, but when you would watch Manuela and Mrs Prada do it, rejecting everything one week, coming up with a new code of garments the next, it was incredible."と。ここで"curator"あるいは"editor"的なデザイナーとしての基礎が磨かれたのだろうなということがうかがえます。

 デザイナーとしての自身については(あまり自分を「デザイナー」として捉えていないというのはあるとしても)、“I see myself as reacting to a situation, taking from the world that’s around.” “Fashion already exists,” he counters. “You can’t add extra wheels to a car.”といういかにも彼らしい現実的な。そのうえでよく言われるデザイナーとアーティストのあれこれについては、“The dream would be to be an artist. But it will never be that for me. I don’t believe in that transcendence. I don’t believe a designer can go somewhere else.”というこれまた多くのデザイナーは敢えて口にしないであろうことをいっていたり。このあたりが個人的には非常にKarl Lagerfeldに近いなあといつも感じるあたりでございます。

 また昨年のBFAのウィメンズとメンズのダブル受賞については、"one season is one thing — men and women, the same vocabulary. I don’t see the difference. I don’t know how you can classify a garment as a gender.”といういつもの見解を。

 Londonに行く機会があればちらとよってみたいなと思っております。
| Fashion/Mode | 01:58 | comments(0) | - |